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■フェブラリーS・予習

2009年のGⅠ第1弾、フェブラリーS。当初、出走予定だったダイワスカーレットが回避(引退)したために、カネヒキリとヴァーミリアンの“2強対決”という見方が強いようだ。

屈腱炎から奇跡的な復活を遂げたカネヒキリ。休養明け(2年4ヶ月)の武蔵野Sこそ9着に敗れたものの、その後はJCダート・東京大賞典・川崎記念とGⅠを3連勝。今回のフェブラリーSを勝てば史上最多となるGⅠ8勝の大記録を達成する。
馬群をこじ開けるように伸びたJCダート。ヴァーミリアンとの壮絶な叩き合いを制した東京大賞典。寸分の狂いもなくフリオーソを差し切った川崎記念。「競り合いで負けないこと」、それがカネヒキリの強さである。正攻法の競馬ならばこの馬の右で出るものはいないだろう。
問題は戦列復帰後の激走の反動。角居調教師はカネヒキリ復帰の際に「今後は目の前の1戦1戦が勝負」と語っていたが、仮にフェブラリーSを春の最大目標としてローテーションを組むのならば、暮れの東京大賞典の後に一息入れて調整する方法もあったはず。川崎記念を走らせたことがどう影響するか。脚元の不安はなくなったとはいえ、長期休養明けの馬にとっては負担の大きい使い方だったようにも思える。

対するヴァーミリアンもGⅠ6勝の実績の持ち主。カネヒキリには3戦3敗と対戦成績では分が悪いが、2007年のJCダートではカネヒキリの記録を1秒3上回る時計でレコード勝ち。能力は決して見劣らない。今年は春のドバイ遠征の予定もなく東京大賞典後はここを目標に調整。ローテーション的にも万全と言っていいだろう。
もっともこの馬にも不安要素はある。それは“衰え”。昨年のJCダートではカネヒキリを追い詰める体勢に入りながら、外からメイショウトウコンに差されて3着。スタートで後手を踏んで好位を取れなかったことが理由とされているが、以前のヴァーミリアンからは考えられない負け方だった。「すでにピークは過ぎた」という評論家の声も多く、国内GⅠを連勝して迎えた昨年のフェブラリーS当時の勢いは望めないかもしれない。

カネヒキリもヴァーミリアンも7歳馬。ゆえに、このレースでは“世代交代”もひとつのテーマになっている。
その筆頭として名前があげられているのが4歳馬のカジノドライヴ。アメリカでGⅡ勝ちを含む2勝を上げ、帰国初戦のJCダートでも0.5秒差の6着。前走の自己条件(1600万)では能力の違いを見せつけるかのような勝ちっぷりだった。
ただし、この馬に関してはまだまだ未知の部分が多い(それゆえ魅力的でもあるのだが・・・)。国内の強豪と対戦したレースはJCダート1戦のみ。能力を比較できる材料が乏しいというのが正直なところだ。前売りの段階ではヴァーミリアンの上をいく2番人気に支持されているが、はたして額面通りに受け取っていいものなのか・・・。馬券は押さえておくべきかもしれないが、“圧勝”“惨敗”の両方の可能性があるようにも思える。

ダイワスカーレットの回避によって、展開面で有利になったのがエスポワールシチー。こちらも勢いのある4歳馬だ。前走のGⅢ・平安Sは2着。連勝(500万から4連勝)は止まったが3着馬には3馬身差をつけた。東京・ダート・1600mは昨年秋に1分35秒3の好時計で勝っている。厳しい競馬を経験していない点が気掛かりではあるが、自分のペースで逃げることができれば十分に力を発揮できるだろう。

同じ4歳馬でも、カネヒキリやヴァーミリアンと何度も対戦し、一応の結果を残しているサクセスブロッケン。近走は最後に脚が止まるレースが続いているが、いずれも1800m以上の距離。1600mへ短縮されることによって、流れに乗りやすくなりスピードで押し切れるチャンスが出てくるかもしれない。
もっとも、これまではカネヒキリより2キロ~1キロ軽い斤量で出走できたが、今回は同斤量。その点を克服できるかどうかがカギになるだろう。

GⅢ・根岸Sを勝ったフェラーリピサ。この馬の持ち味は“センスの良さ”につきる。スタートが良いためにポジション取りがうまく、さらにどこからでも仕掛けることができる。GⅠ初挑戦だけに厳しい戦いになるとは思うが、元々素質を高く評価されていた逸材。本格化した今なら好勝負も期待できる。

同レースでフェラーリピサにクビ差まで迫ったヒシカツリーダー。1200m~1400mの距離で頭角を現わしてきたが、以前は中長距離のダートを走っていた馬。距離が延びるのは問題ないだろう。あとは、根岸Sで見せた末脚(上がり3F35秒0)を使える展開になるかどうか。嵌れば馬券圏内に飛び込んで来る可能性も十分にある。

穴馬として取り上げたいのはアドマイヤスバル。1400ダートを最も得意とする馬だが、近走は行き脚がつかず後方に置かれるため、本来の好位差しの競馬ができなくなっている。1F延長で序盤から流れに乗ることができれば巻き返しがあっても不思議はない。レースの格は落ちるものの東京ダート実績は<4・1・3・2>。前々でレースを運べればという条件付きだが、ヒモとして押さえたい1頭である。(土曜の京都でグリーンアラモード、ヴィクトリーといった人気薄を馬券に絡ませた川田騎手の勢いにも期待)


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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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