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■フェブラリーS・復習

4歳馬のワンツー! ダート戦線に世代交代が告げられた。
GⅠ・フェブラリーSを1分34秒6のレコードで制したのはサクセスブロッケン。ヴァーミリアン&カネヒキリの7歳馬の壁に阻まれ続けていた4歳馬が、中央GⅠの大舞台で初めてそれを乗り越えた。
勝因をひとつに絞るならば“距離短縮”。これまでの対戦はいずれも1800m以上のレース。好位から抜け出す正攻法の勝負を挑みながら最後の伸び脚の差で敗れていた。今回の1600mは言わばスピード勝負。最後まで速さを持続できるかどうかが勝負のポイントである。外枠からスムースに流れに乗れたことで、3歳春に見せたこの馬の圧倒的な“速さ”が甦り、最後の叩き合いでもうひと押しできる余力を残すことができた。
単勝オッズ20.6倍という数字だけを見れば“激走”のようにも見えるが、デビュー当時から潜在能力を高く評価されていた馬である。「素質が開花した」という表現が最もふさわしいのではないだろうか。

カジノドライヴ(2着)も素晴らしい走りだった。鞍上の安藤勝騎手は「最後は経験の差」というコメントを残したが、まさにその通りだろう。国内の強豪に揉まれながら成長したサクセスブロッケンと米国で名を上げて凱旋した“エリート”のカジノ。この2頭によるクビ差の決着は今後のダート路線の新しい戦いを予感させるものである。次走はドバイワールドC。どのような走りを見せてくれるのか大いに楽しみだ。

カネヒキリは直線で伸びないまま終わるかのようにも見えたが、カジノドライヴと馬体を合わせると自慢の“競り合いの強さ”を発揮してタイム差なしの3着に入った(上がりはメンバー中最速)。7歳にして自身の持ち時計を更新。GⅠ最多勝こそ成し遂げられなかったが、王者の貫禄と底力を十分に見せつけたレースと言っていいだろう。闘志あふれる走り。まだまだ第一線で頑張ってほしい。

4着は逃げた4歳馬・エスポワールシチー。仮にこのレースを“7歳vs4歳”という構図で捉えるならば、4歳馬勝利の立役者となったのは間違いなくこの馬だろう。ハイペースまではいかないまでも、一定のラップを刻み続けることで、カネヒキリ&ヴァーミリアンの瞬発力を封じ込める形になったからだ。前走の平安Sが重賞初挑戦というキャリアでこの結果ならば大健闘。この馬も今後が楽しみな1頭である。

今回がGⅠ初挑戦だったフェラーリピサも5着と好走。最後は脚が止まって前の4頭から離されたが、あるいは休養明けを好時計で勝った前走・根岸Sの反動があったのかもしれない。岩田騎手は「今後につながる競馬ができた」と語ったが、このメンバーの中でも戦っていけるだけの内容は残せたように思える。

2番人気のヴァーミリアンは6着。前残りのレコード決着はこの馬には向かない流れであったのはたしかだが、この結果にはやはり物足りなさを感じる。武豊騎手は「マイル向きの馬ではないし、34秒台の決着ではつらい」とコメントしているが、GⅠ6勝の実績を持つ馬に対しての言葉とは思えない。条件が変われば“強さ”を見せてくれるのかもしれないが、このレースに限って言えば、もはや全盛期の力はなくなったという印象が強く残った。手に汗を握る熱い戦い、息を飲むゴール前の叩き合いの中に、この馬の姿がなかったことは残念としか言いようがない。



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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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