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■スプリンターズS・展望

秋のGⅠシリーズの開幕を告げるスプリンターズS。
今回最大の注目は、やはり、シンガポール馬・ロケットマンの参戦でしょう。
スプリント戦は21戦17勝2着4回とすべて連対。その実績もさることながら、今年に入ってからの5連勝の内容がすばらしく、2着馬につけた着差が1.0、0.4、0.8、0.8、0.8秒という短距離とは思えないほどの大差で勝ち続けています。
これまで何度もこのブログで指摘してきたように、日本のスプリント路線はレベルが低く手薄の状態。“世界の強豪”と称されるこの馬に、実力の違いを見せつけられる可能性は高いように思えます。
あえて不安材料をあげるならば、坂のあるコースの経験がないこと。そして、右前の管骨を骨折したこともあって、左回りコースの方がスムーズに走れること。もっとも、これまで来日したスプリンターたちにしても、こうした課題を簡単にクリアして結果を出しているのですから、大きなマイナス要因とは言えないでしょう。いずれにしても、この馬の“世界の走り”に注目したいと思います。

前走のセントウルSで“香港馬強し”の印象を残したラッキーナインとグリーンバーディー。今回はともに斤量減になるため条件的にはプラスですが、枠順に関しては最内枠と大外枠という極端なものになりました。
セントウルSではインを強襲したラッキーナインは、同じような競馬ができるかどうかがカギ。言い換えれば、レースの流れに乗れるかどうかがポイントになるでしょう。
というのも、『セントウルS・復習』の中でも書いたように、前走は流れが遅く楽に追走できたレースだったからです。中山の場合はスタートから下り勾配が続くため、道中のペースが速くなりやすく、本来はマイラーと言われているこの馬にとっては後方に置かれるリスクも高くなるようにも思えます。直線で前が開けばチャンスもあるでしょうが、逆に前が壁になり脚を使えずに終わるケースも考えられます。
グリーンバーディーについては、やはり大外枠は不利と見なすべきでしょう。ただし、この枠に入ったことによって、直線勝負に賭けてくる可能性は高くなったわけですから、セントウルSで見せた末脚のキレを考えると軽視できないかもしれません。

“世界の強豪”を迎え撃つ日本馬の中では、ダッシャーゴーゴーが最も人気になっています。
前走のセントウルSは3着。陣営は「外々を回らされたために掛かり気味になり直線で伸びを欠いた」と敗因を分析しています。今回は1走叩いた上積みが見込め、斤量も1キロ減。GⅠでも差のない競馬をしている馬なので当然チャンスはあるでしょう。
ただし、気掛かりな点もあります。それは「この馬は仕上げの難しい馬なのではないか」ということです。
昨年のスプリンターズSと今年の高松宮記念。いずれもこの馬は斜行によって降着しています。GⅠ本番に向けて万全に仕上げた結果がナーバスな気性面に影響したとのことで、逆に本来の出来には程遠かったと言われるCBC賞では横綱相撲の走りを見せました。
本来、GⅠレースとなれば、どの馬も究極の仕上げをしてくるものです。ダッシャーゴーゴーにしても、勝つためにはベストの状態で出走しなければならないはずです。ところが、過去2回のGⅠでは、ベストの状態が逆効果になっているのです。展開などレースの要因による負けではないため、まったく予想ができないのが難点です。そのあたりを考慮して陣営がどのように仕上げてくるか。能力をそのまま結果につなげることができるレースに期待したいと思います。

サマースプリント王者に輝いたエーシンヴァーゴウ。
この馬の場合、夏の激戦の後、どれだけの余力が残っているかがカギでしょう。正直、前走のセントウルSの時点でも半信半疑でしたが、今回はさらにワンランク上のGⅠレース。状態面がピークを過ぎているのであれば、厳しい戦いになるかもしれません。
さらに、外々に膨らむクセのあるこの馬にとっては、7枠14番という枠順もマイナス材料。中山コースは外を回るほどコーナーがきつくなるため、無理に前に押し上げればより膨らみやすくなるからです。
スプリンターとしての資質の高さは認めますが、今回は少なからず割り引きが必要かもしれません。

勝ち負けはともかく、その走りに注目したいのが、現在4連勝中のカレンチャン。
夏の北海道シリーズで強い勝ち方を見せてくれましたが、はたして中央の舞台でトップクラスを相手に同じ競馬ができるのかどうか。1200m戦では馬券圏内を外していない信頼性もありますが、初の中山ということも含めて、未知数の部分が多く思えるのも確かです。夏の上がり馬が今後もスプリント界の中心的存在として活躍できるかという意味では、試金石の一戦かもしれません。

北海道組ではキーンランドC2着のビービーガルダンも要注意でしょう。
元来、GⅠでも上位にきていた馬。最近は戦績が今ひとつで年齢的な衰えとも考えられていましたが、前走の走りには往年の気迫が感じられました。7枠13番は外目の枠ですが、内に包まれるのを苦手としているところもあるので、むしろ好材料。上位人気には支持されていませんが、大舞台を踏んできた経験値を加味すれば軽視できないと思います。

GⅠ上位の実績ならば、サンカルロも候補の1頭。1走叩いて本番というローテーションで上積みが期待できます。内目の枠から道中脚を溜めて直線抜け出して来るレースが理想でしょう。
この馬については、『セントウルS・予習』の中でもふれた“前哨戦の使い方”が少々気になります。昨年の高松宮記念4着、スプリンターズS3着、今年の高松宮記念2着という結果は、すべて休み明けの前哨戦に1400~1600mを使っての2走目。それに対して、今回は1200mのセントウルSからの参戦。この違いが本番の走りに何らかの影響を及ぼすかどうか。さほど大きな問題ではないのかもしれませんが・・・。

他では、距離短縮がプラスに働いた場合のフィフスペトル、内枠を引いてことで先行粘り込みを図りたいパドトロワも面白そうな存在に思えます。
大穴ならば、エーシンリジル。
この馬については、『セントウルS・復習』で「6着という結果は現状での力の差」と書きましたが、レースのVTRを見直した結果、「もっと速い流れの方が持ち味を活かせるのかも?」という考えも浮かびました。実際、近走の好走はいずれもハイペース。3走前の中山・船橋Sでは強い勝ち方もしているので、「あるいは」という部分もあります。

最後のレースの傾向を少しだけ。
過去10年の勝ち馬は、新潟で開催された2002年を除くと、9頭中7頭が4コーナーを4番手以内で通過しています。しかも、そのうち5頭は逃げ切り勝ち(昨年のウルトラファンタジーは途中で2番手に下がりましたが)。基本的には、速いスピードを持続できる馬が有力と考えられるます。
ただし、2・3着には後方から追い込んでくる馬の台頭も目立っています。強い逃げ・先行馬がいる場合には、連れて先行した馬が総崩れになるケースもあり、同じ脚質の馬だけでは決まりにくいレースとも言えるでしょう(前々で決まったのはアストンマーチャンが制した不良馬場の2007年のみ)。
「ロケットマンが力の違いで勝つ」と論評している専門紙も多いようですが、仮にそうなったとしても、馬券的には相手の選択が難しいレースだと思います。



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■コメント

■スプリンターズS [うに]

安東さん、こんばんは。
今回は今晩、決めてしまいます。(朝刊の見出しに動じてしまうので、その対策)

最初はダッシヤーゴーゴーかなぁと漠然としていましたが、サンカルロのローテーションがプラスに働けば面白そうなので、この馬に期待します。
というか、大好きなので勝って欲しいです!

あとは、内を突くのが上手いのが、始めから内にいれば怖さは2倍のラッキーナイン。
ダッシヤーゴーゴーは、川田くんが意地を見せそうですね。
ビービーガルダンは、復調した上に外枠に入って、ここは期待してしまいます。
ロケットマンは…買わないヤツは大馬鹿者ですか?(笑)
馬は未知ですが、鞍上がこのレースを勝っているので、買っておきます。
この中からWIN5を決めるの無理!(泣)

ともあれ、レースが楽しみですね!


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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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