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■ジャパンカップダート・復習

カネヒキリ復活!
何よりもまずその快挙を讃えたい。

二度の手術を必要とした屈腱炎を克服して再びGⅠの栄誉に輝いた馬自身の精神力。そして、2年4ヶ月という長い時間をかけて能力を最大限発揮できる状態にまで馬を立て直した角居厩舎の“信念”。ただただ敬服するばかりである。
“信念”とはすなわち、「カネヒキリにはまだGⅠを獲る力がある」「もう一度GⅠを獲らせてやりたい」という陣営の強い気持ち。それがこの大舞台で見事に結実した形となった。

このレースのポイントは、“自分のレースができたかどうか”ということだろう。

カネヒキリの一番の勝因はインコースをロスなく進んだこと。息が入り脚をためられたことが最後のひと伸びにつながった。好位から突き抜ける“勝ちパターン”。ルメール騎手の好騎乗がもたらした、カネヒキリにとってはまさにベストのレースだった。

ヴァーミリアンは道中の位置取りが後ろすぎた。岩田騎手は「1コーナーで他馬に寄られてポジションを下げてしまった」とコメントしているが、外々を回って直線だけで差す競馬はこの馬のスタイルには程遠い。カネヒキリと同じポジションでレースをしていれば結果も違ったはず。「申し訳ない・・・」という言葉からもわかるように、岩田騎手にしてみれば悔やまれる騎乗だったに違いない。

期待された3歳馬・サクセスブロッケンも自分のレースができたとは言い難い。スタートからハナを主張して自分のペースに持ち込んだのではなく、外国馬・ティンカップチャリスの出方を伺いながら途中から先頭に立つ形。他馬に絡まれることなく逃げた前走・JBCクラシックとはまったく異なる展開で、結果的にストレスを強いられるポジションを進むことになってしまった。

ヴァーミリアン、サクセスブロッケンとは対照的に、2着に入ったメイショウトウコンは実に理想的な競馬をした。4つのコーナーをうまく利用して少しずつマクリ気味に進出していく“自分のレース”。直線の伸びはヴァーミリアンを完全に凌いでいた。『予習』にも書いたように、東京・2100mから阪神・1800mへの条件変更がこの馬の走りに有利に働いたことは間違いないだろう(4着のサンライズバッカスも同様)。

カネヒキリの復活はたしかに感動的な幕切れではあった。
しかし、1~4着がすべて6歳馬(すなわちディープ世代)という“現状維持”の顔ぶれによる結果には物足りなさも残る。
来年のフェブラリーSを見据えた場合、期待はやはり3歳馬だろう。
このレースに出走したサクセスブロッケン、カジノドライヴはもちろんのこと、キクノサリーレ、エスポワールシチー、ユビキタスといった面々がどこまで成長し、どこまで上の世代に肉迫できるか。
「ヴァーミリアン対カネヒキリ」という“王者対立の構図”とは別に、新興勢力の台頭というものにも注目していきたい。

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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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