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■中山記念・展望

今週から競馬は中山と阪神での開催。日曜日の中山ではGⅡ・中山記念が行われます。

レースの中心と見なされるのは、土曜の前売り時点で抜けた1番人気に支持されているトゥザグローリー。
最強のメンバーが揃ったと評された昨年の有馬記念で3着。年明けの日経新春杯は58.5キロの背負いながら、力の違いを見せつけての完勝でした。実績的に格上の存在(GⅡクラスでは4戦3勝2着1回)であり、今回は他馬と差のない57キロでの出走。有力候補と認めざるを得ないでしょう。

ただし、不安材料がないとは言えません。
それは、1800m戦への出走が、一昨年の10月(カシオペアS)以来となること。
トゥザグローリーの戦歴を振り返ってみると、3歳時にカシオペアSを勝った後、マイルCSに挑戦して7着に敗れています。その後は2000m以上の中長距離路線に主戦場を移行しているのですが、マイルCSへの出走には、この馬の距離適性を測ろうとした陣営の意図があったようにも思えます。その結果、スピード勝負のマイル路線よりも、ゆったりとレースを運べる中長距離の方が向いているという結論に達したのではないでしょうか。つまり、トゥザグローリーは“中長距離仕様”の馬であり、これまでの実績についても、中長距離だからこそ能力を発揮できたとも考えられるわけです。

中山の1800mは1コーナーまでの距離が比較的短いため、スタート地点が坂の途中でありながらペースが上がりやすい特徴が見受けられます。この10年で中山記念を2度制した馬は3頭いますが、ローエングリン、カンパニーはマイルにも実績があった馬であり、バランスオブゲームは中山1800mのスペシャリストでした。いずれも、ある程度のスピードに乗ってレースの流れに乗れるタイプだったということです。前述したように、トゥザグローリーは“マイラー仕様”(もしくは“マイルにも対応できる仕様”)ではなく“中長距離仕様”の実績馬。1800mの距離で能力を発揮できるかという点が、少なからず気掛かりなところです。

さらに加えれば、このレースがドバイへの叩き台であることも減点材料かもしれません。
このレースを使ってドバイへ向かうというローテーションは、昨年の勝ち馬・ヴィクトワールピサと同じですが、ヴィクトワールピサの場合はその時点で〈3.0.0.0〉という圧倒的な中山実績を誇っていました。それゆえ、完調手前であっても、得意の中山コースで結果を残せたとも考えられます。
トゥザグローリーの中山実績は〈0.0.2.0〉で、いずれも有馬記念の結果。中山巧者と呼べる数字ではありませんし、ヴィクトワールピサのように、自分から動ける“小回り中山向きの脚質”であるかも若干疑問です。

今回は大外枠に入ったこともあり、おそらく後方からのレースになると予想されますが、開幕週だけに、脚の使い方次第では届かないケースがあるかもしれません。まして、ドバイへの叩き台ということで、仕上がりそのものが完調手前であるとしたら、なおさらでしょう。
もちろん、AJCCのルーラーシップのように、脚質的に不向きと思われた条件でも能力の違いでアッサリ勝ってしまうことも十分考えられます。競馬ファンもそうした“強さ”に期待しているに違いありません。適条件ではないレースでどのような走りを見せてくれるのか。注目したいと思います。

前走、有馬記念で0.5秒差の9着(トゥザグローリーからは0.4秒差)だったレッドデイヴィス。
この馬にとって、明らかに距離が長いレースで、しかも不利な大外枠だったことを思えば、大健闘の結果と評価できるでしょう。
今回は〈2.1.0.0〉と最も得意とする1800m戦で、他馬よりも軽い55キロの斤量と、条件は大きく好転します。さらに、暮れの有馬で関東への輸送を経験したことも強味でしょう。骨折に加え、騙馬であることからクラシック戦線を戦えなかったため、オルフェーヴルのようなインパクトの強い印象は残していませんが、明け4歳世代のトップクラスであることは確か。今後を期待する意味でも注目した1頭です。
課題は小回りコースに対応できるかどうか。
有馬記念で中山コースを経験してはいるものの、距離も長くペースも超スローでした。1800mの実績が高いとはいえ、勝った毎日杯も鳴尾記念も阪神外回りでの上がり勝負。中山1800mで、仮に平均以上のペースになった場合、流れに乗れるかどうかがカギかもしれません。

レッドデイヴィスと同じく明け4歳で、唯一のGⅠ馬でもあるリアルインパクト。
3歳で安田記念を制し、毎日王冠でもダークシャドウにクビ差の2着。重賞戦線でも互角以上に戦えるポテンシャルの高さは、すでに証明済みとも思えます。
ただし、1番人気に支持されたここ2戦の内容は今ひとつ。いずれも、勝ち負けになりそうな位置にいながら直線で行き場を失う競馬でした。前走後、福永騎手は「内枠が災いした」とコメントしましたが、あるいは馬込みがあまり得意ではないのかもしれません。実際、馬群がバラけやすい東京コースで〈2.2.1.0〉の良績を残しています。
今回の2枠2番は、開幕週という条件を考えれば、立ち回りやすい好枠と言えるでしょう。しかし、芝の良い内目に馬が密集するような展開になれば、リアルインパクトにとって、必ずしもプラスにはならないようにも思えます。それでなくても、目標は先で今回は多少の余裕残しという声も。少頭数で鞍上が“追える”岩田騎手に戻るのは好材料ですが、半信半疑な部分も否めません。

前走、中山金杯を制し、現在3連勝中のフェデラリスト。
〈3.0.0.0〉の実績を持つ中山巧者であり、前走でも向正面から自分で動く“中山向き”の走りを見せてくれました。重賞初挑戦の内容としては上々、まだまだ伸びしろがありそうな印象も受けました。
もっとも、今回に関しては不安要素もあります。
これまでの3連勝は、いずれも2000m戦。フェデラリストの前半3Fのラップは37秒5、37秒6、38秒2で、いずれもスローペースでした。6走前に中山1800mの500万を勝った時も37秒9。つまり、時計的な部分で限定されている走りしかしていないことになります。
過去10年、良馬場で行われた中山記念のレースラップ(前半3F)を見ると、一番遅いものでも2005年の36秒7。フェデラリストの数字とはかなりの開きがあります。
先にも書いたように、中山の1800m戦は1コーナーまでの距離が短いため、各馬が集中してペースが上がることがあります。そうなった場合、フェデラリストには流れに乗れず後方に置かれるリスクが伴うかもしれません。あるいは、流れに乗れたとしても、これまでとは違った速いラップを刻むことで、最後に失速するケースも考えられます。
中央所属となってから、ここまで7戦して4勝。「底を見せていない」という捉え方もできますが、同じようなラップでしか走っていないことを考えると、経験不足という見方もできるかもしれません。流れに対応できるかどうかがポイントでしょう。

経験値という点では、むしろ中山金杯2着のダイワファルコンの方が上かもしれません。
前走は先に抜け出した分、フェデラリストの目標になり、最後は差される結果となりましたが、クビ差以上は離されず渋太く粘ったとも言えるでしょう。陣営のコメントにもある通り、ブリンカーの効果があったとも考えられます。
中山の1800mは〈3.1.0.1〉の実績。好位に付けてレースを運べる脚質なので、開幕週の馬場への対応も難しくないように思えます。実績的には格下感が否めませんが、マークしておきたい1頭でしょう。
気をつけたいのは、当日の馬体重。
ベストの条件で1番人気に支持された2走前のディセンバーSは、プラス10キロの太め残りのために大敗したと言われています。念のため、直前の数字をチェックした方がいいかもしれません。

マイルCS2着以来のレースとなるフィフスペトル。
この馬も〈3.1.1.3〉という高い中山実績を持っています。昨年のスプリンターズSでも6着に健闘しているように、マイル以下の良績が目立ちますが、4走前には1800mのオープン・夏至Sを勝利。距離的には守備範囲と考えていいかもしれません。
ただし、夏至Sに関しては、1枠1番の好枠を活かして自分のペースで行けたことが何よりの勝因。マイルCS2着も同じく最内枠であったことから、インで巧く立ち回れるのがこの馬の何よりの強味であるようにも思えます。
今回は少頭数とはいえ、外目の枠。はたして、持ち味を活かせるポジションをキープできるかどうか。そのあたりがカギになるかもしれません。

その他、気をつけておきたいのは、最内枠に入ったシルポートの前残り。
近走は、平均以上のペースで逃げ粘るレースができなくなっているため、1Fでも距離が長くなるのは好材料かもしれません。
もっとも、コーナー4回の1800mには実績がないので、うまく息を入れられるかどうかが課題。テン乗りの松岡騎手がどのように馬を保たせるかに注目したいと思います。


阪神では、高松宮記念の前哨戦と言える阪急杯が行われます。
レースのカギになると思えるのは、メモリアルイヤー、オーセロワ、ヘッドライナーの逃げ馬3頭の出方。
前が競ってハイペースになるようだと、人気のサンカルロ、スプリングサンダー、オセアニアボスあたりの差しが決まりそうですが、早目に隊列が決まって流れが落ち着けば、開幕週の馬場を利して逃げ・先行馬が残るかもしれません。
人気薄で面白そうなのは、休み明け3戦目で条件ピッタリのタマモナイスプレイ(狙い過ぎなことはわかっていますが・・・笑)。


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■コメント

■こんにちは [ちょび]

先週の初めてのコメントにお返事いただけて感激です。
私自身の馬券は全くダメでしたが(笑

トゥザグローリー、リアルインパクトは
渋った馬場では更に不安が…
ということで穴党的には馬券的に外そうと思います。

2年前の中山記念も不良馬場でした。
あのときはショウワモダンとい解りやすい重馬場の鬼が
いたのですが、今回は必死で探しましたが見当たりませんでした。
強いて挙げればシンガリ人気のエーブチェアマン(笑

明日は重かやや重くらには回復しそうですが、
やはりこのあたりをポイントに組み立ててみます。

ただデータはあまりなくても、
ブログも参考にさせていただき、
フィフスペトル・ダイワファルコンは走法的にも良さそうな気がするのですが…。
フィフスペトルはレース間隔が開いた方が良いようですし。
ダイワファルコンの馬体重の件は見逃していました!ありがとうございます!

シルポートがしっかりペースを作ってくれて、
重めの馬場から上がりは37後半~38秒の相当なタフな勝負になれば
波乱がありそうな気がしています。

■中山記念 [うに]

こんにちは。
過去の中山記念は、斤量の重い方が連に絡んでいますね。実力がものをいうのであれば、叩き台でも軽視してはいけないのかな?
トゥザグローリーは、頭では狙えなくても、やはり切れない!
シルポートは、逃げ馬にとっては願ってもない最内枠、しかも渋った馬場で単騎も叶いそう。実力の下地もあるし、今、買うしかない!
(他の騎手に、放っておいてもらいたいです)

次に斤量が重いリアルインパクト。馬場は内から乾くと聞いたので、岩田騎手がインを狙うはず!
あと、回避したエイシンアポロンが58キロで出走予定でしたね。この馬の代わりになりそうな、フィフスペトルも拾っておきます。


阪急杯は、外差しが決まりやすいので、サンカルロで大丈夫かな?
あとは、G2で3着がある、スプリングサンダーと、オセアニアボスに、昨年2着のガルボを買います。

■反省させてください。 [うに]

こんばんは。
京都記念でトレイルブレイザーが勝った時に、別定G2は、勢いのある挑戦者を買おう!と誓ったはずなのに。
斤量=実力に、こだわりすぎたかなあ。
(でも、それでリアルインパクトを拾えたのですが)

せめて、シルポートの単勝、欲しかったあ゛(泣)。
もう、こんなチャンスは、なかなか無いですよ。悔しいなあ~

こんな時に限って、ワイドを買っていないし。

何にも、貰えませんでした。号泣。

■ちょびさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
コメント、ありがとうございます!

日曜の中山は、かなり特殊な馬場状態だったという競馬評論家の意見が多いですね。
中山記念も内枠の馬による決着。
トゥザグローリーの凡走はある程度予想できましたが、その他の馬に関しては“読み”が甘かったでした。反省です。
ちょびさんが注目されていたフィフスペトル・ダイワファルコンあたりは、私も好勝負に持ち込めると思ったのですが・・・。

またぜひ、予想コメントをお寄せください。
よろしくお願いします。

■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
コメントありがとうございます!

シルポートの単勝、惜しかったですねー!!
4コーナーを回った時は、セーフティーリードに見えたのですが、フェデラリストのあの脚は“反則”です!(笑)
私も、この馬については、すこしばかり過小評価してました。
トゥザグローリーはしっかり消せただけに・・・反省です。

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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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