■スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■中山記念・短評

GⅡ・中山記念を制したのは3番人気のフェデラリスト。前走の中山金杯に続いて重賞連覇を成し遂げました。

フェデラリストについては『展望ブログ』の中で、これまでの連勝がいずれもスローの上がり勝負だったことから、「前半3Fのラップが36秒台になった場合、レースの流れに乗れるかどうか」という不安要素をあげました。
今回、大逃げを打ったシルポートの通過ラップは、前半3Fが36秒0、1000mが58秒7。シルポート以外の馬群はそれよりもかなり離れされたいたので、序盤はゆったりとした流れだったように見えました。フェデラリストにとっては、十分対応できるペースだったわけで、結果的に時計のかかる重馬場だったことが、この馬に味方したとも考えられます。
さらに、内目の枠順もプラスだったでしょう。馬場状態の回復が内から進んだこともあって、この日の芝レースの大半は、直線でインに入った馬に有利に働く結果。フェデラリストは直線で最内をこじあけて伸びてきましたが、道中で脚を溜めインを突ける内側のポジションをキープできたことも勝因だったと思います。
とはいえ、こうした有利な条件があったにせよ、最後の末脚は“強烈”のひとこと。重馬場でメンバー最速の上がり34秒4。次位の上がり(ネオヴァンドームの35秒0)に0.6秒差をつけたのですから、驚異的な数字と言えます。
今回は重馬場だったこともあり、「序盤からハイペースになった場合、同じ走りができるかどうか」という課題は残ったようにも思えますが、“確実に末脚を使える馬”と評価してもいいでしょう。今後の中距離戦線でどのような走りを見せてくれるか期待したいと思います。

2着にはシルポートが逃げ粘りました。
『展望ブログ』にも書いたように、松岡騎手の逃げ方に注目していましたが、今回は馬の気に任せて行かせる戦法でした。ペースそのものはこの馬にとって決して速すぎないものでしたし、差し脚が殺がれる馬場を考えれば、意図的に後続を引き寄せるような逃げ(途中でペースダウンさせる走り)よりも効果的だったと思います。
最後はさすがに脚色が鈍りましたが、それでもこの馬の持ち味を十分に発揮できた内容。フェデラリストの差し脚の次元が違っていただけで、勝ちに等しい競馬だったとも言えるでしょう。同型不在で馬場を味方につけた部分も大きいですが、単騎のマイペースで行けるレースならばまだまだ力が通用するところを見せてくれたと思います。近走見せたマイル戦での止まり方と比較すると、楽にハナを奪えてコーナーを4回通過する1800~2000mの方が適条件になりつつあるのかもしれません。

3着はリアルインパクト。
2着のシルポートから4馬身も離されたため、誉められる結果とは言い難いですが、最後にひと伸びしてくるあたりはGⅠ馬の地力かもしれません。
もっとも、馬群が縦長になり、直線も前が壁にならず、この馬の不安材料であった“ゴチャつき”が回避された以上、もっと際どい勝負になってもおかしくなかったはず(馬場的にも有利な好位のインにいただけになおさらです)。「仕上がっていない分、追ってからの反応が鈍かった」という岩田騎手のコメントの通り、今回はあくまで“使い出し”ということなのでしょう。次走、どれくらいの変わり身を見せてくれるか、注目したいと思います。

1番人気のトゥザグローリーは10着。
この馬の不安材料については、『展望ブログ』に書いた通り。福永騎手のコメントの中に「(敗因は)最近スローのレースばかりだったからなのか・・・」という言葉がありましたが、本来動かなければならないところでまったく動けなかったのは、やはり“中長距離仕様”の走りが向かなかったように思います。
ただし、不適距離、重馬場、外枠といった悪条件が重なったとはいえ(あくまでドバイへの叩き台だったとしても)、あまりにも負け過ぎ。敗因を特定するコメントは出されていないようですが、強さを見せる走りと惨敗の時の走りの差が大きすぎるのは、あるいは精神的にムラな面があるのかもしれません。「GⅠで好勝負できる器」であることはファンも認めるところなので、常に能力を発揮できる馬に成長してほしいと思います。

敗因がわからないという点は、レッドデイヴィス(2番人気・11着)も同じ。
単に馬場が合わなかったのかもしれませんが、某競馬評論家によれば「騙馬は気分屋」という意見も。個人的には、得意の距離に戻ってどのような走りを見せてくれるか期待していただけに、結果そのものよりも敗因不明という点が残念に思います。

終わってみれば、枠順の内から3頭による決着。
先にも述べたように、当日の馬場は内に入れた馬が結果を出し、枠の有利・不利があったことは否めません。
しかし、GⅡレースでも同じように“枠次第の結果”になるというのは、少なからず物足りなさを感じます。
不完全燃焼といった印象が残った一戦でした。


スポンサーサイト

■コメント

■質問よろしいでしょうか [うに]

不良馬場のダート戦で、芝から参戦してきた馬は、スピードを生かせそうな感じがしてつい期待してしまいます。

特にスタートが芝だと、余計に気になる存在になってしまいます。
(中山・千葉Sで、アウトクラトールを買っちゃいました)
安東さんは、どう判断されていらっしゃるのですか?

お時間があればで結構ですので、お答を頂ければ嬉しいです。


■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
コメントありがとうございます。

ご質問の件ですが・・・、
たしかに、言われてみれば、不良のダートでは芝馬がスピードを生かせそうなイメージはありますね。
ただ、私自身は、芝とダートでは走法自体が異なるものと考えていますし、「芝とダートの向き・不向きは蹄の形による」という定説もあります。
ですので、芝馬のダートへの参戦については、正直それほど注目はしていません。

過去に、レッドスパーダやアリゼオといった芝の実績馬がダートGⅠで惨敗しましたが、キレ味のある走りというのは、ある意味“軽さ”でもあるので、推進力を必要とするダートには向いていないように思います。

芝からダートへ参戦する馬を狙う場合は、パワー型で持続力のあるタイプかどうかを判断するようにしています。
長距離適性があって馬体が大きかったモンテクリスエスは、ダート替わりで狙える一例だったかもしれませんね。

■ありがとうございます! [うに]

安東さん、とても勉強になりました。参考にさせていただきます!
もっと他にも色々と、安東さんのお考えを聞いてみたいのですが、気の利いた質問が浮かんでこなくて、もやもやしてます(笑)。
まだまだ勉強が足りないってことですよね。


今週末も、お邪魔させていただきます。
お休みでも、お構い無しですね、すみません(笑)。

■阪急杯 [電気羊]

久々に東西メインに参加しました。
中山記念はダイワファルコン中心。リアルインパクトからフェデラリストのワイドはなんとか的中も、収支は……。

しかし私のメインは阪急杯。
非SSのヘイルトゥリーズン=ロベルト系やヘイロー系が健闘──サンカルロ(父シンボリクリスエス)、ドラゴンファング(父タイキシャトル)。ASフォワードの母父もヘイルトゥリーズン系──ということで、まずは父がロベルト系レッドランサムのオセアニアボスを。1400Mへの距離短縮もプラスと考えました。
さらに他馬を見ていくと、父アドマイヤコジーンにターントゥ、母方にヘイルトゥリーズンを持つマジンプロスパーに目が留まりました。
しかも当日の1400M戦でAコジーン産駒が8番人気3着!これは買わねばと(笑)
結果、Mプロスパーの複勝とワイド二点的中。
2着スプリングサンダーと同じクロフネ産駒が上記レースでも2着。馬券にもうひと工夫あっても良かったかも知れませんが。
オセアニアボスは残念ながら4着。
実はフェブラリーSでもテスタマッタとダノンカモンを狙い、ダノンは4着。こちらも馬券的には複勝とワイド3点的中でしたから十分満足とは言うものの、やはり少々悔しいような。
いや、贅沢は言いっこなしにしておかないと。

■電気羊さんへ [安東 裕章]

いつもコメントをいただきありがとうございます。

今回もまた、素晴らしい内容ですね!
的中おめでとうございます!
オセアニアボスとダノンカモンが馬券に絡んでいたら、すごいことになってましたね。
うーん、でも、それはやっぱり贅沢かも(笑)

毎度のことながら、電気羊さんの理論には勉強させられます。
これからも、コメントをお待ちしています。

■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

カテゴリ

プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。