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■皐月賞・展望

牡馬クラシック第1弾、GⅠ・皐月賞。
フルゲート18頭中、10頭が重賞連対馬(勝ち馬は7頭)。さらに、トライアルがいずれも道悪で行われたこともあって、各馬の能力についての比較・判断が非常に難しい一戦になりました。
予想においては、それぞれの馬がこれまでに見せた“強さ”や“勝ち方”が本番のレースに直結するかどうかの見極めがポイント。そのためには、ある程度、皐月賞というレースの特徴をイメージしておくことが必要かもしれません。

皐月賞の特徴として、重視すべきと思えるのは、序盤からペースが上がるパターンが多いことです。
震災の影響で東京開催となった昨年とキャプテントゥーレがマイペースで逃げ切った2008年を除けば、ここ数年は前半3Fのタイムが上がり3Fよりも速くなっています。とりわけ、アンライバルドが勝った2009年は、前半3Fが34秒8というマイル戦並みのペースでした。
これに関しては、中山2連続開催の最終日ということで荒れた馬場が目立ち、各馬が最初から好ポジションを取りに行こうとすることが原因と考えられます。あるいは、スタート後にスタンド前を通過する際の大歓声(GⅠならでは熱気)が、若駒たちのテンションに影響を与えるのかもしれません。

「皐月賞はもっとも速い馬が勝つ」という格言がありますが、レースの特徴に照らし合わせてみると、“スピードに乗りながら脚を溜められる”という走りの要素が好走のカギになるのではないでしょうか。もちろん、“立ち回りの器用さ”“直線での一瞬のキレ味”といった中山適性も重要な検討材料。さらに、土曜日に雨予報が出ていることから、当日の馬場状態についても注意が必要でしょう。


2走前のきさらぎ賞をレースレコードで制したワールドエース
デビュー前からディープ産駒の中でも特に逸材として注目されていた馬でしたが、きさらぎ賞での豪快な大外一気の脚は、そのスケールの大きさを存分に発揮したように見えました。
続く前走・若葉Sも道悪にもかかわらず大外からの差し切り勝ち。きさらぎ賞→若葉Sというローテーションは、「4つのコーナーがある内回りコースを経験させる」という陣営の意図があっただけに、大きな収穫だったと思います。
もっとも、この馬のスケールの大きさが、そのまま皐月賞を勝つイメージにつながるかどうか。
新聞等では初コースと長距離輸送を懸念する意見が上がっていますが、それ以上に不安材料と思えるのが、この馬がスローの上がり勝負しか経験していないことです。
前述したように、皐月賞は序盤からペースが上がることが多く、ポジションを確保するためにはスタート後にそれなりの脚を使わなくてはならないでしょう。この馬は若葉Sでも若干出遅れたように、ゲートが速い方ではないので、おそらく後方からの競馬になると思います。その場合、追走しながら最後のキレ味を温存できるかがカギ。つまり、先にも述べた“スピードに乗りながら脚を溜められる走り”ができるかどうかということです。
父・ディープインパクトに匹敵する器の持ち主であれば、大外からマクって先頭に立つような“1頭だけ次元の違う走り”を期待できるのかもしれませんが、はたしてそのレベルにある馬なのかどうか・・・。コーナー4回の若葉Sを勝ったといえ、相手関係が楽なレースだったことも確かですし、これまで一線級と対戦していないことも強調できない部分と言えるでしょう。どのような条件、もしくは、どのような相手でも“強さ”を発揮できるかどうか、その真価が問われる一戦だと思います。

前走、トライアルのスプリングSを制したグランデッツァ
メンバー唯一の重賞2勝馬で、スプリングSでもマクリ気味に進出して外から一瞬で差し切る“中山向きの強い勝ち方”を見せてくれました。重馬場ではあったものの、道悪を味方につけたという印象はなく、「良馬場ならばもっとキレるのでは?」と期待できる内容だったと思います。メンバーのレベルが高かったと言われている札幌2歳S(1着)をはじめ、これまで戦ってきた相手は一線級。このあたりの経験値については、ワールドエースよりも上と評価していいかもしれません。
不安材料をあげるならば、大外枠。
今回と同じく大外枠に入ったスプリングSでは、すぐに好位に付けられる脚を見せてくれましたが、それでも道中は外々を回る展開。1800mから2000mに変わる今回、さらに距離的なロスが強いられるかもしれません。
グランデッツァの戦績は1800m〈3.1.0.0〉に対して2000mでは〈0.0.1.0〉。出走回数そのものが少ないので距離適性を判断するのは危険ですが、ロスの分を含めた2000mプラスアルファが“未経験の領域”であることは間違いありません。折り合いに不安があるタイプではないものの、外々を回されて必要以上に脚を使わされると、最後の伸び脚に影響が出るかもしれません。

スプリングS2着のディープブリランテ
新馬勝ちの後、東スポ杯を勝利。一気に世代のトップクラスという評価を得ましたが、年明けの2戦は連対は確保したものの、1番人気の支持には応えられませんでした。
先行して直線で後続を突きはなすのがこの馬の持ち味ですが、道中掛かり気味になったり、抜け出して1頭になるとモタレ癖を見せたりと、現時点では気性面での若さが拭い切れていないように思えます。とはいえ、そんな状態でも重賞で必ず上位にくるというのは、ある意味、高い能力の証明。有力候補の1頭であることは間違いないでしょう。
今回の課題は、やはり折り合い。
初の2000m戦ということもありますが、まわりのペースが速くなった場合にどれだけ我慢できるかがポイントになりそうです。先行して前半3F・37秒台というスローな流れがこれまでのこの馬のペース。対して、ここ数年の皐月賞は前半3F・35秒台。仮に今回も同様のペースになった場合、はたして、速さのギャップに戸惑わずに好位先行から押し切りという自分の競馬ができるかどうか。新聞等で不安視されている「レース前の落ち着き」もさることながら、「レース中の対応力」も大きなカギになると思います。

前走、共同通信杯を制したゴールドシップ
その共同通信杯ではディープブリランテを退け、札幌2歳S、ラジオNIKKEI杯でも2着の実績。グランデッツァ同様、一線級と競い合った経験値を評価できると思います。
デビュー以来、出遅れが続いていましたが、前走ではそれが解消。好位につけて直線で前を捕らえる正攻法の競馬を見せてくれました。ラジオNIKKEI杯では思い切ったマクリも見せ、脚質的にかなり自在性があるような印象も。トライアルを使わなかったため、間隔が空いた点が若干不安ですが、万全の仕上がりであれば、この馬もまた有力候補と言えるでしょう。
ただし、気掛かりな点もあります。
あくまで個人的な見解ですが、前走の共同通信杯にしても2走前のラジオNIKKEI杯にしても、鞍上が追い出してからの反応が少しばかり遅いように見えました。エンジンが掛かってからの伸び脚は見事なのですが、瞬時にギアが入りにくい。言うなれば、追えば追うほど加速するタイプで、どちらかといえば東京コース向きのように思えます。実際、陣営も「東京のように広いコースでのびのび走るのがベスト」とコメントしています。
中山コース向きの一瞬のキレ(瞬時に反応する伸び脚)を使えるかどうか。内田博騎手の仕掛け方に注目したいと思います。

週中の新聞を見た限りでは、弥生賞組の評価がそれほど高くありません。たしかに、稍重馬場のスローペースで、結果的に好位のインを巧く立ち回った馬が上位にくる結果にはなりました。9番人気の伏兵・コスモオオゾラが道悪巧者ぶりを発揮して勝ったことも、“参考外”という印象を強めたかもしれません。
ただし、弥生賞で権利を獲った3頭を頭から軽視するのは危険のようにも思います。毎年言われるように(なぜか今年に限って聞かれないのですが)、本番と同じ条件を経験していることは大きなアドバンテージに違いありません。
勝ったコスモオオゾラは馬場が渋ればより本領を発揮するタイプかもしれませんが、前走の抜け出してからの伸び脚は評価に値するもの。荒れた馬場の影響で、本番もそれほど速い上がりにはならないと推測するならば、通用する走りだったと思います。
同様に、混み入った馬群の中から勝ち馬と同じ上がりの脚で伸びてきた3着・アーデントの勝負根性も無視できない存在。今回も内目の枠に入ったことから、前走と同じような立ち回りの巧さを発揮できる展開になれば、圏内候補に浮上する可能性もあるでしょう。
弥生賞組の中で、個人的に最も気になるのは2着のトリップ
新馬、オープンと連勝して、暮れのラジオNIKKEI杯では1番人気に支持された馬。休養を挟んでトライアルから始動するローテーション(関西馬の場合は輸送を経験することにも大きな意味があります)は、言わばクラシックの王道路線で、上積みの点では年明け2戦目だった1・3着馬より大きいと思います。ラジオNIKKEI杯はキレ負けした印象があるので、前走同様インをロスなくまわる競馬ができれば、好位からの粘り込みがあるかもしれません。

他では、トライアル敗退からの巻き返しが期待できそうな馬になりますが・・・。

弥生賞で1番人気に支持されながら8着に敗れたアダムスピーク
外目を回された上、直線で不利を受けたのが敗因とされています。それゆえ、今回の内枠は巧い立ち回りを見せたラジオNIKKEI杯と同じということで有利にも思えます。
もっとも、前走で不利を受けた後、惜しかったと思わせるほどの末脚を見せたかというと、正直疑問。「良馬場でスムーズな競馬ができれば巻き返しの可能性は十分」という声には、たしかに頷ける部分もあるのですが、休み明け・道悪・不利などの理由があったにしても、まったく見せ場がなかった走りには不満が残ります。

スプリングSで7着に敗れたマイネルロブスト
この馬は戦績が示す通り、道悪では力が発揮できないタイプなのかもしれません。土曜日の雨予報が気になりますが、良馬場でレースが行なわれるのならば、見直しも必要でしょう。
有力馬が揃った札幌2歳Sでは3着に健闘。年明けの京成杯では今回のメンバー1となる2分0秒7の時計で2着に入っています。
さらに、強調材料と思われるのは、朝日杯FSでの2着。冒頭でふれたように皐月賞は序盤からペースが上がるパターンが多いため、マイルの速い流れを経験して結果を出していることは、スローの上がり勝負を制してきた馬が多い中で特に注目できる材料ではないかと思います。


週末は仕事の都合により、競馬は不参加。
1日早いですが、なんとか時間が作れたのでブログの更新はできました。
皆様のご健闘をお祈りいたします。

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■コメント

■皐月賞は [電気羊]

当たる気がしません!(笑)

グランデッツァ本命視。ただ、やはり大外・距離ロスは心配。
ワールドエース。皐月賞向きのイメージが湧きません。しかし、有力どころに先行タイプ多く、アンライバルドが勝ったときのような展開になり、かつ福永騎手が覚悟を決めて、むしろ捲らず脚を蓄めたら突き抜ける──かも。
アダムスピーク、狙い目に思えるも安東さんの査定は厳しい。う~ん……

■皐月賞 [うに]

こんにちは。
私のシュミレーションでは、ペースが速く、更に重馬場なため、スタミナを温存できる後方待機の馬に分があるとみました。ここですでに間違っているかもしれませんが、まだまだ妄想は続きます。
先行馬がバテて下がってきたら、捌ききれずに内枠がかえってアダに。
そこで、外目の枠でスムーズに運べそうな馬が来るのではないか…

これに期待できそうな、コスモオオゾラ、ゴールドシップ、サトノギャラント、アーデントを買います。

アーデントは、内枠ですけど、速い流れの方が合っていそうなので。
サトノギャラントは、叩き2走目の今回は、展開も合いそう。
ゴールドシップは、コース形態なんか関係なさそう。ラジオNIの時のような脚を使われては。
コスモオオゾラは、良馬場でも勝って、前走がフロックでないことを証明して欲しかったんですが。
同じ重馬場でも人気ないですね。頂きまーす♪

勝って、また柴田大知騎手の男泣きが見たいなあ~

■電気羊さんへ [安東 裕章]

こんばんは。
コメント、ありがとうございました。

難しい皐月賞でしたね。
グランデッツァは外々を回らされる不安が的中。
ワールドエースに関しては、電気羊さんの読み通り、捲らずに脚を溜めて2着に入りました。
ただ、ゴールドシップのあのコース取りは、さすがに予想できない!(笑)
ブログを更新したのが金曜ですから、当日の馬場があそこまで外へ回さなくてはならない状態になるとは思いまませんでした。
うーん・・・
納得できる結果ではありますが、やはり良馬場での競馬が見たいですね!

■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
コメント、ありがとうございました!

展開に関しては、うにさんのシミュレーション通りでしたね!
狙いどころもよーくわかります!
ワールドエースとディープブリランテは消せる材料がありましたから。

巷ではすでに、ダービーは今回の1・2着で決まり!という声も上がっています。
たしかに、東京替わりがプラスになりそうな2頭ですが・・・。
穴党としては、できれば一矢報いたいですね!

■万馬券が好きなんです。 [うに]

こんばんは。いきなりすみません(笑)。

穴馬はもちろん大好きですけど、今回の皐月賞のように、人気馬の組み合わせでも万馬券になるのも好きなんです。
盲点だったなあ~
悔しい!

中山が荒れるにしても、買った馬を改めて見て、どんだけ期待しとんねん!?と反省しました。
予想の時、ちょっと(?)おかしくなるんですよね~


有力馬がそれぞれ力のあるところを見せてくれたので、仕方ないですね。

強調材料が乏しい内に馬を選んでしまうところがあるので、そこを直してまた出直します。

■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
今週も留守番、よろしくお願いします!

マイラーズCには、うにさんの縁の深い(?)シルポートが出走しますね。
1600mでは頭打ちになった感もあったこの馬が、前走の中山記念では2着。
コーナー4回の1800mでは結果を出しましたが、今回はコーナー2回のマイル戦。
開幕週の馬場はプラスかもしれませんが、枠順は外。
このあたりをどのように判断するかでしょう。

予想コメントを楽しみにしています!
よろしくお願いします!
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■まとめteみた.【皐月賞・展望】

牡馬クラシック第1弾、G・皐月賞。フルゲート18頭中、10頭が重賞連対馬(勝ち馬は7頭)。さらに、トライアルがいずれも道悪で行われたこともあって、各馬の能力についての比較・判断が非常に難しい一戦になりました。予想においては、それぞれの馬がこれまでに見せた“強?...

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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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