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■天皇賞(春)・展望

淀の3200mで繰り広げられる最強ステイヤー決定戦、GⅠ・天皇賞(春)。

土曜日午後の時点で、前売り単勝1番人気に支持されているのはオルフェーヴル
前走・阪神大賞典ではまさかの“暴走”。気性面の課題が浮き彫りにされたレースでしたが、その一方で、「あの状態から再び馬群に戻り半馬身差まで詰め寄った能力は並大抵ではない」「普通に走っていれば圧勝だった」など、この馬の評価がさらに高まったことも事実です。
今回のレースに関しても、「まともに競馬をすれば負けない」というのが大多数の意見。現役最強馬がどれくらい強い走りを見せてくれるのか。競馬ファンの期待が単勝1倍台前半のオッズに反映されているようです。

阪神大賞典の“暴走”については、さまざまな要因が推測されていますが、個人的には「馬がゴールしたと思って走るのをやめた」という池添騎手のコメントが正解ではないかと思います。そして、その原因は序盤のポジション取りにあったと思います。
休み明けでテンションが高かったため、ジョッキーは馬の行く気に任せたのかもしれませんが、前に壁を作れず外目をスムーズに行き過ぎたために、序盤から“スイッチ”が入ってしまった・・・。“スイッチ”とはオルフェーヴルの闘争本能です。
1周目の4コーナー手前でナムラクレセントに交わされた時、オルフェーヴルはそれを追いかけるかのように動き出しました。もし馬群の後ろに付けていれば、ジョッキーからゴーサインが出るまで我慢ができたのでしょうが、前に壁がなく“先を行く馬に競り合えるポジション”にいたために、自分を抜き去った馬を抜き返しに行った。あくまで仮説に過ぎませんが、オルフェーヴルはナムラクレセントとのマッチレースに勝ったことで「終わった」と勘違いしたのかもしれません。
言い換えれば、菊花賞や有馬記念の時のように、“馬群の中の1頭”として競馬をしていれば、未然に防げたアクシデントだったということ。「今回もまた暴走するのではないか?」という声もあるようですが、序盤のポジション取りさえしっかりキープできれば、再発の危険性は低いように思います。

もっとも、序盤のポジション取りを必要条件と考えた場合、大外枠からのスタートは大きなポイントになるでしょう。
大外枠は前に壁を作りにくく、さらに、最後にゲートインしてからスタートまで間がないため行き脚がつき過ぎるというリスクがあります。池添騎手がそのあたりをどのようにコントロールするか。正面スタンドを通過するまでに、内目に潜り込んで前に馬を置くポジションをキープできるかどうか。要するに、折り合える位置で競馬ができるかどうかが、一番の課題になると思います。
あとは、馬自身の状態面。
阪神大賞典の“暴走”によるダメージはどうなのか。さらに、調教再審査のためにこれまでと違って放牧を挟まずに調整された点、あるいは、コースで走ることを余儀なくされた点などは、“異例”という意味で気掛かりな材料とも言えるでしょう。折り合いに影響する馬のテンションも含めて、直前の気配にはチェックが必要かもしれません。

昨年秋の天皇賞を制したトーセンジョーダン
続くJCも着差なしの2着、暮れの有馬も0.3秒差の5着。GⅠでも確実に好走できるタイプで、脚質にこだわらずどの位置からでも流れに応じた競馬ができるのが強味と言えるでしょう。
前走の大阪杯は3着に敗れましたが、休み明けで58キロという不利な条件。さらに、それほど得意としない逃げの戦法に出たことで、終いが甘くなったように思えます。とはいえ、一旦は交わされながらも再び盛り返した直線での攻防は、この馬の底力を感じさせるもの。1走叩いた上積みを考えれば、前走以上の走りが期待できるかもしれません。
不安点をあげるならば、京都外回りコースにありがちな直線の瞬発力勝負になった場合。
ロングスパートから早め先頭の形で持ち味を発揮するタイプですが、予想以上にペースが落ち着くと仕掛けのタイミングが難しくなるケースも。あまり早く動きすぎると、末脚自慢の差し馬に屈することも考えられます。道中のペースを読みながら岩田騎手がどのような動きを見せるか。そのあたりに注目です。

前走、日経賞2着のウインバリアシオン
ダービー2着、菊花賞2着の実績があり、3歳時はオルフェーヴルのライバルという見方もされていました。
この馬の一番の武器はキレのいい末脚。それゆえ、後方からの競馬を強いられるため、自在性という点では見劣りする印象もあります。今回、オルフェーヴルをマークして直線で追い詰めるという作戦をとるかもしれませんが、初動の速さ(=仕掛けてからの反応)は明らかにオルフェーヴルの方が上。逆転候補と見なす競馬記者もいるようですが、オルフェーヴルの後ろからの競馬では難しいような気もします。
さらに、日経賞の反動も少なからず気になるところ。関東への輸送競馬だったことに加え、道悪馬場でメンバー最速の上がりをマーク。かなりの消耗があったと思われます。この中間は状態が上向きとのことですが、見えない部分でのダメージがあるかもしれません。

前走、阪神大賞典を制したギュスターヴクライ
オルフェーヴルの“暴走”ばかりが注目されたレースでしたが、この馬にとっては能力を証明できた一戦であったことも確かです。近走の戦績にもムラはなく、堅実に走れる馬という印象が強く残りました。
課題は前走から3キロ増となる58キロの斤量。言い換えれば、これは「初GⅠでの相手関係が課題」ということにもなるでしょう。
前走の阪神大賞典は、出入りの激しい競馬でも自分のペースを守れた“完璧なレース運び”が勝因だったと思います。はたして、今回も同じように自分の競馬をさせてもらえるかどうか。勢いではメンバー中でも屈指の存在ですが、経験値という点では少なからず物足りないようにも思えます。
2走前のダイヤモンドSでは伏兵のケイアイドウソジンに逃げ切りを許しました。外枠の分だけ届かなかったとのことですが、GⅠの舞台に上がることを考えるならば、有無を言わさず差し切るだけの“強さ”を見せてほしかった気もするのですが・・・。

昨年の春天を勝ったヒルノダムール
連覇のかかった今回は、当然ここが目標のレースと考えていいでしょう。
ただし、この馬に関しては、これまでブログに書いてきたように、正攻法の競馬ではもうひとつキレない印象があり、GⅠ馬としての“強さ”や“信頼性”が物足りなく感じます。
昨年の勝ちにしても、出入りの激しいレースをインでじっと我慢した結果のもの。言い方は悪いですが、他の馬が自滅した部分も大きかったようにも思えます。
今回の7枠15番も、できれば道中で脚を溜めたいこの馬にとってはマイナスの条件。有力候補の1頭には違いありませんが、もうひとつインパクトに欠ける印象があります。

ヒルノダムールと同じく5歳のGⅠ馬・ローズキングダム
2年前のJCを勝ち(ブエナ降着)、3歳時にダービー・菊花賞2着の実績はあるものの、近走はいまひとつ。前走の大阪杯(4着)も最後は差を詰めてきましたが、2歳GⅠ・朝日杯を制した時のような“体から漲る凄み”は感じられませんでした。
5走前に京都大賞典をはじめ、長距離戦に勝ち鞍があるとはいえ、この馬については「本質はマイラー」という意見も聞かれています。実際、陣営サイドも大阪杯の後は安田記念を考えたとのこと。となれば、今回の3200mは折り合い面が一番の課題になるでしょう。馬群が動き出した時にワンテンポ置かれることが多いので、直線を向いてヨーイドンの瞬発力勝負になれば浮上してくる余地があるかもしれません。

前走、阪神大賞典で3着に粘ったナムラクレセント
超スローを見越して自分から動いた和田騎手の好判断が光ったレースでしたが、昨年の春天でも同じ競馬をして3着に入りました。レース中盤からのロングスパートで最後まで粘り込めるスタミナがこの馬の持ち味。道中は折り合いに専念して最後に末脚をくり出す他の馬とは違うタイプと言えるでしょう。
ゴールデンハインド、ケイアイドウゾシンの2頭の逃げ馬がいる今回、課題はどの時点から自分のペースに持ち込めるかという点だと思います。ハイペースの大逃げを打たれた場合はどこまで我慢させるのか。逆にスローな逃げで馬群が団子になった場合はどこからスパートをかけるのか。逃げ馬の出方次第でこの馬の走りも変わってくるように思います。
もっとも、この1年で馬券に絡んだのは、変則的にペースを握ることができた上記の2レースのみ。陣営は「前が引っ張ってくれた方がレースをしやすい」とコメントしていますが、正攻法の番手マークの競馬では昨年の阪神大賞典を最後に結果を出せていないのが懸念材料です。

伏兵として気になるのは、ジャガーメイルクレスコグランド
ジャガーメイルは豊富な経験と実績(一昨年の勝ち馬)を評価。内枠に入ったことにより、昨年のJC3着のようなインの好位でじっくり脚を溜めて直線で前が開くような展開になれば、圏内に食い込んでくるかもしれません。
クレスコグランドはジャガーとは反対に未知の魅力。長期休養があったために他馬との比較が難しいですが、3連勝で京都新聞杯を制した潜在能力については、非凡と考えてもいいかもしれません。個人的には注目したい1頭です。



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■コメント

■春天予想 [うに]

こんばんは。明日は従妹の結婚式に出席するので、予想は今夜書かせていただきます。1回ぐらい休めばいいのにって思いました?(笑)。


オルフェーヴルは、前走の競馬を見せられたら、もう仕方ないでしょう。
どんな勝ち方をするのか楽しみです!
リアルタイムで見られないのが残念です。

相手候補は3頭。
ギュスターヴクライの前走は恵まれたっぽいですが、相手なりに走るのか常に堅実。前走勝っているのに、なぜか人気がないのは美味しいですね。

クレスコグランドは、安東さんと同じく、未知の実力に期待します。まだ実力の一端しか見せていない気がします。

ローズキングダムは、京都外回り×スロー×良馬場=走るというイメージ。前走で立て直して馬体が戻ったので、まだ見限れないです。


遠方まで行くので、朝早いんですよ~
あああ、こんな時間になってしまった(笑)。


■Re: 天皇賞(春)・展望 [ちょび]

本命はトーセンジョーダンにします。
オルフェーブルに勝つなら、前にいて押しきれるこの馬を。
有馬のようなスローの上がり勝負だと厳しいですが、
今回は逃げ馬がしっかりとレースを引っ張りますので
タフなレースになるはず。
サバイバルレースになればこの馬の望むところ。
距離の不安もありますが、実績が出せていないなら不安ですが
未出走だけに期待半分不安半分。
1回でも実績があればもっとオッズも低いでしょうから、
むしろ3000m以上未出走な今回が狙いごろかと。

ヒモはかなり無茶します。
フェイトフルウォーとゴールデンハインド。
フェイトフルウォーに期待するのは
ステイゴールド×マックイーンの流行血統。
こちらは菊花賞では結果が出せていませんが、
晩成タイプだと思うので、本格化する瞬間を
逃したくないと毎度毎度狙っています(笑
何より放馬して勝った新馬戦もある意味3000m以上走っていますから(笑

ゴールデンハインドはイングランディーレの再現を期待。
荻野騎手は京都の3角~の上り下りを暴走気味に逃げさせると
本当に楽しみな騎手。ワクワクします。

まぁ能書きこいていますが、基本的には好きな馬3頭選んだ感じです(笑

リアル3連単ボックス
6/12/16/18
オルフェーブルが絡むと10万以下、絡まなければ400万以上(笑
馬連と単勝も16絡みを。

■Re: 天皇賞(春)・展望 [ちょび]

う~ん、ビートブラック前走まではしつこく狙っていたのですが。
多分こういう方は多いんじゃないかと(笑
前が残る、タフになってトーセンジョーダン、
ここだけが正解でした。
これでは馬券はとれません(笑

石橋騎手にはおめでとう&穴党的には
スカッとするレースをありがとうでした。
競馬に絶対はない、ですね。

■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
時間のない中、わざわざコメントをいただき、ありがとうございました!

春天はもう、今さら何を言っても仕方ないかなという感じで・・・(笑)
オルファーヴル絡みの馬券だけで150億がパーになったそうですから。
ブログにも書きましたが、長距離戦(特に京都)はああいう展開を頭に入れておかないといけませんね。
私自身もなんとなくオルフェーヴルのことだけしか考えていなかったみたいで、反省です。

■石橋くんがG1獲る瞬間を狙っていたのに~! [うに]

こんばんは。
ガルボをひっぱたきまくって勝った東京新聞杯のときから、こいつはG1でマークせねば!と要注意人物に上がっていたジョッキー、石橋脩。
しかし、まさか、“ここ”だったとは…

最内枠だから、最初マルしていたんですけど、京都の成績はイマイチだし、昨年も同じ枠で7着だから(これが決め手)、切ってしまいました。
2・3着馬も切ったから、全然惜しくないんですけど(笑)。

次の獲物を探さねば。
まだ、重賞を獲っていない若手とか。


WIN5、4つ目まで当たったとき、「買っておけばよかったなあー」と言っていたのが、数分後、「止めといてよかった~」とホッとしてました(笑)。

オルフェーヴルなら、何があっても大丈夫!と期待が大きすぎました。
力を出せる状態じゃなくても、ケタ違いの能力でカバーできると、前走の暴走で勘違いしてしまいました。
安東さんがいつも仰っている、「能力より力を発揮できるかどうか」は、3冠馬とて例外ではないんですね。

何度痛い目に遭えば気がすむのやら…(笑)

■ちょびさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
コメント、ありがとうございます!

ビートブラックに関してはおっしゃる通りでしょう。
前走までは狙えた!って感じですよね(笑)
まして、ゴールデンハインドに競りかける積極的な競馬をするとは思いませんでした。
「イングランディーレの再現を期待」というちょびさんの予想は、馬券はともかく、考え方としては正解だったと思います。
ただ、狙うとしたら、やっぱりゴールデンハインドになっちゃいますよねー。

今回は石橋脩騎手の思い切りが光ったレース。
「余計なことしやがって!」と怒っている人たちもいるようですが、私も「おめでとう派」です!




■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
再度、コメントありがとうございます!
時間的にかぶっていたみたいですね(笑)。

石橋騎手は穴党からすると“そそられる人材”ですね。
今後は騎手人気が出ちゃうのかなあ・・・。
ちなみに、ガルボのひっぱたきはJRAから「やれいすぎだ!」と怒られたそうです(笑)。

何度痛い目に遭えば気がすむのやら…(笑)

まったく、その通り。私も同感です・・・。
でも、痛い目に遭えば遭うほど、的中したときが快感なのかも!(笑)

■ごめんなさい~! [うに]

安東さん、お返事ありがとうございます!
考え考えしながら書くので、1時間もかかってしまって(笑)。

入れ違いになってしまいましたね。



しかし、150億ですかあ~!
叩けば出てくるのは、ホコリだけじゃないんですね(笑)。

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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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