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■ヴィクトリアマイル・短評

GⅠ・ヴィクトリアマイルを制したのは、4番人気のホエールキャプチャ。GⅠ挑戦6度目にして悲願のタイトルを手にしました。

レースは予想通りクィーンズバーンがハナを奪い、前半3F通過が34秒4の緩やかな流れ。勝ったホエールキャプチャは好スタートから3番手のポジションをキープ。インのポケットで流れに乗ると、直線半ばまで追い出しを我慢し残り300mでスパート。そのまま後続を振り切りました。
ひとことで言えば、まったく危なげのないレース。この馬の能力をフルに発揮できた“完璧な内容”だったと思います。
横山典騎手の騎乗も見事でした。緩いペースを読み切ったポジション取り。抜け出すとフワフワする馬の習性を熟知した上での追い出しのタイミング。すべてが理想的に見えました。レース後、勝利の“デットーリ・ジャンプ”までやって見せた横山典騎手。自身にとっても“会心の騎乗”だったということでしょう。
人気では「実績のアパパネ」「勢いのオールザットジャズ」に及ばなかったものの、能力と安定感に関しては、すべて馬券に絡んだクラシック3冠と差のない4着だった古馬混合のエリザベス女王杯で立証済み。前走の内容がいかにも叩き台だったことを踏まえれば、今回最も軸馬にふさわしい1頭だったように思えます。

2着は7番人気のドナウブルー。
前走は輸送で大きく馬体を減らしたことが大敗につながりましたが、今回はプラス12キロで出走。陣営が最も懸念していた課題はクリアできていました。
好スタートから2番手へ。外枠でも押して上がってきたのは、前目のポジションが有利と考えたウィリアムズ騎手の好判断と言えるでしょう(元々、前で競馬をする馬であったことも確かです)。最後の直線では右に大きくヨレてしまいましたが、ジョッキーいわく「1度でも左回りを経験していれば違ったはず」。重賞経験をはじめとするレースキャリアを考えれば、大健闘といえる内容だったと思います。
最後の脚色を見ると「これ以上距離が長くなると厳しいかな?」という印象も。秋の目標を考えた場合、エリザベス女王杯よりもマイルCSではないかと思います。長距離輸送の馬体減を2度目でクリアできたことは、学習能力の高い馬と評価してもいいでしょう。この先経験を積んでどのように成長するか、楽しみにしたいと思います。

3着はメンバー最速・33秒5の上がりを見せたマルセリーナ。
若干出負け気味のスタートで後方から。最後は前をこじ開けるように追い込んできましたが、すでに前2頭で大勢が決した後でした。
もっとも、外を回らずに済んだとはいえ、先行勢に有利なレース展開で3着という結果は、評価に値するでしょう。『展望ブログ』では「桜花賞馬の復活は半信半疑」といった内容を書きましたが、今回のレースを見ると「キレる脚を確実に使えるようになった」という印象が強く残りました。特に、馬込みを苦にしないところは、今後この馬の大きな武器になるかもしれません。
ゲートをはじめ、まだまだ粗削りな部分も目につきますが、ドナウブルーと同じく今後の成長(経験を重ねることによって)が期待できそうです。

ハナ差の4着にはキョウワジャンヌ。
前走で出遅れ癖を見せたので、そのあたりを懸念していましたが、今回はスムーズに好位中団のインでの競馬。秋華賞でも見せた“内枠に入った時の立ち回りの巧さ”を披露してくれました。
柴田善騎手は「もっと距離があった方がいい」とコメント。ジョッキーならではの判断かもしれませんが、元々はマイル以下の距離で勝ち上がってきた馬なので、今回のように団子になる展開ではなく縦長に馬群が流れた方が力を出せるという意味にも解釈できるかもしれません。今後の陣営の使い方に注目でしょう。

1番人気のアパパネは5着。
「女王復活なるか」が焦点でしたが、残念ながら、以前のような走りを見ることはできませんでした。
道中は馬込みの中団で我慢する形でしたが、直線で前が開いた時には絶好の位置。「絶好調時ならば一気に抜け出して勝てたのではないか」「悪くても3着争いはモノにできたはず」・・・。そんな印象が残りました。
蛯名騎手は「道中でモマれてスムーズな競馬ができなかった」とコメントしていますが、それは多かれ少なかれ他の馬にもあてはまること。直線でまったく弾けなかった走りは、やはりこの馬自身の状態面が原因ではないでしょうか。
ファンにとっては、次走の取捨選択がさらに難しくなった感も。「阪神牝馬Sに比べれば良くなった。次はもっと良化が見込めるはず」という意見もありますが、個人的には「阪神牝馬Sよりもはるかに好走できる条件であり展開だった」と思います。
次走に向けて陣営がどのような対策を講じてくるか。まずはその点に注意が必要でしょう。

今回、外を回った差し・追込馬はいずれも大敗を喫しました。
2番人気のオールザットジャズ(16着)は終始外々を回らされて14着。
『展望ブログ』では「マイルへの対応が課題」と書きましたが、結果的には、最後まで流れに乗れないまま終わってしまったようです。藤岡佑騎手は「テンのスピードについて行けなかった」とコメント。ブログで指摘したように、1800m戦からの中2週では戸惑いがあったのかもしれません。
5番人気のフミノイマージン(15着)も同様。
ただし、この馬の場合は、前に行こうとするたびに外からオールザットジャズに被さられる形になる不運も。とはいえ、自分から動ける競馬ができれば、多少なりとも違った結果になったのでは。直線勝負が身上の馬の脆さが出てしまったように思います。

今回のレースは“展開の向き・不向き”が結果につながったと言われています。となれば、この展開を事前に予想できたかどうかの検証も必要でしょう。
『展望ブログ』には「レースのカギを握るのはクィーンズバーン」と書きました。クィーンズバーンが逃げれば、これまでのレースぶりから、前半3F34~35秒という緩めのペースになることも予想できたと思います。
緩めのペースでは、逃げ馬自身も含めて“どの馬も脚が温存されている状態”になります。したがって、番手につけたジョッキーは、自分の馬の手応えがよければ無理に逃げ馬を潰しに行くことはないはずです。楽なペースでギリギリまで脚を溜めた方が最後の伸び脚も違いますし、下手にペースアップすれば後方にいる差し・追込馬に有利になることもわかっているからです。
まして、今回の2・3番手は“巧さに定評のある”ウィリアムズ騎手と横山典騎手。そのあたりはしっかり計算できていたでしょう。(偶然にもこの2人は、『展望ブログ』の中で「仕掛けどころ・手綱さばきに注目」と名前をあげた騎手でした)
あくまで結果論ですが、クィーンズバーンが自分の逃げ方をすることを前提に考えれば、「番手・好位に付けられるのはどの馬か」「その馬に騎乗するジョッキーはペースを読めるか」というポイントから、今回のレース展開を推測できたかもしれません。


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■コメント

■ビギナーズラックを故意に引き起こせるか実験part4 [うに]

【実践編 ~いかに自分を騙せるか~】

ビギナーの良いところを拝借するためには、ちょっとひと工夫が必要です。

まずは、直感の扱い方。ビギナーは、閃いたら何も考えずに、そのまま突っ走ります。
しかし、経験を積んだ我々は慎重になってしまっているので、そんな無謀な事はしません。
“なぜ気になるのか”の理由を探し出そうとします。

ここで、ストーップ!


“閃き”とは、例えるなら、すぐに消えてしまいそうな儚い灯火。
そこで論理的に突き詰めてしまうと、“先入観”という風に吹き消されてしまいます。

これは無意識になされていると思われるので、せっかくの閃きが“気のせい”になってしまう可能性大です。


さて、ここでは“先入観”が悪者になってしまっていますが、これが無いと予想ができないし、直感も、先入観という土台があってこそのものなので、うまく折り合っていかなければなりません。

今更、ビギナーのように考え方を変えようったって、記憶を喪失しない限り無理。


次回、私の実例を交えながらお伝えしたいと思います。


つづく。


■ビギ故意実験part5 [うに]

『実験第1号 ‘12.5.12 京都 都大路Sのスピリタス』

この実験をしていなければ、おそらく、第一段階で消えていたことでしょう。

いつものパターンだと、前走がタイムオーバーというだけで即、消しの対象。
でも、どうしても気になったので、ひとまず保留。

これで第一段階〈直感の意味を追求しない〉はクリアできましたが、ビギナーのように突っ走るなんてことはできず。

彼らには、“疑う”というのがないから、すごく軽い。
そこで仮説を立ててみました。
身重な我々が軽くなるためには、疑いというハードルの方を下げればいいのでは。

スピリタスの場合、前走は5か月の休み明けだったから度外視する。
これで、相対的に軽くなるはず…
と思いきや、これは微妙でした。

やはり、先入観というものは、思った以上に手強いです。
(休み明けでも5.1秒差はひどすぎるでしょう…)

しかし、ここは実験と割り切って購入。

そして3連複が当たりました。
…実験成功?

え、もう終わっちゃうの?


いえ、まだ納得していないので、続きます。



つづく。

■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
連載コメント、ありがとうございます!

なかなか内容が盛り上がってきましたね!
概論を述べた後、実例を用いて解説するところなんかは、わかりやすくていいと思います。
さらに、わざとらしくもさりげなく、自分の馬券的中を文章に織り込んでしてしまうところがニクイ!(笑)
いや~、おめでとうございます!

さて、この先どのような展開になるのか。。。
続きを期待しております。

■Vマイルは [電気羊]

今回は二度寝&爆睡で間に合わず。普段は尿意で起きるはずなんですが(笑)

NHKマイルはロベルト系狙いで幸い的中。直後のマイル戦や、ヴィクトリアM前日でもロベルト系が好走。
そこで本命はタニノギムレット産駒のオールザットジャズ。
グレイソブリン(カロ、トニービン系含む)も良さそうなので、キョウワジャンヌ(父ハーツクライ:SS×トニービン)、マイネイサベルを穴で。ただ、テレグノシス産駒の成績がふるわないのでマイネは切るつもりでしたが。

Aザットジャズの凡走は安東さんの懸念がずばりでしたね。好走続きの疲労もあったかもしれません。
アパパネに関しては、S水S駿氏など本命視している人は多かったですが、私は安東さんを信じました!(笑)
ついでに言えば追切りが<北C>というのが大減点。ここで追って大きなレースで結果を出した馬を経験上──たいした経験はありませんが──見たことがないからです。

結果的に今回は買えなくて幸いでした。まだ“運気に勢い”あるのかも!(笑)


■電気羊さんへ [安東 裕章]

こんばんは。
コメント、ありがとうございます!

それにしても・・・

「今回は二度寝&爆睡で間に合わず。普段は尿意で起きるはずなんですが(笑)」

いやあ、以前のクールなイメージが粉砕される書き出しですねー(笑)
でもまあ、 結果的に買わなくて正解ならば、よかったです!
運気、まだまだあると思いますよ!

ちなみに私は、最後に3着に突っ込んできた白い帽子が2番(アルバローザ)だったら3頭ボックスで大的中でしたあ~

■レディアルバローザ [電気羊]

レディアルバローザについてコメントさせてもらいます。

前走阪神牝馬の際に“ヴィクトリアマイル直行の予定だったが調子が良いので出す”というような話を陣営がしていました。
「これは要注意」と思っていたら、調教はやや軽めの印象。馬体重は+8キロ。「こりゃ、やはり本気じゃないな」と思い、阪神牝馬では買いませんでした。

そしてヴィクトリアマイル。
想像以上に人気がなく、狙うには絶好と考えていました。馬体重も絞れ走り頃に。
ところが念のために確認した調教後の馬体重(10日発表)が500キロ。出走は478キロですから、数日で22キロのマイナス。「これはどうなの???」と。
ましてや牝馬だけに大幅な馬体の増減は危ないんじゃないかと。
大敗の一因ではないかと考えますが、果たしてどうなんでしょうねぇ。


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GⅠ・ヴィクトリアマイルを制したのは、4番人気のホエールキャプチャ。GⅠ挑戦6度目にして悲願のタイトルを手にしました。レースは予想通りクィーンズバーンがハナを奪い、前半3F通過が34秒4の緩やかな流れ。勝ったホエールキャプチャは好スタートから3番手のポジ...

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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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