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■オークス・短評

圧巻の2冠達成!
牝馬クラシック第2弾・オークスを制したのは、桜花賞馬のジェンティルドンナ。
勝ち時計の2分23秒6は従来の記録を1秒7も更新するレースレコードで、2着のヴィルシーナにつけた着差はなんと5馬身。まさに“ぶっちぎり”の勝ち方でした。

レースはマイネエポナが引っ張り1000m通過が59秒1。2400mの距離を考えれば、明らかに速い流れでした。
勝ったジェンティルドンナは他の有力馬を見る形で後方からスムーズに折り合った走り。直線入口で外に持ち出すと、例によって一瞬左右にヨレたものの、あとはごぼう抜き。メンバー最速の34秒2(ラストは11秒8)の上がりで瞬く間に後続を突きはなしました。追えば追うほど加速する素晴らしい末脚のキレ。この馬の持ち味が存分に発揮できたレースだったと言えるでしょう。
懸念されていた長距離輸送もクリアしプラス4キロでの出走。馬体もひと回り大きくなった印象を受けました。今後、さらにどのような成長を見せてくれるのか。3冠に挑戦する秋の走りが今から楽しみです。

桜花賞に続いて2着に入ったヴィルシーナ。
内田博騎手は速いペースを読んで意識的に中団に下げる競馬。“馬込みで揉まれる”というこれまでに経験のない展開だったこともあり、3コーナー手前から手応えが怪しくなりましたが、最後まで渋太く持ちこたえたのは、やはりこの馬の底力として評価できると思います。
結果的に、自分の形とは違う厳しいレースを強いられたわけですが、馬群に揉まれる経験をしたことは先々を考えればプラスになるはずです。

3着はゴール前で最内から伸びたアイスフォーリス。
無理に前を追いかけず、道中はインで脚を溜める作戦。ヴィルシーナ(内田博騎手)にも言えることですが、本来得意とする先行策にこだわっていたらどのような結果になっていたか。このあたりは松岡騎手の好判断が光ったと思います。
『展望ブログ』にも書いたように、先に抜け出してからの詰めの甘さ(2着4回)が目立った馬でしたが、今回のような“溜めの利く競馬”ができたことは、今後にとって収穫だったと言えるでしょう。

ハナ差の4着はアイムユアーズ。
ウィリアムズ騎手は「この馬には距離が長かった」とコメントしていますが、それを考えれば立派な内容。立ち回りが巧く完成度の高い馬という印象がより強まった感もあります。「ベストの条件ならばGⅠを獲れる馬」(同騎手)。今後、陣営がどのようなローテーションを選択してくるか注目です(秋華賞→マイルCSという使い方もアリかもしれません)。

最終的に1番人気に支持されたミッドサマーフェアは13着に大敗。
蛯名騎手は「敗因がよくわからない」といったニュアンスのコメントを残していますが、考えられるのはやはり“使い詰め”であった点。それに加えて、調教の速い時計でさらに負荷がかかり、オーバーワークになってしまったのかもしれません。まだまだ成長の余地がある馬だと思うので、今後の巻き返しを期待したいと思います。

今年のオークスを総括すると、一番のポイントは“速いペース”であったことは間違いないでしょう。
10RのフリーウェイS(1600万)でレコードを更新したように、当日の馬場コンディションは“超高速馬場”。軽い芝で前が簡単には止まらないため、流れは速くなりがちです。
先にも述べたように、逃げたマイネエポナの1000m通過は59秒1。桜花賞の1000m通過が59秒3ですから、ほぼ同じと見なせます。今回の1600m通過が1分35秒7。レースの上がりが35秒3(ジェンティルドンナの上がりは34秒3)だった桜花賞の勝ち時計・1分34秒6と比較しても約1秒しか差はありません。
ちなみに、2011年の場合は、桜花賞の1000m通過は58秒5で、オークスは60秒7。桜花賞の勝ちタイムは1分33秒9で、オークスの1600m通過が1分37秒9。レースのラップはまったく異なっています。

つまり、極端に言えば、今回のオークスは「桜花賞プラス800m」のレースだったという見方ができます。スローで折り合いに専念する長距離戦にありがちな展開ではなく、「桜花賞と同じように1600mを走ったあと、未知の800mに挑む」という形だったとも言えるでしょう。
そう考えれば、3頭の叩き合いになり4着以下に差をつけた、桜花賞の1~3着馬がここでも上位にきたことは納得できると思います。「時計が速すぎて誤魔化しの利かない競馬になった」という武豊騎手のコメントの通り、底力が試されるレースだったということ。そして、桜花賞と同じような流れだったからこそ、桜花賞での力の差がそのまま今回の結果につながったと思います。

一方で、トライアル・別路線組にとっては厳しいレース。
フローラSの1000m通過は61秒7、忘れな草賞にいたっては64秒8。前走、緩いペースで先行できたダイワデッセーやキャトルフィーユは好位のポジションをキープすることさえできませんでした。かと言って、無理に押して先団に付ければ、最後まで脚がもたない流れであったことも確かです。それゆえ、スローが得意な先行タイプでありながら、中団で巧く脚を溜めて結果を出したアイスフォーリスの走りは評価できると思うのですが・・・。

今後に期待をもたせてくれた馬をあげるならば2頭。
まず、馬群に揉まれて窮屈な競馬になりながら、直線外に出すといい脚を見せたダイワズーム(6着)。
使い詰めの不安があったことを考えれば、大健闘と言えるでしょう。大崩れしない確実な馬という印象が強まりました。
もう1頭は、ハナズゴール(7着)。
GⅠから中1週のローテーションという条件でしたが気配は前走以上。坂上で止まったのは、やはり距離が原因でしょう。それでも、一瞬ながら伸びかけた脚は「おっ?」と思わせるもの。距離短縮で見直したいと思います。

最後に、次週のダービーを見据えた上で、ディープ産駒について。
1・2着独占ということで、この距離でも走れるという見方がされているようです。
ただし、ここまで述べてきたように、今回のオークスは「マイルの流れプラス延長距離」という展開。特異なレースであったことは確かです。仮に、折り合い重視のスローな上がり勝負になった場合はどうなのか。そのあたりを考える必要があるでしょう。
もしオークスがスローな展開だったら、ジェンティルドンナはあれだけの脚を使えたかどうか・・・。あるいは、ヴィルシーナはもっと前に付けて早目先頭から押し切れたのではないか・・・。ダービーに出走するディープ産駒もそれぞれタイプが違うだけに、今回の結果だけで「距離が伸びても末脚はキレる」「後方からでも外に出せば届く」といった先入観を持つのは危険だと思います。



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■コメント

■相性悪いオークスですが、 [電気羊]

昼過ぎに<馬友>から、“○○流血統予想の結論は?(○○は私の名字です、笑)”というメールがあったので、アイスフォーリスを推奨。
────

A.父ステイゴールド
今年の青葉賞で1着、5日の2400M戦で2着。

B.母父Nダンサー系
オークスでは大半を占めている。

C.母父がヴァイスリージェント系のクロフネ
フレンチデピュティ×SSのレジネッタ。
クロフネ×SSのホエールキャプチャ。
母父VR系のアパパネ。

────というのが理由。

Bについて付け足すと、ここ3年で7頭。昨年、今年の青葉賞では6頭全てです。

アイスと上位人気4頭以外で買ったのはメイショウスザンナ。当日の未勝利戦で母父ミスプロ系が2着、父ミスプロ系が3着。立て直しにも期待したのですが。
気になっていたトーセンベニザクラは馬体減を嫌いました。
まずまずの評価を受けていたキャトルフィーユとダイワズーム。
キャトルは今の東京では時計面が疑問。
ダイワは1勝に時間を要し過ぎの上、今年6戦目というのがマイナス(ミッドサマーフェアもその点で減点しました)。
さらに2頭とも追切りが芝コースということで消し。アパパネの<北C>での追切り同様、大レースの追切りが<芝>というのは消し材料です(調教方法を批判しているのではなく、あくまで馬券を買う上でのマイルールですので)。

馬券はと言いますと、単勝・馬連・ワイド3点的中。しかもジェンティルドンナ-アイスフォーリスの組合せは100円のつもりが、気づいたら200円分買っていました。「しまった!」って呟きましたけど(笑)

いい思いをしたことのないオークスですが、やはりまだ“運気に勢い”あるのか!?

■ビギ故意 part8 [うに]

『オークス・実験失敗! だが、発見あり』


今回は、失敗するべくして失敗したケースでした。
理由は、「直感の定義」をきちんと整理していなかった為。

個人的見解で申しますと、「信じたくない直感」と、「期待感たっぷりの直感(?)」の2種類があると思われます。

前者は、気になって仕方がないけど、常識では買えない。買える要素は探せばあるけど、それを上回るマイナスポイントが目につく。
→諦めがつくように、消す理由を挙げていくが、それでも気になる…
ビギ故意で扱っているのはこちら。

後者は、“自分だけが見つけた感”がある。人気薄を過大評価したり、買いの材料を無理矢理、探し出したりして“積極的”に買おうとする。
このパターンが、実験第3号のダイワデッセーと、第2号のチャームポット(ヴィクトリアマイル)。


「信じたくない直感」がなぜあるのか。それは、過去の信じられないような競馬の記憶が、心に刻まれているから。覚えていなくても。(あくまでも私の個人的見解です)

なので、この直感がない限りは、ビギ故意は使えないという結論に至りました。


さて、ダービーでは、それっぽい馬がいるのでしょうか。


もう1回ぐらいつづく。

■オークス反省 [うに]

こんばんは。
ジェンティルドンナって、あんな強かったんですか!?
てっきりヴィルシーナが逆転するとばかり思っていました。
ジェンティルドンナのオッズ通り、実は私も半信半疑でした。乗り替わりもマイナスかと。川田騎手をナメてました。

ミッドサマーを消せたのは、安東さんの格言のおかげ。
『まず、実力を発揮できるかどうか』ですよね。
でも、調教の動きがいいと聞くと、「えっ、買えるの?」と思ってしまいます。


アイスフォーリスは、実験の対象にしていたんですけど…
いざ、なぜ買うのかの検討に入ると、「あれ? 特に強調材料ないな~」となって、消してしまいました(泣)。

この“なんとなく気になる”は、使えるかも(笑)。

あ、馬単だけは死守しましたよ♪

■電気羊さんへ [安東 裕章]

こんにちは。
コメント、ありがとうございます。

オークス、的中おめでとうございます!
それにしても、馬友さんから「○○流血統予想」とまで評されているとは、すごいですね!
うーん・・・、たしかに説得力あるからなあ~(笑)
芝コースの追い切りについては、見逃していました。すみません(もともと眼中になかった馬だったので)。

レディアルパローザの馬体重は、やはり敗因のひとつだったと思います。
あとは位置取りが・・・。
今は日曜も仕事のため、朝イチにしか馬券を買えないので、馬体重まで確認できないんですよね。
なかなか厳しい現実です!(笑)

■うにさんへ [安東 裕章]

こんにちは。
コメント、ありがとうございます!
そして、馬単の死守、おめでとうございます!

ヴィルシーナが逆転するには、あまりに“桜花賞的な流れ”になってしまいましたね。
にしても、ジェンティルドンナは凄かったです。
ディープ産駒は初年度よりも2年目の方が奥が深いような気がします。
ダービーではどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。楽しみですね。

連載、あと1回くらいなんですか?
年末くらいまで続けて、本にしましょうよ!(笑)
期待してます!

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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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