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■ダービー・短評

第79回日本ダービー。3歳馬7572頭の頂点に輝いたのは3番人気のディープブリランテでした。

レースは逃げるゼロスをトーセンホマレボシがマークする形で、1000m通過が59秒1。先週のオークスと同じく、高速馬場での流れの速い展開になりました。
勝ったディープブリランテは離れた4番手で絶好の位置取り。ペースが速かったこともあって、懸念されていた折り合いも完璧にクリア。直線を向いて追い出されると坂上で先頭に。最後は脚が上がって一杯一杯でしたが、外目から追い込んだフェノーメノをハナ差凌いで、ダービー馬の栄冠を手に入れました。

『展望ブログ』には、ディープブリランテの予想のポイントとして「一度は先頭に立ちながら最後は差し馬に屈する負け方を改善できるかどうか。岩田ジョッキーの騎乗に注目」と書きましたが、今回の勝因は「改善」ではなく、“自分の競馬をすれば負けない”という「信念」だったかもしれません。
岩田騎手は「この世代で一番強い馬と信じていたので、ダービーの大舞台でそれを証明できて嬉しい」とコメント。騎乗停止中に付きっきりで馬と接し続けた本番までのプロセスを考えると、まさに“人馬一体”の勝利と言えるでしょう。悲願のダービージョッキーに輝き、男泣きを見せた岩田騎手。“自分の馬を信じる”という強く揺るぎない心意気に、拍手を送りたいと思います。
展開的には、前が止まらない高速馬場がこの馬に有利に働いたという見方もできるでしょう。しかし、今回のような緩みのない流れは、馬の底力が試されるもの。不利や紛れに乗じたのではなく、能力を発揮した上での勝利として、高く評価できると思います。

ハナ差の2着には5番人気のフェノーメノ。あと50mあれば間違いなく逆転していたとも思える本当に惜しい結果でした。
レース内容も完璧に見えました。『展望ブログ』には「末脚勝負を挑んだ場合、もっとキレる馬に勝てるか?」と書きましたが、有力な差し馬よりも前のポジションから早目の追い出し。あとは前を捉えるだけという理想的な競馬だったと思います。
青葉賞馬は皐月賞上位組と比較した場合、経験値の点でどうしても見劣りするのですが、それを考えるとこの馬の能力はかなりのもの。同距離・同コースで結果を残しているアドバンテージや〈3.0.0.0〉の東京適性があったとはいえ、初GⅠで一線級相手にあれだけの走りを見せてくれたことは評価できるでしょう。
秋は天皇賞・ジャパンカップを視野に入れているとのこと。菊花賞へ向かう有力馬たちよりも早く古馬一線級と対戦することになれば、今度は逆に経験値の点でも強調材料が増えるに違いありません。今後に期待したいと思います。

3着はトーセンホマレボシ。
レコード勝ちの中2週ということで、状態面の不安がありましたが、ウィリアムズ騎手いわく「前走よりもさらに良くなっていた」とのこと。持ち味であるスピードの持続力を存分に発揮したレースを見せてくれました。3コーナー過ぎからムチが入り、さすがに最後は力尽きた感もありますが、ペースを考えれば立派な内容。“強い先行馬”としての評価はさらに高まったと思います。
今後の課題をあげるならば、ハナを主張する馬がいない場合、どれだけ自分でレースを組み立てられるかという点。今回とは逆に番手からマークされるケースも含めて、この先の走りに注目したいと思います。

1番人気のワールドエースは4着、2番人気のゴールドシップは5着。
ともに最速の上がり(33秒8)で最後は突っ込んできましたが、3着争いまででした。
両馬の敗因をひとことで言うならば、高速馬場の速い流れのために、自分の競馬ができなかったことでしょう。
後方から大外一気の競馬で持ち味を発揮してきたワールドエースにとっては、厳しい条件下でのレース。福永騎手は「もう少し前に付けたかった」とコメントしていますが、ジョッキーが“後ろからでは届かない馬場”とわかっている以上、通常より前の位置での競馬にならざるを得ませんでした。後ろか前かではなく、道中で進出する走りができればいいのですが、そのあたりの器用さに欠けているところが、現時点でのこの馬の弱点かもしれません。
ゴールドシップは位置取りが後ろ過ぎたのが誤算。前が止まらない馬場とわかっていても、ワールドエースよりも後ろのポジションになったのは、テンのペースが速くて流れに乗れなかったからでしょう。好位から抜け出した共同通信杯は超スローでタイムも平凡でした。スピードの乗り方がこの馬の今後の課題のように思えます。

勝ち時計の2分23秒8はダービー史上3番目の記録。ゴール前の大接戦も含めて、レベルの高い見応えのあるレースだったと思います。
もっとも、前が止まらない高速馬場が結果に影響した点は否めません。能力を発揮できる条件かどうかで、掲示板に載った5頭の着順は変わる可能性がありそうです(硬い馬場でも0.3秒差の6着に健闘したコスモオオゾラを入れてもいいでしょう)。
1~3着馬は自分の競馬ができた馬。4・5着はできなかった馬。となれば、どんな条件下でも能力を発揮できるようになることが、それぞれの馬にとっての“成長”と言えるのではないでしょうか。
夏を越して秋を迎えた時、各馬が“成長した姿”を見せてくれることを楽しみにしたいと思います。


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■コメント

■短評というよりは [ちょび]

ずっしりとした読み応えで思わず唸ります。
お陰様でまた競馬が好きになりました。
当たった外れたはもちろん最重要ですが、
考えることの楽しさ、予想ファクターの多さを
著書とブログで改めて気付かせていただき、
安東さんには本当に感謝しています。

ダービーは本命にしたフェノーメノ、
コース適性が極端なのか、実は東京以外もこなせるのかは
まだこれから判明すると思いますが、
いずれにせよこういうタイプは穴党とは上手に付き合うと
相性が良くなるものです。
マツリダゴッホとかエリモハリアーとか
散々お世話になりました。

一つ気になるのは、ディープブリランテ岩田騎手は
付きっきりで調教も付け、調教師と軋轢もあったと
レース後にコメントを拝見しました。
いくつか新聞やネットで「調教やり過ぎではないか?」
との情報や意見も拝見しました。
実際に「究極仕上げ」をしてしまっていたら、
かつてもダービー勝利を最後に
燃え尽きてしまったり、調子が戻らなかった馬がいましたが
ダメージは残らないのでしょうか・・・。
ロジユニバースのように不良馬場でない分は
大丈夫だと思いますが、それでも軋轢が出るほどの
ハード調教。ただでさえ騎手が乗るとテンションが上がると
いわれていますし、心配な限りです。
杞憂であることを望みます。


私へのフィードバックありがとうございました。
何故目黒記念で大知騎手を応援できなかったのか・・・。
目黒記念、馬連はガッツリと獲りましたので、
(wins後楽園で買い増し成功w)
3連単は大知騎手を外してしまい残念でしたw

■ビギ故意part9 [うに]

【前回までのまとめと、新たな問題点】
直感について色々考えてきましたが、ややこしくなってきたのでシンプルにします。
『あ、この馬、面白そう♪』
この素直な気持ちを直感と呼ぶことにします。

そして次にすることは、本当に買えるか検討“しない”。
諦めざるを得ないデータ等に、引っ掛からないようにするためです。
「見なければよかった…」という経験を何度したことか。

でも本当は、そんなものを見てもなお、振り切れるぐらいの予想力があるのが理想なんですが。
(あればこんな企画、思いつきません。)


これで、ビギナーの行動パターンは模倣できると思います。ここまで来れたら半分成功。

あと半分のラックの方ですが、こればっかりはさすがに操るのは無理でしょう。運まかせです。


さて、新たな問題点というのは、直感はそう簡単には降りて来ないという事です。

特に、レースのグレードが上がるにつれ、遊び心がなくなってくるように思います。

やはり、馬のイメージが強いせいでしょう。

毎回、初見のように馬柱表を見られたらいいのですが、それは不可能。

次回、頭を打ってみる以外の方法で、先入観を取り払われないかを考えてみたいと思います。


今回で終わるつもりだったのに。

つづく。

■ビギ故意part10 [うに]

【勝負は予想する前からすでに始まっている】

今回のテーマは、『どうすれば馬のイメージを払拭できるのか。』です。

私の場合、馬柱表の成績欄を見ているようで、良く見ていない気がする。
観ているのは、自分の頭の中で練り上げている馬のイメージ。

「この馬の事は分かっている」。
しかし、その馬は自分のイメージの中だけの存在であり、実際の生きたその馬が、全く違うものの可能性もある。

人気薄に激走されて見直したり、完全無欠に見えた馬が負けた時などなど、イメージとの食い違いに翻弄されっぱなし。

そこで、“イメージ補正”で、客観視できるように工夫できないか。

そうだ、イメージの塊とも言える“馬名”を消してみよう!

G1ともなれば、馬柱表を見ずとも、馬名だけでどんな馬か頭に浮かんでしまうほど、イメージがこびりついています。

成績欄の方を一所懸命見るように仕向けるために、何が走っているか分からないようにするのです。
(大方、見当はついてしまいますが、何割かはイメージカットできる…でしょう)

新聞を買った瞬間から、すでに勝負は始まっています。馬名欄を見ないように注意しながら、裏に折り返さなければ!


安田記念の前に、土曜の鳴尾記念で試してみます。


      つづく。


■鳴尾記念 [うに]

こんにちは。

逃げ馬不在ならば、ダンツホウテイに大逃げ打って欲しい!
アーネストリーは深追いしないだろうし、開幕週ならショウナンマイティの末脚も封じれるはず!

馬券は、アーネストリーとナカヤマナイト、ダンツホウテイで勝負!


馬名を隠す効果は、私のように記憶が曖昧な人間にのみ有効です。

■ダービーもなんとか… [電気羊]

今回は、実を言うと血統・系統的に傾向がつかめませんでした。なのでまず皐月賞組と他路線からの馬との比較・検討を。さらに皐月賞組を吟味することから入りました。
結果、皐月賞上位3頭が中心、青葉賞1・2着馬までではと考えました。ただグランデッツァは、“やっぱ皐月賞1番人気馬の巻き返しかぁ”となるのが嫌で切れませんでしたが(笑)

皐月賞上位馬については安東さんの<展望>を参考に。特にワールドエースついてはレースぶりが不安。“東京なら……”というイメージが先行しすぎのように思え、案外“追い込むも届かず”の公算は大きいのではないか。少なくともアタマはない感じがしていました。

最終的に当日の2400M戦(青嵐賞)を確認すると、母がダンチヒ系×ネヴァーベンド系の馬が3着に来ていたので、母父ネヴァーベンド系のディープブリランテと、母父ダンチヒ系のフェノーメノは買いと判断。前週オークスの勝ち馬、ジェンティルドンナの母父がダンチヒ系であるのもプラス材料でした。

で、ディープブリランテの単勝とフェノーメノとのワイド的中。ワイドの配当が思いの外高く、今回もプラス収支でした。
フェノーメノのオッズについては、前週の蛯名騎手の負け方が影響していたのかなぁ、なんて思ったりもしますが……。

■電気羊さんへ [安東 裕章]

こんばんは。
コメント、ありがとうございます。

ダービーもワイド的中でプラス収支!
好調維持ですね~
おめでとうございます!

うにさんのコメントへの返信に、私の買い目を書きましたが、フェノーメノが・・・・
ディープブリランテとトーセンホマレボシのワイドでよかったかなあー(笑)

■トーセンは [電気羊]

トーセンホマレボシ、正直ナメてました。
前の止まりにくい高速馬場を考えたら買うべきでしたかね。
京都新聞杯組は不振ですし、きさらぎ賞・皐月賞に出走し、京都新聞杯を経てダービーで好走したハーツクライと比べると経験値が低いと思ったんですけど。
でもあのレースぶり。ひょっとするとトーセンジョーダンのようになるかも。
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■まとめtyaiました【ダービー・短評】

第79回日本ダービー。3歳馬7572頭の頂点に輝いたのは3番人気のディープブリランテでした。レースは逃げるゼロスをトーセンホマレボシがマークする形で、1000m通過が59秒1。先週のオ

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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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