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■安田記念・短評

1分31秒3のレコード決着!
混戦の安田記念は、昨年の2着馬・ストロングリターンが雪辱を果たし、晴れてGⅠ馬の栄誉に輝きました。

レースは予想通りシルポートが逃げて、3F通過33秒8、1000m通過56秒3。これは昨年以上のハイペース。先行馬には厳しい流れになり、残り200mで形勢は一転。中団馬群の後方にいた1・2着馬が、馬体を併せながらまとめて差し切る結果になりました。
勝ったストロングリターンは、福永騎手のコメントにもあるように「完璧な競馬」。道中は後方で脚を溜め、直線ではスムーズに外へ。ゴール前では食い下がるグランプリボスをねじ伏せるような走り。内よりも外目が伸びやすい馬場や差し馬向きのペースといった展開の利があったとはいえ、非の打ちどころのない“強い競馬”を見せてくれたと思います。
『展望ブログ』では状態面に関連して、「骨折のダメージを受けた馬が前走馬群で揉まれる競馬をしなかった点が不安」と書きましたが、ハイペースによって馬群は縦長にバラける形に。内枠に入ったものの、手間取ることなく外へ持ち出せたことが大きな勝因になったと考えられます。いずれにしても、この馬の持ち味を存分に発揮できたレース。完勝と言っていいでしょう。

2着は13番人気のグランプリボス。
『展望ブログ』では「マイルGⅠ2勝の潜在能力は見限れない」と書きましたが、久々に闘争心あふれる走りを見せてくれました。
道中は勝ち馬とほぼ同じ位置。ただし、完璧に折り合っていたストロングリターンに比べると、この馬は若干掛かり気味(向正面では内田博騎手が手綱を引っ張って抑えていました)。あるいは、序盤で力んだ分だけ最後の追い比べで伸びを欠いたのかもしれません。本当に惜しい“クビ差”だったと思います。
結果としては、陣営がこのレースに向けてハードなメニューを課したことが成功したと言えるでしょう。4歳馬だけにまだまだ伸びしろがあるでしょうし、今回の経験も大きな糧となったはず。連続好走ができるか、枠順に走りが左右されないか、といった課題もありますが、今後のマイル戦線での活躍を期待できる内容に思えました。

3着は15番人気のコスモセンサー。
好スタートを決め一旦はハナに。シルポートに先頭を譲ったあとは、控えてインの4~5番手。結果的に、ここで前を深追いしなかったことが、最後の粘りにつながったと思います。そのあたりは巧みにペースを読んだ松岡騎手のファインプレイと言えるでしょう。
最後は前に2馬身差を付けられたとはいえ、差し馬向きのハイペースを前々で追走しての3着は立派。近走も堅実な走りを見せていましたが、今回も“崩れない走り”。ここに来て本当に力を付けたという印象です。強烈な決め手には欠ける馬ですが、立ち回りの巧さはピカ一。今後もマークが必要な1頭だと思います。

4着はダノンヨーヨー(17番人気)。
すでに大勢が決まった後に追い込んで来た形なので、今後へ向けての強調材料にはなりませんが、“ハマればいい脚を使う”という要素は今だ健在。かつては「マイル界の新星」と呼ばれていた馬なので、もうひと花咲かせてほしいという期待もあるのですが・・・。現状ではスタートの悪さと自分から動けない点が課題でしょう。

5着は5番人気のガルボ。
暑い時期が苦手の馬でしたが、今回は状態をキープできていたようです。コスモセンサーの後ろで脚を溜める競馬をして仕掛けのタイミングを測っていましたが、残念だったのは、直線で前がふさがった時に外に出せず最内を突くしかできなかったこと。石橋脩騎手も「できれば馬場の伸びる外へ出したかった」とコメント。アンラッキーな部分もあったように見えました。典型的な差し馬ではないので、今回のハイペースは必ずしもプラス材料ではなかったでしょう。それを考えると、及第点を与えてもいいレースだった思います。

最終的に1番人気の支持を得たサダムパテックは9着。
直線では1・2着馬の前にいながら、仕掛けても反応が鈍く、2頭にアッサリ交わされました。ウィリアムズ騎手は「(敗因が)まったくわからない」とコメント。道中の折り合いも決して悪くなく、不利があったわけでもないとなれば、前走の反動(2走ボケ)という見方もできるかもしれません。
ただし、個人的な見解を言わせてもらうならば、完全な力負け。『展望ブログ』でもふれたように、前走の結果だけで“強いマイラー”と判断するのは早計だったと思います。
オルフェーヴルと互角以上の能力評価を受けていたのは、あくまで昨年春のクラシックでの話。今回のレースで好走する裏付けにはならなかったはずです。

逃げたシルポート(6番人気)は12着。
道中は終始リアルインパクトに突っつかれる展開。単騎逃げが見込めるメンバーでありながら、シルポート自身のペースに持ち込めなかったのは、番手にあおられ通しの流れになったからでしょう。しかも、スタートで若干後手を踏んだため、コスモセンサーの前に出るまでに加速しなければならなかったことも、誤算だったかもしれません。

レコード決着の今回はスピードと持続力を要求されるレースでした。
香港馬2頭には時計が速すぎましたし(グロリアスデイズは3コーナー手前から追い通し)、ヴィクトリアマイルから中2週の牝馬には底力という点で敷居が高かった感があります。
復活が期待されたアパパネ(4番人気)も、まったく見る影なし。蛯名騎手は「走りがバラバラ」とコメントしていますが、一からの立て直しが必要のように見えました。
ローズキングダムとペルーサは追走で手一杯。「マイル戦線は手薄なので別路線の馬でもチャンスがある」という見方もありましたが、実際には“マイラーの資質”が問われたレース。言い方は悪いですが、付け焼き刃では無理だったということでしょう。

今年の安田記念は、非常に見応えのあるレースだったと思います。馬券の収支はともかく、内容的に満足した競馬ファンも多かったのはないでしょうか。
ただし、今回の結果がそのまま秋につながるかというと、簡単にはいかないかもしれません。
リアルインパクトとエイシンアポロンの両GⅠ馬は、ハイペースで最後は失速したものの、走りっぷり自体は前走とは雲泥の差。展開が異なればまだまだ好勝負できる、そんな期待を抱かせる内容に見えました。
秋のマイルCSについては、3歳馬の台頭も含めて、混戦模様が続くように思います。


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■コメント

■ありがとうございます。 [ちょび]

安田記念、馬連的中しました。
ブログを参考にさせていただいたお陰です。
本当にありがとうございます!

グランプリボスはずっと
「内枠が欲しい」と陣営が言ってましたよね。
しかもレース後に「内枠が欲しかった」ではなく、
レース前に「前に壁の作れる内枠希望」と
毎回コメント出ていて、今回も同様でしたよね。

ここ2戦で人気落とすのだろうと思っていましたが、
安東さんご指摘のように13番人気は驚きでした。
自分はとにかく「特定条件の下で走る馬」を穴に狙うのが好きなので、
グランプリボスは今後も良いお付き合いができそうですw

ちなみにスマイルジャックは「両端の枠」で良績が多いので
これもずっと狙っているのですが、
最近はいつも真ん中当りなんですよ。
人気がた落ちで狙い頃なんですけどね。
これは逆に前に壁ができない方が良いタイプなのかも。
追い込み馬でそのタイプってどうしようもないようなw

エイシンアポロンはコスモセンサーと4角では同じ位置取り
ですが、やっぱそこまでに使った脚と仕上げの差でしょうか。
ただあの牛のような色合いの顔は大好きです♪
無条件には狙えませんが、こちらも良いお付き合いをしていきます。

今週もまた競馬が好きになりました。
ありがとうございました。

■策に溺れた… [電気羊]

的中した記憶のない安田記念。やはり今年もダメでした(笑)

たいていマイラーズC組と京王杯SC組は来ているものの、今年もややこしいメンバー。
どうせわからないなら<血統>と<調教>だけで買ってやれと思いました。あ、まぁ、いつもそうなんですけどより単純に、深く考えず、数字や字面からと。

まずは調教から

ダノンヨーヨー
グランプリボス
フィフスペトル
シルポート

血統では

ロベルト系。
女傑ウオッカは別にしても、父タニノギムレットのスマイルジャックが2年連続3着。父シンボリクリスエスのストロングリターンが2着。母父ロベルト系のエイシンドーバーも9番人気で3着に(08年)。
今開催のマイル戦直近4鞍(500万以上)でも、父ロベルト系3頭(Sクリスエス産駒含む)、母方にロベルト系を持つもの3頭。
→ストロングリターン

あとは今開催の結果から

ゼンノロブロイ×サクラバクシンオー1着
→バクシンオー×SSのグランプリボス

フジキセキ産駒1着
→サダムパテック

ホワイトマズル産駒1着
→シルポート

母方にニジンスキーを持つ馬3頭が3着
→ガルボ:母父ニジンスキー系

さすがにダノンは厳しいと思い、その他の馬で馬券を組むつもりでした。
しかしWINSへ向かう途中、念のためと電車の中で調教後の馬体重をチェック。するとグランプリボスの調教後馬体重が前走比プラス20キロ。しかし当日は±0。この変動が気になって消してしまいました。

いやぁ悔しい~。今までで最も正解に近づいた安田記念だったのに……。
ある要素を考慮して一度は、いや、たいていはうまくいっても、ここというとき裏目に出る。
競馬は一筋縄では行かんちゅうことですね(笑)

■電気羊さんへ [安東 裕章]

こんばんは。
コメント、ありがとうございました!
返事が遅くなって申し訳ありません。

安田記念は史上まれに見る人気の割れ方で、買い目の絞りにくいレースでしたね。
それにしても、惜しい!
馬体重の変動は、知ってしまうと気になりますから・・・。

ちなみに私、朝一番に馬券を購入して、運良く3連複を当てることができました!(ストロング軸の相手4頭で6点買い)
馬体重の数字を見ていたらどうだったかなあ・・・?

すみません!
「的中報告」をさせてもらいました。
いつも電気羊さんの“快心の的中コメント”ばかりなので、たまにはいいかな・・・と(笑)
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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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