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■函館記念・展望

今週はハンデGⅢの函館記念が行われます。
このレースのポイントは、やはりコース適性と洋芝適性。エリモハリアーの3連覇(2005~2007年)に代表されるリピーターの活躍や、中央で凡走を繰り返していた馬が別馬のような走りを見せる要因は、“函館の芝コースを得意としている”ことにあると考えられます。ある意味、近走の成績がアテにならないレース。ハンデ戦ということもあって、難解な一戦と言えるでしょう。

前走、巴賞を制したトウカイパラダイス
長距離を中心に使われていたため、一気の距離短縮と初の洋芝がどうかと思われましたが、十分に対応できていました。2走前の目黒記念では2着。ここ2走の内容については、オープン入り初戦でGⅠ・春天を走った経験によって馬が逞しくなったという声も聞かれています。
斤量は前走より1キロ減の56キロ。滞在で中1週の競馬になりますが、この馬を管理する田所厩舎はかつてエリモハリアーを3連勝させた実績を持つ厩舎。仕上げに関しては“抜かりなし”と考えていいかもしれません。(もっとも、今年に入って9戦目になる使い詰めが多少気になりますが・・・)
不安点をあげるならば、フルゲート16頭でゴチャつく競馬になった場合。この馬の全6勝のうち新馬勝ちを除く5勝は12頭以下の少頭数。元々、長い距離をゆったり走るレースをしてきた馬なので、小回りコースで馬群が凝縮した時に一瞬で抜け出すような反応ができるかどうか。そのあたりがまだ未知数の部分のようにも思えます。

一昨年の勝ち馬で、函館実績〈2.0.0.1〉(札幌も含めた洋芝実績は〈7.0.0.5〉)のマイネルスターリー
昨年は1番人気に支持されながら8着(大外枠で出遅れ)という結果でしたが、全8勝のうち7勝が函館と札幌という洋芝巧者だけに軽視はできないでしょう。昨年の58キロより1キロ軽い斤量で出走できるのも好材料と考えられます。
この馬については、前走のエプソムC3着をどう評価するかがカギかもしれません。
額面通りに受け取れば、得意の函館に向けて調子を上げてきたようにも思えますが、他の馬が荒れた馬場を避けて外へ持ち出したのに対して1頭だけ内を突いて強引に先頭に立った内容を、そのまま力量として判断できるかどうか。むしろ、〈1.0.2.13〉と得意ではない左回りコースでの激走による消耗や反動の方が気になります。
一昨年の函館記念を勝った時はその前走から2ヶ月半、昨年の巴賞勝ちは約半年の休み明け。マイネルスターリーのここ2年での2勝はいずれもフレッシュな状態での走りだっただけに、今年のローテーションに関しては少なからず気掛かりな材料にも思えます。

57.5キロのトップハンデを背負うコスモファントム
GⅢ2勝の実績があり、GⅡでも差のない競馬をしている以上、この斤量は仕方ないでしょう。
洋芝でのレースは初。陣営は「十分にこなせる」とコメント。たしかに、走りそのものはどちらかと言えばパワータイプのように見えます。ただし、近2走の凡走がいずれも“時計のかかる”春の中京と阪神だったことは若干気になります。
さらに、この馬の場合、参戦理由がわかりにくいところがあります。
小倉を得意とする馬なので、目標はあくまで次走の小倉記念なのか。あるいは、夏場が苦手な馬(これまでは夏場を休養に充てていた)なので、涼しい北海道を選んだのか。競馬記者の間でもさまざまな意見が述べられています。地力は一枚上なので、有力候補には違いないでしょうが、洋芝も含めて夏競馬の実績がないため、半信半疑な部分も否めません。

前走の福島TVオープン3着のトランスワープ
スタートで後手を踏み後方からの競馬になったものの、メンバー最速の上がりで0.2秒差の3着。先行策で勝ち上がってきた馬だけに、脚質を自在に使えたという意味では収穫と呼べるかもしれません。
長期休養のために軌道に乗り遅れた印象のある馬ですが、今年に入ってからのレースぶりは見事。1000万→1600万の連勝は、それぞれ2着馬に3馬身、2馬身の差をつける快勝でした。
実績がないとはいえ、ハンデ54キロは恵まれた印象。洋芝に関しては札幌で〈0.0.1.1〉。高い適性とは言えないものの、レース経験があることはプラスと考えていいでしょう。
あとは、どのようなレースをするか。
前走では差す競馬を見せましたが、本来は逃げ・先行タイプ(鞍上が主戦の大野騎手に戻るので前に行くのではないでしょうか)。今回のメンバーには同型が多いため、そのあたりの兼ね合いがカギになるかもしれません。言い換えれば、重賞初挑戦で自分の競馬をさせてもらえるかどうかということです。

前走、オープンの都大路Sを勝ったネオヴァンドーム
3歳時にきさらぎ賞を制し、クラシック戦線にも名を連ねた実績の持ち主で、潜在能力についてはある程度の評価ができるかもしれません。
この馬の課題は、コーナー4回の小回りコースをどうこなすか。
良績は京都1800mに集中し、全成績〈4.4.0.10〉の8連対はすべてコーナー2回のコース。ここまではっきり数字が示されていると、コース形態への適性がかなり偏っているようにも思えます。
「昨年の札幌記念では0.5秒差の6着と健闘し、当時より馬体重が20キロ以上増えているように馬自身が成長を遂げている」という意見もありますが・・・。

前走、1600万クラスの垂水Sを勝ってオープン入りを果たしたロードオブザリング
勝ち切れない面があり条件クラスに留まっていましたが、格上挑戦でGⅡ・京都記念で5着に入るなど、能力の片鱗を見せていたことも確かです。ロングスパートで長くいい脚を使えるのが持ち味。直線が長く広いコースの方が得意のようにも思えますが、京都・阪神の内回り2000mでも結果を残していることから、小回りコースはさほど大きなマイナス材料とはならないでしょう。
洋芝実績は札幌で〈0.0.0.3〉。跳びが綺麗な馬なので重い芝は苦手とも考えられます。もっとも、札幌の実績は2歳時(2戦)と3歳時(1戦)のもの。数字だけで判断するのは危険かもしれません。
枠順は7枠14番。先行勢で内がゴチャつくような展開になれば、得意のロングスパートで外々から一気に馬群を差し切る可能性もあると思います。一昨年の秋以来となる55キロの斤量も好材料でしょう。

昨年の函館記念1~3着馬も揃って参戦。コース適性の高いリピーターという条件から、一応のマークは必要でしょう。

昨年の勝ち馬・キングトップガン
函館記念1着以降は掲示板にも載れないレースが続いています。マイネルスターリーのように函館・札幌でしか好走しない馬もいますが、キングトップガンの場合は洋芝実績そのものが〈1.0.0.5〉。しかも、昨年は目黒記念を勝って勢いがある状態での参戦。斤量も昨年より2キロ増の56キロ。今回、一変を期待できるかというと、難しいようにも思えます。

昨年2着のマヤノライジン
函館記念は6回目の出走となる11歳馬で、昨年12番人気で2着に入ったことから引退を先送りにしたという経緯が伝えられています。ここまで無事に走ってこられたこと自体に敬意を表したいとは思いますが、今回好走できるかとなるとどうか。斤量も昨年より1キロ増えています。
これまでは函館入りして1走叩いてから本番に臨んでいた馬が、今回は2ヶ月近くの間隔を空けたことも気になる材料。休み明けの前走・メイSが18キロの馬体減だったことから、その後の立て直しを含めた状態面についての懸念も生まれます。

昨年3着のアクシオン
函館よりも札幌での良績が目立ちますが、それでも2場合わせて〈2.3.2.0〉。洋芝巧者と評価して差し支えないでしょう。近走は2ケタ着順が続いていますが、昨年の3着も3戦連続2ケタ着順からの巻き返し。斤量は昨年より1キロ減。軽視はできないと思います。
問題は状態面。今年で9歳ということでさすがに衰えは隠せないようで、陣営も「レース途中で走るのをやめるようになった」と精神的な部分での下降線を不安視しています。今回は対策としてチークピーシズを着用するとのこと。効果が見込めれば昨年と同じような激走が見られるかもしれません。

巴賞組の巻き返しにも要注意。
ミッキーパンプキン(6着)は舌を出したままで走りに集中できなかったことが敗因とのこと。今回は舌を括ってレースに臨む予定で、陣営は「まともに走ればもっとやれる」と強気のコメントを残しています。
5ヶ月半の休み明けを叩いたメイショウクオリア(10着)は〈1.0.2.5〉の函館実績の持ち主。順当に上積みを見込めるならば、侮れない1頭でしょう。ただし、近走のレースぶりを見ていると、以前のようにスムーズに先行できなくなっているようにも思えるのが不安材料。
リッツィースター(9着)も同様で、ここ3走は差しに転じて結果を出せない現状。52キロの斤量は魅力的にも見えますが、走りそのものに迷いがあるようにも思えます。
面白そうなのはイケトップガン(5着)。前走は出遅れて後方からの競馬になったものの、トウカイパラダイスと並ぶ最速の上がりをマーク。函館は〈0.0.0.2〉と結果が出ていなくても、いい末脚を発揮できたのは収穫と言えるでしょう。2走前の鳴尾記念では逃げの作戦に出ましたが、本来は差し馬。道中じっくり脚を溜める競馬ができれば、52キロの斤量が末脚のキレに味方するかもしれません。



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■コメント

■Re: 函館記念・展望 [ちょび]

こんにちは。
どう考えても次走狙いなんでしょうけど、
気になって仕方ないゴールデンハインドでいきます!

土曜日のシミュレーションレースをはじめ、
逃げ先行馬がなかなか残っていますので、頭は厳しくても
「離れた2~3着」とかでもプラス馬券になるように購入しますw

天皇賞のビートブラックの勝利にちょっと貢献した
ゴールデンハインドですが、今回はビートブラックの役回り
ができそうなのはマイネルスターリーでしょうか。
ゴールデンハインドの番手に枠なりで行ってまくり差し。
川須騎手は函館も良積ですし。

トウカイパラダイスは確かにごちゃ付くのが不安に思っていました…。
う~ん…でもゴールデンハインドの逃げで隊列が縦長になりそうな。
あとこの馬のイメージは直線内差し。
早めの抜け出しで、まだ馬場も良い内を上手く突けられれば…!
土曜の最終もそんな感じの、冬の中山の前残りレース
みたいな感じでした。

3連単&馬連ボックスで1/7/9
人間ならきっと同世代のマヤノライジンに敬意を表して
5からのマルチ3連単流しもw
これはちょっと狙いすぎですかねw

■函館記念 [うに]

ロードオブザリングの差し切りに期待します。先行馬が前でやり合うと思うので、その隙をついてロングスパートが決まってくれれば。
イケトップガンは、長期休養を経てそろそろ圏内はありそう。
トウカイパラダイスは、使い詰めが気になりますが勢いを買います。
マヤノライジンは… 近走、着順ほどそんなに悪くないのが悩みどころ。もしかして、この馬に年齢は関係ないのでは?
陣営もまだ、諦めていないのも凄い(笑)。人気ないし買っておこう。


今回は久しぶりにWIN5します。先週の1億越えで火がつきました。

知多特別 スギノエンデバー・アースソニック

苗場特別 パープルセンリョ・サマーソング

函館記念 マヤノライジン・ロードオブザリング

ジュライS トウショウフリーク

新潟日報賞 タキイエイワン

■ [うに]

こんばんは。
トランスワープでしたねえ。大野騎手も上手かったんですね。フェデラリストから2着があるのをチェックしていたのに、完全にナメてました。


WIN5は、春の間は3歳戦が組まれていたので見送っていましたが、先週の結果を見て再燃。
やっぱり面白いです!
人気馬の単勝を握っていてもつまらないけど、5連勝となると全く違う馬券になりますね。
1番人気を買っていても心臓がバクバクで、掌の汗が凄かったです(笑)。
降級馬がいる今の内に、なんとか当てたい!
1億も要らないから!(当たったら昇天してしまう)

でも、8点は少なすぎるかなあ。

■安東さんに感謝! [電気羊]


リピーターのマヤノライジン、昨年1着がキングトップガン。マヤノトップガン産駒はもちろん注意していました。
でも、イケトップガンは安東さんの<展望>を読まなければ軸にするどころか買い目にも入れなかったかも。おかげであらためてイケトップガンを吟味することができました。
そして吟味してみると、血統以外にも買い材料が。主なものは2つ。

1.重賞好走歴

中日新聞杯3着

ここ5年では一昨年のマイネルスターリー以外、全馬が重賞で3着以内歴。そのマイネルも前走のG3で4着。

2.中京、阪神の2000Mで好走

中京は上記レースで。阪神は1600万クラスで1着。

函館2000M戦を何戦か検討・購入していましたが、函館及び札幌実績の他ではこの2つのコースで実績のある馬が好走していました。

加えて調教も好タイムでしたし、丸田騎手の函館2000の成績も優秀でした。
そして当日の未勝利戦でもマヤノトップガン産駒が2着。これは買うしか(笑)

前日の2000Mでダンスインザダーク産駒が5番人気2着と好走していたので、最初はミッキーパンプキンも狙いだったんですが、人気を見てこの2頭から買うのは怖くなりました。

ネオヴァンドームはあまり買いたくなかったし、トウカイパラダイスは前走勝って今回は緩めたように思えました。大幅な距離短縮が成功した直後の延長もやや不安でした。
マイネルスターリーも<展望>を読んで狙いを下げました。

で、押し出される形でトランスワープを評価。重賞実績はないものの、札幌での好走がありますし調教も良し。前日の2000Mの勝ち馬同様、前走で福島1800Mを好走している点にも期待しました。

とはいえ、実際自信度はそれほどでもなかったので馬券はワイドのみ。3点的中できたのは安東さんのおかげだと。本当にありがとうございました。


■ちょびさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
コメント、ありがとうございます!

洋芝実績の高いゴールデンハインドは、私も週明けの時点では気になっていたのですが、陣営からは「目標は次の札幌日経オープン」と明確な表明がありましたし、距離適性を考えた場合、今回の条件で自分のペースに持ち込むのは難しいだろうと思って、『展望』から除外しました。

前日の最終レースは前残り。内の方が馬場はよかったですね。
ですから、結果的には、早目先頭に立ちたい馬たちが強引に動いたレースだったようにも思えます。
マイネルスターリーもスタート後にもう少しいい位置に付けられれば、違った展開になったかもしれません。

1・2着馬は軽ハンデを生かして差しに徹したようにも思えるので、このあたりに関しては先行有利な馬場状態とは切り離した考え方が必要だったようにも思えます。
・・・と、レース後に書くのは簡単なのですが、予想の時点ではなかなか難しかったですねー(笑)

■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
コメント、ありがとうございます!

ロードオブザリングは私も期待していたのですが、なんかもう可哀想なくらいの“追い通し”で・・・。
ブログにも書きましたが、小回り向きじゃなかったのかもしれませんね。特に今回のような速い流れは忙し過ぎたかも。

WIN5の8点買い・・・。
買い目が少な過ぎます!!(笑)
とは言っても、そのくらいの点数でバシッと当てたいですよね~。
私も時間があれば、うにさんとの「WIN5対決」を復活させてみたいです!

それにしても、マヤノライジンは頑張るなあ・・・
頭が下がります!

■電気羊さんへ [安東 裕章]

こんばんは。
コメント、ありがとうございます!
ワイド的中、おめでとうございます!!
ブログがお役に立てたのであれば、うれしい限りです(笑)。

私自身の馬券は、3連複4頭BOXで2・3・4着!(もう1頭はロードオブザリング)
トランスワープは脚質を読み間違えてしまいました。
先行して内に包まれて行き場をなくす・・・と思ったのですが、むしろトウカイパラダイスの方を疑ってかかるべきでしたね(笑)。
『展望』では「ゴチャつくとどうか?」って、自分で書いているのに・・・。

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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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