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■秋華賞・予習

牝馬クラシック最終戦、GⅠ・秋華賞。
注目はやはり「ジェンティルドンナの牝馬3冠達成なるか!?」だろう。
大多数の専門紙・スポーツ紙が「3冠確実」の見出しを掲げているが、馬券的には「逆転候補」と「相手候補」のどちらに重点を置くかがポイントになりそうだ。

春の2冠を制したジェンティルドンナ
レース運びの巧さと持ち前のキレ味を発揮した桜花賞もさることながら、従来の記録を1秒7も更新するレースレコードで2着に5馬身差をつけたオークスの勝ち方はまさに“圧巻”。この世代では“能力が違う抜けた存在”であることを強く印象づけた。
秋初戦の前走・ローズSでは、先行2番手から抜け出す競馬で快勝。本番の京都内回りコースを意識した上での作戦だろうが、脚質に柔軟性のあるところを見せてくれた。ある意味、風格にも似た安定感のある走り。この中間の調整も順調ということであれば、3冠達成に向けて死角らしきものは見つけにくい。
あえて不安材料をあげるならば、道中、必要以上に外々を回らされた場合だろうか。
前走、先行する競馬で結果を出したことで、「京都内回りコースへの対策も万全」という意見も多い。しかし、序盤から番手のポジションをキープできたのは、レースが10頭立ての少頭数だったことも大きな要因のはず。今回はフルゲートの18頭立て。7枠14番という枠順と1コーナーまでの距離を考えると、前目のポジションに付けるのは簡単とは思えない。
今回の枠順ならば、外目から先行勢を見ながらレースを進める形の方が妥当だろう。無理に好位を取りにいけば、序盤から脚を使わなければならないからだ。つまり、ローズSで見せた競馬とは違うものになるということ。「ローズSと同じ走りができれば京都内回りコースに対応できる」という見方は成り立たなくなる。昨年の秋華賞、外を回ったホエールキャプチャは“枠順の差でアヴェンチュラに負けた”とも言われたが、ジェンティルドンナにも同じリスクが生じると考えてもいいいかもしれない。
もっとも、能力の絶対値が違えば、枠順や展開など関係なく、結果はついてくるもの。直線の短い京都内回りコースは、たしかに外差しには不利かもしれないが、スティルインラブもアパパネも外枠から外を回っての差し切り勝ちで3冠を達成している。3コーナー手前から動いていけるかどうか(スティルインラブもアパパネもポジションを上げていった)といった課題はあるものの、「どれだけ強い勝ち方を見せてくれるか」という期待が高まる一戦であることは間違いない。

桜花賞、オークス、そしてローズSと、3戦連続でジェンティルドンナの2着のヴィルシーナ
すでにジェンティルドンナとの“勝負付け”は済んだという見方もあるようだが、春の時点で「逆転があるとすれば秋華賞」と言われていただけに、一矢報いる可能性も捨て難い。
興味深いのは、前走のローズSでジェンティルドンナを後ろからマークする走りを見せたこと。これについては、内田騎手がジェンティルドンナとのキレ味の差を測るための作戦だったという見解も出ている。いずれにしても、本来とは逆の隊列だったことは確か。ジェンティルドンナも本番を意識した先行策だったこともあり、ローズSの着順は“探り合いの結果”と見ることもできるだろう。
今回、最内枠に入ったことから、ヴィルシーナの方が前に行くだろうというのが大方の予想。好位のインで流れに乗り、直線で先に抜け出す競馬がイメージできる。ならば、その時点でジェンティルドンナにどれだけの差をつけているかが勝敗のカギになりそうだ。
ただし、この馬の場合、早目先頭から後続を引き離すタイプ(=正攻法で勝ち切れるタイプ)かというと、必ずしもそうではない。「馬体を併せる形になった方がいい」という陣営のコメントの通り、競り合いになった方が根性を発揮する。実際、桜花賞では、一度は後退しながらも差し返す走りを見せてくれた。
となれば、課題は「凌ぎ切れるかどうか」だろう。直線の加速力は後ろから来る方が上。ダイワスカーレットのように一気に押し切れる脚があれば、それに越したことはないのだが・・・。ジェンティルドンナに勝つためには、最後までセフティリードを保てるくらいの、“直線でのもうひと伸び”が欲しいところだ。

前走、古馬混合の牝馬GⅢ・クイーンSを勝ったアイムユアーズ
デビュー以来、馬券圏内を外したのはわずか1回。その1回=オークスも僅差の4着で、距離不安があったことを考えれば十分評価できる内容。とにかく、堅実な走りを見せてくれる馬で、立ち回りの巧さが際立っている。
前走は52キロの軽量に恵まれたところもあるが、古馬相手に結果を出せたことは大きい。プラス24キロでの激走による反動がどうかとも思われたが、追い切りでは坂路4F49秒4の時計をマーク。状態面は上り調子という意見が多い。
もっとも、好位から流れに乗る競馬が持ち味のこの馬にとって、今回の枠順は外過ぎる感も否めない。1コーナーまでにどのようなポジション(ベストは好位のイン)をキープできるかが一番の課題かもしれない。
さらに気になる要素をあげるならば、この馬自身の成長度。というのも、春の一連の好走は、他馬と比べての“完成度の高さ”が大きな要因だったと思えるからだ。馬体ではなく、競馬の巧さという意味での“完成度の高さ”である。
春の段階では“完成度”が大きなアドバンテージになっていたが、夏を越して各馬がそれぞれ成長を遂げていれば、その差は自然と縮まることになる。つまり、単純な言い方をするならば、アイムユアーズは「追いつかれたのではないか」ということ。この馬自身のポテンシャルを低く評価するわけではないが、立ち回りの巧さを上回るだけの“勝ち切れるだけの決め手”がある馬かというと、そこまでは言い切れない。できれば、これまでのイメージを払拭するような“他馬を圧倒する強い走り”を期待したいのだが・・・。

今回のメンバーの中で唯一ジェンティルドンナに先着したことのあるハナズゴール
この馬に関しては、順調さを欠くところがマイナス材料だろう。
札幌記念では古馬相手に0.3秒差の4着と健闘し、その後の期待感を抱かせてくれたが、予定していたローズSを感冒のために回避。腹痛と発熱で1週間運動ができず、筋肉が落ちてしまったという。2ヶ月近くの間隔が空きながら、中間の時計が2本というのも物足りなく思える。
ただし、ハマった時の破壊力を考えると、一概に軽視はできない。長くいい脚を使うのではなく、一瞬のキレ味で勝負するタイプ。内回りコース向きの差し馬と言えるだろう。もとより、当初は札幌記念から秋華賞直行のプランもあった馬。ローズS回避そのものの影響は、ローテーション的にはそれほどでもないかもしれない(もちろん感冒のダメージは大きいだろうが)。いずれにしても、状態の回復具合がカギ。展開としては、ジェンティルドンナと併せる形で追い込んでくるのが理想のイメージになるだろう。

前走、ローズSで3着に入り優先出走権を獲得したラスヴェンチュラス
マイナス10キロでの出走だったローズSはギリギリの馬体。夏の新潟で頭角を現わしてきた馬の格上挑戦だっただけに、権利獲りのためのピークの仕上げだったという見方もできる。
最後はそれなりに伸びてきていたが、ジェンティルドンナ、ヴィルシーナと比べると、実力の差は歴然という印象も残った。新潟では32秒台の上がりを連続でマークしたが、京都の内回りは究極の上がり勝負にはなりにくい。条件的にも厳しいのではないだろうか。

オークスでは1番人気に支持されたミッドサマーフェア
結果、13着に大敗したが、年明けから5戦という使い詰めに加えて調教での激走(坂路4F・48秒8)が敗因と考えられる。春の実績(フローラSの圧勝)を踏まえれば、巻き返しがあっても不思議はない。
ただし、それには「立て直しがきちんとできていれば」という条件が付く。となれば、気になるのは、前走・クイーンSの馬体重=マイナス10キロ。夏を休ませて函館に滞在しながらこの数字。レースでは3着に入ったものの、状態面に不安を残したようにも思える。
今回、調教後の計量では前走比プラス10キロだが、美浦から関西への長距離輸送でどうなるか。輸送そのものは4走前の君子蘭賞で経験済みだが、その時は馬自身が万全の状態だった。陣営は前走の馬体減について「函館から札幌への輸送によるもの」とコメントしているが、以前は輸送を克服できた馬がそうなったことは、現時点での体調に対しての懸念にもつながる。いずれにしても、直前の気配に関してのチェックが必要な1頭だろう。

前走、ローズS5着のトーセンベニザクラ
年明けのフェアリーSを制した重賞勝ち馬だが、その後の戦績が今ひとつ。クラシック2戦に出走し、夏場を休養してトライアルで復帰という“王道のローテーション”を使われてはいるが、上位馬との力の差が見えている印象もある。
この馬が圏内に浮上するとすれば、ゴール前がゴチャつくような混戦になった場合。トリッキーな中山コースでそれなりのパフォーマンスを見せている馬だけに、立ち回りの巧さが生きるかもしれない。

京都内回りコースの形態から「先行馬有利」という意見もある。
これには、オークス3着のアイスフォーリスと忘れな草賞を押し切ったキャトルフィーユが該当する。
もっとも、「差し馬に不利な直線の短いコースは逃げ・先行馬の粘り込みに注意」というのは、理にかなったセオリーではあるものの、実際にその通りの結果になることはそれほど多くない。むしろ、直線の短さを意識して、各馬が早目に動き出すため、逃げ・先行馬が馬群に吸収されるケースも目立つ。
逃げ馬が残るとすれば、後続をどれくらい離せるかがポイントだろう。スローペースで上がり勝負に持ち込もうとすれば、4コーナー手前で追い付かれる可能性が高いのでは? むしろ、外回りコースでよく見られる“大逃げ”をした方が、展開的にも面白いように思えるのだが・・・。

伏兵陣で注目したいのは、これまで有力馬と対戦していない未知の魅力を持った馬だろう。

500万、1000万を連勝してGⅠに挑むハワイアンウインドは、近2走のレース内容が秀逸。小倉でレコード勝ちをおさめたように、時計勝負に対応できる強味もある。
前走、古馬混合の準オープンで3着に入ったアロマティコも興味深い1頭。連続してメンバー最速の上がりをマークしているように、確実に脚を使ってくる印象がある。じっくりと馬を育てることで定評のある“佐々木晶厩舎=佐藤哲騎手”のコンビだけに、本格化するのはまだ先かもしれないが、どんな走りを見せてくれるか注目したい。
トライアルの紫苑Sで2着に入ったブリッジクライムも面白い。内枠で馬群に揉まれながらも前が開いた後に伸びてきた前走の脚には見所があったし、福島のレースでポジションを上げながら結果を出した内容から、自分から動ける立ち回りの巧さも感じられる。
この3頭、今回はいずれも内枠に入ったが、末脚のキレを生かすタイプだけに、馬群を捌けるかどうかがカギになりそうだ。昨年のキョウワジャンヌ(2着)のような、脚を溜めてインから伸びてくるような競馬ができれば、馬券圏内の可能性もあるかもしれない。


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■コメント

■ローリスクハイリターンで [うに]

ジェンティルドンナは別格!
どんな競馬を見せてくれるか楽しみです。
相手には、先行馬には厳しい流れになるとみて、内でロス無く脚を溜められる差し馬。
ブリッジクライムとラスヴェンチュラスを狙います。
両馬とも今年1月デビューで、春のクラシックには間に合いませんでしたが、ここにきての上昇度なら他の有力馬にも引けを取らないとみました。
気になっていたアロマティコは、初の重賞がG1って、冷静に考えれば難しいですよね。それに今回は多頭数だし… 諦めます。

馬単14→3・5
3連単14→3・5→3・5
ワイド3‐5

ワンコインがどう化けるか楽しみ~


WIN5にもお付き合い下さい!

秋嶺S ロンギングスター・イーグルドライヴ(逃げろ~!)

三年坂特別 セイルラージ・ヴァリアシオン(直線一気?)

信越S チャームポット・サンディエゴシチー(朱鷺Sと同じ展開なら)

アイルランドT リルダヴァル・マイネルロブスト(消去法で残った馬)

秋華賞 ジェンティルドンナ(ここまで来れたら当確!)


16点でも少ない?
私にしてみれば出血大サービスです!


■私のあほう…(泣) [うに]

やっぱり来ましたね。アロマティコ…

でも、面白い展開でした。ラスト1冠を巡る闘い。どの馬も狙って来ているのが分かりました。
他のG1より熱いレースですね!
なんか甲子園みたいに、後が無い感じがいいです。

菊花賞は、思いっきり勝負します!

■うにさんへ [安東 裕章]

こんばんは。
コメント、ありがとうございました。

アロマティコ、来ちゃいましたね!
うーん・・・でも、買い目にヴィルシーナが入ってなかったかあ・・・。
今回の秋華賞は穴党の買うレースではなかったかもしれませんね。
私が買ったとしたら、14→1→3の1点買いで、のたうちまわっていたかも!(笑)

菊花賞は・・・、もしかしたら荒れるかもしれません!?

■Re:秋華賞・予習 [株の購入方法]

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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