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■フィリーズレビュー・復習

桜花賞への切符を手にしたのは、6番人気・ワンカラット、3番人気・アイアムカミノマゴ、15番人気・レディルージュの3頭。3連単配当が66万にもおよぶ波乱の決着となった。

勝ち馬のワンカラットについては、『予習』の中で述べたように休みの間にどれだけ成長しているかがポイントだったが、2歳時とは別馬のような素晴らしい走りを見せてくれた。騎乗した藤岡佑騎手も「勝因は精神面での成長に尽きる」と語っている。スタートから好位のポジションを取るまでの無駄のなさ、阪神JFでの“掛かりっぱなし”が嘘のような道中の折り合い、そして、最内を抜け出してくる時の反応の良さ。最後は2着馬に1+1/4馬身差をつける快勝だった。
思えば、新馬戦勝ちの後は、すべて重賞レースを使われてきた馬である。実戦で揉まれてきた経験値が自身の成長に伴って“強さ”という形として表れたのかもしれない。
ブエナビスタより前で競馬ができることがこの馬の強味。桜花賞本番でも期待したい1頭である。

2着に入ったアイアムカミノマゴは、2走前の追込でも前走の逃げでもなく、中団の前でレースを進めた。おそらく、この位置取りがこの馬にとってのベストポジションだろうし、実際、馬群を抜け出してからの伸びには見所があった。ただし、ワンカラットに比べると、現時点ではキレの良さで見劣りする感もある。桜花賞で結果を出せるかというと少々疑問だが、早めに抜け出して後続を突き放すような競馬が身についてくれば、今後の牝馬戦線で上位争いができるようになるだろう。

波乱を演出したレディルージュ(15番人気・3着)は、『予習』の中でも触れた通り、馬場状態を味方につけたことが好走につながった。やはり、穴馬の資格はあったわけである。
直線を向いてから手ごたえが怪しくなった阪神JFの走りと比較してみると、この馬にとって1400mはベストの距離なのかもしれない。今回の結果がフロックだとは思わないが、マイル戦の桜花賞でさらに良馬場になった場合には、苦しい走りを強いられるかもしれない。

単勝オッズ1.6倍の支持を受けたミクロコスモスは勝ち馬から1秒差の4着。鞍上の武豊騎手は「この馬らしさがなかった。よくわからない・・・」とコメントしているが、敗因は“外を回る差し馬には不利な馬場状態”と“ローテーションの変更による調整の狂い”に違いないだろう。
阪神JFで見せた強烈な末脚の幻影・・・。『競馬のツボ 2』の中でも書いたことだが、「強い走りのイメージ」が予想を狂わせることがある(本の中ではサダムイダテンとフサイチホウオーを例にあげた)。展開が向かないことはわかっていたし、体調面での不安要素を考えれば、ここまで人気を背負うことはなかったはず。裏を返せば、本番でのブエナビスタとの対決を期待するファンがいかに多かったかということだろう。
桜花賞出走は賞金が足らないために絶望的と言われている。仮に、このレースで権利が取れていたとしても、本番では今回無理をさせたツケがまわってきたかもしれない。今後のために、しっかりと立て直してほしい。

2番人気のショウナンカッサイ(7着)は控える競馬を試みたが、結果的に馬自身の持ち味を出せないまま終わってしまった。現状では前々で自分のペースで走るのがベスト。幸騎手も「前で粘りこむ形の方がいい」とコメントしている。桜花賞出走に足りる賞金をすでに収得している以上、揉まれる経験をすることは必要かもしれないが・・・。少なくとも、休養中にどれくらい成長したかを判断できる内容ではなかった。

権利は取れなかったが今後につながる走りを見せた馬もいる。
まず、メンバー1の上がりで5着に入ったアイレンベルク。差し脚が活かせて外が伸びる馬場になれば、さらにキレ味を増すだろう。
もう1頭はハナを切ったラヴェリータ(6着)。大外枠からのスタートで脚を使ったために最後は止まったが、スピードの乗り方はなかなかのものだった。ダートを勝ち上がってきた馬だが、芝でも短距離ならば通用する素地を持っているように思う。




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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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