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■エリザベス女王杯・短評

豪雨の中で行われたGⅠ・エリザベス女王杯は、7番人気の伏兵・レインボーダリアが優勝。GⅠタイトル奪取を期待されたヴィルシーナはクビ差の2着に敗れました。

今回のレースのポイントは、道悪の巧拙とコース取りにあったように思います。
勝ったレインボーダリアについては、『展望』の中で「馬場が渋って時計がかかるようならば浮上する」と書きましたが、道悪巧者で力のいる馬場を得意とするこの馬にとって有利な条件だったと言えるでしょう。
とはいうものの、馬自身に能力がなければGⅠを勝つことはありえませんし、その能力を引き出した柴田善騎手の手綱捌きにも賞賛を送りたいと思います。
特に、エリンコートの進出をきっかけに3~4コーナーで馬群が動き出した時、無理に深追いせずスムーズに外目に持ち出したポジション取りなどは、ベテランジョッキーならではの“熟練の技”のようにも見えました。実際、直線入口で先頭に立った(=立たされた)オールザットジャズ(5着)の川田騎手は「馬群が動いた時に自分の馬を抑えられなかったのは僕のミス」とコメントしています。直線でどれだけ脚を残しているかという視点で考えれば、3~4コーナーの馬群の動きに対処できたことは、ひとつの勝因につながったように思えます。

2着のヴィルシーナは今回も惜しい競馬でした。
もっとも、3コーナー手前から行きっぷりの悪さが目立ち、馬群が動いた時の反応も今イチ。秋華賞に比べると、内容的には見劣るように思えました。道悪が不得手という見方も出ているようですが、前走の状態がピークだったのかもしれません。
それでも、僅差の勝ち負けに持ち込めたのは、やはり地力の高さでしょう。今後の成長の度合いにもよりますが、牝馬戦線では中心的存在になれる資質があることは間違いないと思います。

3着は格上挑戦のピクシープリンセス。
道中は最後方のインでじっくり脚を溜め、直線では大外からメンバー最速の上がりで突っ込んできました。
自分の競馬に徹したという意味では、デムーロ騎手の騎乗が光った競馬。大外に持ち出したことがロスだったという意見もあるようですが、内目の馬場は伸びなくなっていましたし、進路が詰まるリスクもあったと思います。末脚を生かすにはベストのコース取りだったのではないでしょうか。
ただし、今回は有力候補が馬場に泣いたレースであることも確か。力関係については次走以降の走りを見てから評価した方がいいかもしれません。

2番人気のフミノイマージンは11着に敗退。
『展望』では「3~4コーナーで馬群がどのような動きをするかがポイント」と述べましたが、この馬にとっては最悪のパターンになってしまったようです。結果として、馬群が大きく動いたために、外に持ち出すことができず、馬場の悪い内へ。持ち味を生かすことができませんでした。
今回はGⅠを獲る大きなチャンスだっただけに、残念なレースになってしまいました。

3番人気のホエールキャプチャは10着。
ヴィクトリーマイルを見る限り、好位のインで流れに乗り直線先頭というのがこの馬の勝ちパターンと思っていましたが、今回はそのような展開にはなりませんでした。『展望』にも書いた通り、外目からの差し比べでは“キレ負け”するタイプ。一瞬伸びかけましたが、苦しそうな走りにも見えました。あるいは、距離が長いのかも。スピードに乗りやすいマイル戦の方が向いているようにも思えました。


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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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