■スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■京都記念・復習

GⅡ・京都記念を制したのは、6番人気のトーセンラー。一昨年のきさらぎ賞以来の重賞制覇を成し遂げた。
レースは大方の予想通りビートブラックが先手を取りスローペースに持ち込む展開。しかし、掛かり気味で抑えの効かなくなったショウナンマイティが向正面で先頭に立つと、そこからレースが動き出し、以降11秒~12秒台前半のラップが刻まれた。
この流れに最も上手く乗ったのが、勝ったトーセンラー。
3コーナーからの下り坂を楽な手応えで追走すると、直線は外目から一気の伸び脚。特に、直線入り口での反応は抜群で、後ろにつけていたベールドインパクトをアッという間に置き去りにする加速を見せてくれた。
『予習』では「近走は小回りコースで一瞬の脚を生かすレースが多い」と書いたが、今回はまるで別馬のような走り。やはり、休養を取ったことがプラスに働いたのだろう。状態面が良くなったことで、本来の持ち味であるキレと伸びを取り戻したように見えた。逆に言えば、昨年夏の競馬は、使い詰めだったために一瞬の脚しか使えなかったのかもしれない。
『予習』の中では「同枠のショウナンマイティと牽制し合うような競馬をすると伸び負けする危険性もある」とも書いたが、牽制する相手が前に行ってレースの流れを変えたこともこの馬に有利に働いたようだ。実際、武豊騎手は「途中からショウナンマイティが引っ張ってくれたことでレースがしやすくなった」とコメントしている。ヨーイドンの瞬発力勝負ではなく坂の下りから馬群全体が動く展開。それゆえ、実績〈2.0.2.1〉の京都巧者ぶりが生かされたとも言えるだろう。
ただし、今回の結果を受けて、GⅠでも通用する器と判断できるかというと、どうだろうか。たしかに、1馬身半の着差をつけた強い競馬ではあったが・・・。「重賞では今ひとつ」のイメージが強かった馬だけに、「4歳秋の休養がこの馬を大きく成長させた」といった判断を下すのは、次走の走りを見てからの方が賢明かもしれない。もちろん、GⅠ戦線の役者の1頭になってくれれば、うれしい限りだが・・・。

2着はベールドインパクト。
ゴール手前では鋭い伸び脚を見せたが、トーセンラーとの差は縮まらなかった。直線入り口での反応の差がそのまま結果につながったということだろう。長くいい脚を使えるタイプには違いないが、加速に至るまでがズブい印象が残った。
前に行けば終いが甘くなり後ろからでは届かずというのは、勝ち切れない“善戦マンタイプ”にありがちのパターン。この馬に関しても、もうワンパンチ欲しいところだ。そのあたりは、4歳の成長力に期待したい。
現状での狙い方を考えるならば、スタミナを要求される消耗戦だろうか。速い時計にも対応できる実績のある馬なので、平均ペースで緩みなく流れる展開の方が向いているかもしれない。

3着は途中からハナを奪い粘り込んだショウナンマイティ。
元々折り合い面に難があり、そのために後方一気の脚質に活路を求めた経緯のある馬。それゆえ、休み明けの今回(しかも前に壁を作りにくい外枠)は「テンションが上がって掛かるかな?」とも予想できたが、途中から先頭に立つ展開までは読めなかった。
スポーツ紙の記者評などを読むと「3着に粘ったのは力上位の証明」といった内容が多いようだが、自分の競馬をできなかったことは大きな減点だろう。次走、鞍上が必要以上に折り合いを意識するようだと、伸び伸びとした競馬ができなくなるかもしれない。そのあたりに、課題を残した一戦だったように思える。

逃げたビートブラックは4着。
向正面でショウナンマイティに交わされたのは誤算だっただろうが、その後は無理せず2番手の競馬に徹していた。ただし、番手から抜け出して突きはなす競馬をするには、58キロの斤量が負担になったかもしれない。内目のコース取りも不利だっただろう。
『予習』にも書いたように、この馬には緩みのない流れを作る逃げを打ってほしかった。後続も脚を温存できるスローな流れだと、どうしてもキレ負けしてしまうようだ。

5着は1番人気のジャスタウェイ。
ポジションも悪くなく折り合いのついた走りだったことを考えると、最後に伸びなかったのは、やはり距離の問題だろう。となれば、この一戦は参考外。今後、目標を安田記念に定めて、ローテを組んでくるようならば、改めてマークしたい存在だ。

カポーティスターとサクラアルディードは、現状では力不足という印象。ただし、カポーティスターに関しては、日経新春杯のように立ち回りの巧さを要求される条件であれば、見直せる部分もある。まだまだ成長が見込める4歳馬なので、今回の経験が糧になることを期待したい。
ジョワドヴィーヴルは体重こそプラス20キロだったが、見た目はまだ細い印象を受けた。レースを経験することによって実が入ってくることがまずは先決かもしれない。



スポンサーサイト

■コメント

■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

カテゴリ

プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。