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■大阪杯・予習

出走12頭中6頭がGⅠ馬(海外GⅠを含む)。GⅡ・大阪杯にはなかなかの好メンバーが揃った。
このレースは“有力なGⅠ馬が春初戦に使って結果を出す”という傾向が強く、一昨年、昨年の勝ち馬(メイショウサムソン、ダイワスカーレット)は、いずれも前走・有馬記念から3ケ月の休み明けでこの大阪杯を制している。1番人気の信頼度も高く、過去10年で勝率は7割。データ的には“堅く収まるレース”と言えるだろう。

前日売りの段階で1番人気の支持を集めているのは、昨年のダービー馬・ディープスカイ(単勝1.7倍)。3歳秋の競馬で古馬相手に天皇賞・秋3着、ジャパンカップ2着という堂々たる実績を残し、じっくり休養をとってここを目標に仕上げられた。春の最大目標はGⅠ・安田記念(秋には凱旋門賞)とのことだが、陣営は「ここは落とせない一戦」と強気のコメントをしている。
ディープスカイに死角はあるだろうか?
専門紙上では、4ケ月半の休み明けと59キロの斤量を不安材料として取り上げられているが、仮に休み明けと斤量の影響で反応が鈍くなるようであれば、わずかではあるが心配な部分はある。なぜなら、今回のレースが「阪神・芝・内回り」という条件で行われるからだ。
ディープスカイのこれまでの阪神実績<2.0.1.0>はすべて「阪神・芝・外回り」のコースのもの。東京コースでの好走歴を考え合わせれば、この馬の末脚がより発揮できるのは直線の長いコースであることは間違いない。つまり、「内回りコースで直線が短くなる」「休み明けと斤量の影響で仕掛けに対しての反応が鈍くなる」という2つの要素が重なった場合、末脚を100%発揮できないままゴール板まで来てしまうケースも考えられるわけだ。
とはいえ、この馬の実績を考えれば、そのような心配も無用かもしれない。馬券を組み立てる上では、中心として考えるべき存在だろう。

一昨年のグランプリホース・マツリダゴッホは評価が難しい。全9勝中7勝を上げている“自分の庭・中山”の日経賞(昨年1着)をパスしてここに参戦。しかし、今回のローテーションの組み方にどのような意図があるのかがはっきり見えてこない(春天を想定した関西遠征という意見もあるが・・・)。
さらに、この馬の勝ちパターンは、3~4コーナーからまくって4角先頭から押し切るもので、2コーナーから除々に下りになる中山コースだからこそ“ハマる戦法”。初の阪神コース、馬の脚質を知り尽くした主戦の蛯名騎手からテン乗りの武豊騎手への乗り替わり、栗東での滞在調教など「初ものづくし」の条件下で、はたしてこの馬が自分の走りをできるかどうか。あるいは、これまでとはまったく違った競馬を見せてくれるのか・・・。馬券的な信頼度には「?」が付くが、走りに注目という意味では最上位の馬である。

ドリームジャーニーの前走のGⅡ・中山記念は、内から抜け出す競馬で2着。それまでの外差し一辺倒の走りから脚質的な進境を見せた。これまでは“2歳GⅠ馬”の称号だけが先行していた感もあったが、ここにきて充実期を迎えたようにも思える。阪神芝・内回りの2000mは昨年朝日CCを制した舞台。レースの流れに乗って自在性のある競馬ができれば好勝負になるだろう。
問題は極端な道悪になった場合。ピッチ走法なので馬場を苦にするタイプではないとは思うが、瞬発力勝負を身上とするだけに、位置取り次第では“差して届かず”のケースもあるかもしれない。

カワカミプリンセスは牡馬との混合重賞で健闘は見せているものの、実際に馬券に絡んだのは昨年の金鯱賞の3着のみ(牝馬限定重賞は除く)。骨折休養以後は、あと一歩足りないレースが続いている。前走のGⅡ・京都記念では勝ち馬のアサクサキングスに0.3秒差という結果だったが、完全に力負けという印象を受けた。今回もメンバー的に勝ち負けまでは難しく、せいぜい複勝圏までという考え方が妥当ではないだろうか。3歳時の強いカワカミプリンセスの走りが強烈だっただけに、復活を期待したい1頭ではあるが・・・。

復活といえば、近走その兆しが見えてきたのが、一昨年の皐月賞馬・ヴィクトリー。前々走のGⅡ・京都記念(3着)では、久々にこの馬らしい先行力と持続力を見せたくれた。あるいは、チークピーシズの効果があったのかもしれない。前走のGⅢ・中京記念でも58キロのハンデを背負いながら0.4秒差の4着。今回は単騎逃げの見込めるメンバーだけに、マイペースでレースを運べれば残り目も十分にあるはずだ。テン乗りの和田騎手がどのようなペースで流れを作るかがカギになる。

アドマイヤフジは昨年までの長距離路線から1800~2000mの中距離を主戦場に変更、今年に入って中山金杯1着、中山記念3着と続けて馬券に絡んでいる。GⅠでは足りないがGⅡ以下なら好勝負ができるタイプらしく(カンパニーやエアシェイディも同じ)、昨年の年明けからのGⅡ・GⅢ戦は6戦して<2.1.2.1>と安定した結果を残している。
この馬の場合、決め手勝負になると分が悪い。前々でのレースから直線で抜け出す競馬をして、後続の差し馬をどれだけ凌げるかがポイントになるだろう。

サンライズマックスは前走のハンデGⅢ・小倉大賞典を57キロで1着。一昨年の暮れに勝ったGⅢ・中日新聞杯の時のハンデが53キロだったことを考えれば、順調に力を付けてきたことがわかる。ただし、中央の重賞では今ひとつ結果が出ず(出走馬が弱かったエプソムC勝ちはあるが)、今回のメンバーの中に入ると格下感は否めない。
もっとも、前走の小倉大賞典は、それまでの追込みではなく好位からの差し脚での勝利。したがって、乗り方ひとつで上位に食い込んでくる可能性があることも確かだ。今回の鞍上は名手・岩田騎手だけに、「GⅡではまだ敷居が高いだろう」という判断だけで買い目から外すのは危険だろう。いずれにしても、この馬にとっては、今後重賞戦線の常連になれるかどうかの試金石となる一戦に違いない。


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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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