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■皐月賞・予習

単勝1.2倍の1番人気・ブエナビスタの快勝に終わった先週の桜花賞。今週の皐月賞も中心となる有力馬の存在があり人気が集中している。最初の一冠に輝くのははたして・・・。今後のクラシック戦線を考える上で、しっかりと見届けたい一戦である。

4戦4勝で皐月賞を迎えるロジユニヴァース。ここを勝てば05年のディープインパクト以来の無敗の皐月賞馬となる。新聞紙上では“3強対決”と評されている今年の皐月賞だが、前日売りの段階ではこの馬が抜けた1番人気(単勝1.8倍)。ファンの間では“一強”という見方がされているようだ。
昨年夏の札幌2歳Sでは差しの競馬、暮れのラジオNIKKEI杯2歳Sではリーチザクラウンを番手でマークする競馬、そして前走の弥生賞では逃げ切り勝ちと、どんなポジションからでもレースができる自在性が武器。特に、弥生賞の逃げ切りは、他陣営に対して「スローペースならば逃げて勝つこともできる」「どんな流れになっても対応できる」という強力なアピールになっただろう。
中山コースも2000mの距離も経験済み。最内枠に入ったことで揉まれた時にどうかという声もあるが、自在性のある脚質だけにそれほどの不利とは思えない。レースを経験するたびに新しい可能性と完成度の高さを見せてくれる馬だけに、その走りに期待感は高まる。
あえて不安点をあげるとすれば、ハイペースで前残りの展開になり、しかもロジユニヴァースが後方の位置取りになった場合だろう(かなり限定されたシチュエーションではあるが)。一瞬のキレではなく長くいい脚を使うタイプだけに、追い出しの遅れが取りこぼしにつながるかもしれない。

スローペースで先行馬有利の流れだったトライアルのスプリングSを、上がり3F・34.5秒の末脚で差し切り、一躍皐月賞の有力候補に名乗りを上げたアンライバルド。当初、懸念されていた関東への輸送も無事にクリア、レースでは掛かるところもほとんどなく気性面での成長を見せた。新馬戦ではリーチザクラウンを退けているが、ロジユニヴァースとは今回が初対決。2頭の力差を比べるだけでもこのレースは興味深い。
アンライバルドに関しては「展開面で有利」という声が多い。リーチザクラウンとロジユニヴァースを前に見ながらレースを進めることができるからだ。そういう意味では外枠に入ったこともプラスだろう。直線の追い比べに持ち込めばこの馬のキレ味は活かされるはず。当然、勝機を見出せる可能性も十分にある。
この馬の課題は“折り合い”。陣営も「まだ若干の不安がある」とコメントし、勝ち負けについても「折り合えば・・・」という但し書きが付いている。スプリングSではイレ込みは解消されていたものの、調教VTRでは若干力の入りすぎた走りをしていた。当日は競馬場全体がGⅠ独特の雰囲気になる。できるだけ落ち着いた状態でレースに臨んでほしい。

前走・きさらぎ賞で2着馬に0.6秒差をつけて逃げ切ったリーチザクラウン。この馬の最大の武器は、その非凡なスピード。大外枠に入ったことで、これまで通りの“逃げ”に出るかどうかはわからないが、持ち味である先行力を活かしたレースをするだろう。
きさらぎ賞から皐月賞へ向かうローテーションは、必ずしもベストとは思えないが、前走(きさらぎ賞)の武豊騎手は馬場の外々を回りながら逃げるという、皐月賞本番を想定した乗り方をしていたようにも思える。
暮れのラジオNIKKEI杯2歳Sではロジユニヴァースに0.7秒差をつけられているが、この敗北については「その前走でマイル戦を使ったために馬が掛かった」「武豊騎手が骨折明けだった」などの理由が確認されている。陣営も武豊騎手も、今回はその雪辱を期して挑んでくることは間違いない。
この馬の場合は自分のペースでレースを作れるかどうかがカギ。仮に他馬から目標にされても、直線まで余力を持たした上で、後続を突きはなす競馬ができれば好勝負になるはずだ。あとは、状態面の問題。デビュー以来減り続けている体と初の関東遠征となる今回のレース。この馬に関しては、当日の馬体重もチェックして、万全の体調であるかどうかの判断が必要かもしれない。

単勝人気では上位3頭から大きく水を開けられた伏兵陣だが、“3強”の一角を崩す可能性のある馬はいるだろうか。3つのタイプに分けて考えてみたい。

まず、トライアル惨敗から巻き返しを図るタイプ。
2歳王者・セイウンワンダーの場合、前走・弥生賞8着は休み明け・太め残り(プラス12キロ)・道悪という敗因がはっきりしている。中間の攻め馬を強化した今回、調教後に発表した馬体重はマイナス14キロ。立て直しを図ったことがわかる。岩田騎手がアンライバルドに騎乗するため、内田博騎手への乗り替わりとなったが、“追える鞍上”であることに変わりはない。マイル以外の距離では実績を残していないので、距離については微妙だが、前走の結果だけで見限るのは早計かもしれない。
アーリーロブスト(弥生賞6着)は道悪馬場で控える競馬をしたことが裏目となった。本来、先行して粘り込むのがこの馬の走り。道中うまく立ち回って早めに進出するレースができれば、巻き返しの可能性も十分にあるだろう。
スプリングSで7着に敗れたリクエストソングは、アーリーロブストとは逆に、スローペースを見越して無理に前目の競馬をしたため、折り合いがつかず末脚を使うことができなかった。自分の走りに徹することができるかどうかが巻き返しのポイントになる。
もう1頭、このタイプに入れるとすればイグゼキュティヴ。前走のスプリングSでは殿負けを喫したが、中央への転厩初戦で手探り状態の仕上げだったことが敗因。今回は調整段階からまったく違うという。札幌2歳Sではロジユニヴァースに0.2秒差の2着、京都2歳Sではアンライバルドに0.2秒差をつけての1着。実績を残している馬だけに、一変すれば人気薄でも侮れない存在だ。

次に、トライアルを使わずにぶっつけで皐月賞本番に出走してくるタイプ。
東スポ杯2歳Sの勝ち馬・ナカヤマフェスタは、1月のGⅢ・京成杯(中山芝2000m)から3ヶ月の休み明けとなる。好位から抜け出す競馬が身上で、どちらかといえばロジユニヴァースに近い走りかもしれない。陣営は「休ませたことで馬が成長して良くなった」とコメント。実際、美浦のポリトラック調教では素軽い動きを披露していた。
シンザン記念の勝ち馬・アントニオバローズは、弥生賞を使う予定だったが直前に取消。ナカヤマフェスタとは反対に、陣営は「順調さを欠いた影響が心配」と弱気の姿勢だ。
状態面と勝負気配に関しては、ナカヤマフェスタの方を上にとるが、休み明けで好走できるほどGⅠは甘くない。やはり割り引きは必要だろう。

最後に、トライアルで上位の結果を残しながら人気にならないタイプ。
弥生賞2着のミッキーペトラと3着モエレエキスパート。この2頭に関しては、道悪=先行有利という展開の恩恵があったという評価が妥当だろう。ただし、ミッキーペトラに関しては、休み明け2戦目の上積みとデビュー以来連対を外していない安定感から多少の注意は払っておきたい。
スプリングS3着のフィフスペトルは距離が課題。前走の1800mでも“マイル向き”という評価を受けていた馬だけに、さらに1F伸びた場合の不安は拭えない。もっとも、相手なり走れて脚を使える強味があり、今回は安藤勝騎手の騎乗。まったくの軽視というわけにはいかないかもしれない。
若葉Sで権利を獲ったベストメンバーは、2走前のきさらぎ賞で馬券に絡めずミソをつけてしまった感もあるが、坂のある2000mで2勝の実績と中山コースの経験が評価できる。特に、3走前の中山・寒竹賞の2000m・2分0秒7というタイムは優秀で、同距離の持ち時計では出走メンバー中トップのタイムだ。
時計にこだわるのには理由がある。先週から今週にかけての中山芝のレースが速い時計で決着しているからだ。4月11日に行われた芝1600mの未勝利戦のタイムが1分34秒2。同日の3歳GⅡ・ニュージーランドTでは1分33秒8の勝ち時計が出ている。さらに、土曜日に行われた3歳500万クラスの山藤賞(芝2000m)も2分2秒1の決着。皐月賞もおそらく速い時計になることが予想される。となれば、スピード決着を経験していることは大きなアドバンテージとなるはず。実績面では他の伏兵馬より一枚落ちるが、ベストメンバーには独自の“買い”の材料があるという見方もできるだろう。(実際にベストメンバーは上位3頭に次ぐ4番人気に支持されている)

無敗の皐月賞馬の誕生か? 3強による熾烈な戦いになるか? 伏兵馬の台頭はあるか?
なかなか見応えのある皐月賞になりそうである。
胸が熱くなりような好レースを期待したい。


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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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