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■阪神ジュベナイルフィリーズ・予習 (2008.12.14 阪神11R)

2歳牝馬のGⅠ。出走馬の能力基準がはっきりと見えないため、比較・検討がなかなか容易ではない。
一般的なセオリー通りに考えれば、まず次の2点がポイントになるだろう。

 1. 1600m以上の距離実績があること
 2. 牡馬混合戦で好走実績があること

言うまでもなく、“経験値”というものを重視した考え方である。過去には、札幌2歳S(GⅢ・芝1800m)で好成績を残したテイエムオーシャン(2000年)、ヤマニンシュクル(2003年)。新潟2歳S(GⅢ・芝1600m)からデイリー杯2歳S(GⅡ・芝1600m)へと駒を進めたショウナンパンドル(2004年)がジュベナイルフィリーズを制している。

改装後の阪神外回りコースで開催された近2年の結果を見ると、いずれの勝ち馬(2006年=ウオッカ、2007年=トールポピー)も前走、黄菊賞で連対を果たしていた。このレースは京都・芝・外回り1800m・500万クラスの混合戦。黄菊賞での好走はそのまま上記・2項目の条件を満たすことになるわけだ。
今年、その条件にあてはまるのはジェルミナル(黄菊賞1着)。過去2年の結果だけではデータとしての説得力に欠けるものの、ひとつの傾向としてこの馬をマークしておきたい。

10月4日の中山・芙蓉ステークス(オープン・芝・1600m)で2着に入ったダノンベルベールも2つの条件を満たす1頭だ。関東馬だが、直前の長距離輸送による疲弊を考慮し、早めに栗東へ入厩して調整している陣営の“勝負気配”も見逃せない。もっとも、関東馬の栗東入厩は裏目に出るケースもあるので絶対的な信頼は置けないが・・・・。

前走で混合戦のオープン・ききょうステークスを勝ったショウナンカッサイ。距離はマイルより1F短い1400mだが、破った相手はエイシンタイガー(GⅡ・京王杯2歳S3着)、ピースピース(GⅡ・デイリー杯2歳S4着)といった骨っぽいメンバー。内回りではあるが阪神コースで勝ちを経験したことも大きい。同じくききょうステークス3着のレディルージュ。こちらはその次走の白菊賞(1着)でマイルの距離を経験している。両馬とも人気はそれほど高くないようだが、ヒモ候補として十分に魅力的だ。

“経験値”と同様に、このレースの特徴として注目したいのが、「1勝馬」「抽選で出走権を得た馬」の活躍だ。昨年の1・2着馬(トールポピー・レーヴダムール)もこれに該当する。
今年はブエナビスタが脚光を浴びている。父・スペシャルウィーク、母・ビワハイジ。アドマイヤオーラ・アドマイヤジャパンの下にあたる良血だ。前走の未勝利戦(京都・芝・1600m)は2着馬に0.5秒差をつける快勝。1分34秒9の時計は牝馬限定の未勝利戦としてはトップクラスの数字である。

新馬勝ちで抽選をクリアしたミクロコスモス。デビュー戦となった前走(東京・芝・1600m・牝馬限定)レでは、2番手追走で上がり3F・33秒4の脚を使った。これは東京マイルの新馬戦における史上最速に並ぶタイ記録。所属は角居厩舎。ウオッカ、トールポピーに続く3年連続制覇がかかっている。

ローテーションを考えた場合、GⅢ・ファンタジーSが前哨戦になるが、今年は芝・1400mのレースで1000m通過が61秒1の超スローペース。勝ち時計の1分23秒7は例年に比べるとかなり遅い(2006年は1分20秒3、2007年は1分21秒1)。それゆえ、新聞紙上ではファンタジーS組の評価がもうひとつのようだ。ただし、2着馬のワンカラットには注意を払いたい。その前走のデイリー杯2歳Sで牡馬相手に0.5秒差の6着。マイルの距離と牡馬混合戦を経験している強味が本番で活かされるかもしれない。

さらに付け加えるならば、デグラーティア。夏のGⅢ・小倉2歳Sを勝った後、このレースを目標にじっくり調整されている。1200mの距離経験しかない馬が勝ったことは過去に例がないが、センスのいい走りや1走ごとに馬体重が増えていく成長過程(走るフジキセキ産駒の特長と言われている)を見ると、買い目に入れておきたい1頭にも思える。

あとは、当日の天気(雨予報が出ているが・・・)と馬場状態のチェックが必要だろう。予想以上に馬場が悪化するようであれば、キレが勝負の人気馬(ダノンベルベール、ブエナビスタ)の評価も微妙になってくる。

2006年の勝ち馬・ウオッカは翌年のダービー馬、2007年の勝ち馬・トールポピーは翌年のオークスを制している。
このレース、阪神競馬場の改装後は、それ以前と違ってクラシックにつながる結果が生まれるようになった。
来年のクラシックというものを少なからず念頭に置いて、レースの勝ち負けだけではなく、どの馬がどのような競馬をするか、じっくりと見るようにしたい。
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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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