■スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■天皇賞(春)・予習

6週連続GⅠ開催のトップを飾る天皇賞(春)。ステイヤーの資質を問われる京都・芝・3200mの長距離戦である。今年はフルゲートになる18頭が出走。近年、フルゲートで行われた春天は、2003年=1着・7番人気ヒシミラクル、2004年=1着・10番人気イングランディーレ、2005年=1着・13番人気スズカマンボと、波乱の傾向にある。前日売りの段階で1番人気に支持されているアサクサキングスの単勝は4.4倍で、10倍以内には6頭が入っている。どうやら競馬ファンは“抜けた馬のいない混戦”という見方をしているようだ。

西の前哨戦であるGⅡ・阪神大賞典を使った馬は6頭。上位馬を取り上げてみよう。
アサクサキングスはGⅡ・京都記念に続いて阪神大賞典も連勝。昨年秋の不振から完全に抜け出した印象がある。一昨年の菊花賞馬だけに長距離適性に問題はなく、コース実績に関しても、京都・芝のレースでは<3.0.1.0>と馬券圏内を外したことはない。昨年の春天では1番人気に支持されながら3着止まり。今年はその雪辱を果たしたいところだ。
ヒカルカザブエは直線の叩き合いでアサクサキングスに敗れたが、GⅠ馬相手に着差なしの2着は評価できるだろう。4連勝でオープン入りした勢いを買われて、年明けのGⅡ・日経新春杯では1番人気に支持された経歴の持ち主。4歳馬の成長力を考えると侮れないものがある。
ただし、この2頭に関してはレースの反動が心配だ。不良馬場で行われた消耗戦、最後まで息の抜けなかった競り合い。特にアサクサキングスは本来重馬場を苦手としていただけに、かなりの負担を強いられたと思われる。
実際、このレースで3着に入ったナムラクレセントは次走の自己条件で4着(1番人気)に敗退、春天の有力候補と見なされていたオウケンブルースリも歩様に異常が見られ秋まで休養することになった。あくまで推測ではあるが、ナムラとオウケンの近況は阪神大賞典でハードな走りを要求された代償という見方もできる。
その点、鞍上の横山典騎手が直線半ばで追うことを諦めた4着・スクリーンヒーローは、比較的ダメージが少なかったのではないだろうか。3ヶ月の休み明け、59キロの斤量、不良馬場という悪条件が重なった前走は参考外。むしろ今回は予定通りの上積みが見込めると考えてもいいだろう。
5着のトウカイトリックも今回が叩き2走目。近走の成績を見ると手を出しづらいが、2年前の春天で3着に入ったように、元々は3000m以上の距離を得意とする馬。7歳という年齢にしても、昨年はその大半(9ヶ月半)を休養に充てていることから、使い詰めによる疲労の心配はないだろう。ピークを過ぎた感は否めないが、スタミナ勝負の持久戦になれば、穴候補として浮上してくるかもしれない。

東の前哨戦はGⅡ・日経賞。このレースからも6頭が駒を進めてきた。
1着のアルナスラインは念願の重賞初制覇。アサクサキングス同様、昨年秋からの不調を立て直した結果だろう。以前に比べると、間違いなく走りに活気が出てきた。もっとも、この馬の場合、活気が弱点に変わることもある。蛯名騎手がスタートから気合いを入れたこともあって、日経賞の走りは中盤まで掛かり気味。距離が3200に延びた時に折り合いがつくかどうかがポイントになるだろう。
2着のマイネルキッツはそれまでの1800~2000から距離を延ばして結果を出した。早めに栗東入りするなど臨戦体勢も十分。この馬の課題は初の京都コースを克服できるかどうか。特に3200m戦は坂を2度超える特異なレース。スタミナは持つとしても脚の使いどころが難しい。
3着に入ったモンテクリスエスは2走前に、53キロの斤量ながら、芝3400mのGⅢ・ダイヤモンドSをレコード勝ち。長距離適性を証明した。京都コースに関しても〈1.1.1.0〉の実績。さらに鞍上には春の盾男・武豊。これだけの条件が揃えば、前々日売りで1番人気に支持されたことも不思議ではない。不安点をあげるならば、調教後に計量されたプラス18キロの馬体重(552キロ)。たしかに今週の調教は併走馬に遅れるなど動きが重かった。4歳馬の成長分ならば問題はないが、例えば関東遠征が続いたために中間楽をさせたといったような調整過程に原因があるのかもしれない。当日の状態にも注意が必要だ。
日経賞組からもう1頭あげるとすれば、1番人気に支持され7着に敗れたネヴァブション。早い時点から「目標・春天」を公表し、そのために有馬記念の出走を見送った経緯がある。前走の敗因は筋肉痛によるものだと言われているが、今回、目標のレースに対して万全の仕上げで臨むのであれば、軽視はできないだろう。

阪神大賞典と日経賞を使った組以外の注目馬はどうか。
前走GⅡ・大阪杯でディープスカイに競り勝ったドリームジャーニー。何度もこのブログで述べたように、ここにきてレースの走りに幅ができ、本格化を印象付けた1頭である。ただし、回転の速いピッチ走法だけに長距離よりも2000m前後のレースでキレ味を見せるタイプのようにも思える。実際、陣営は大阪杯のレース後に「次走は中京の金鯱賞」と公表していた。池添騎手の進言によって今回の出走になったようだが、このローテーションの変化をどう考えればいいか。春天を目標とした調整ができていれば、たしかに怖い存在ではあるのだが・・・。
昨年秋にJC馬のスクリーンヒーローと差のない競馬をしていたジャガーメイル。前走の香港GⅠでは大外を回るロスがありながら3着という結果を残し、改めて能力の高さをうかがわせた。今回はその香港以来の休み明け。海外遠征後の休み明けは基本的に割り引きではあるが、一方で、どのような走りを見せてくれるのかという期待もある。今後の長距離戦線を考える上でも注目の1頭だろう。
1000万条件から3連勝してGⅠに挑戦するゼンノグッドウッド。常識的に考えた場合、前走のハンデ戦・大阪ハンブルグCで背負った53キロから5キロ増という斤量も含めて、オープン2戦目の馬がいきなりGⅠで好勝負できるとは思えない。ただし、有力な先行馬に不利な瞬発力勝負になり、前走で見せた上がり33秒6の脚を使えるようならば、台頭する余地があるかもしれない。

レース展開のカギを握っているのは、ズバリ、テイエムプリキュアの逃げ方だ。
プリキュア自身が残れるような逃げになるか、もしくは、玉砕覚悟の大逃げを打つか。それによってペースは変わるし、後続の仕掛けどころにも影響がおよぶ。
先行馬に有利な展開になるか、差し・追込馬が一気に突き抜ける流れになるか、あるいはゴール前で横一線に広がるような大激戦になるか。プリキュアが逃げ残る可能性もゼロとは言えない。
馬券の検討については、いくつかのパターンを想定した方がいいかもしれない。




スポンサーサイト

■コメント

■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

カテゴリ

プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。