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■ダービー・予習

3歳馬の頂点に輝くのはどの馬か!? 競馬の祭典・第76回日本ダービーがいよいよスタートの時を迎える。
先週のオークスは世代の中心馬・ブエナビスタの“順当な勝利”で終わったが、ダービーに関しては「波乱含み」という声も多い。

皐月賞を勝ったアンライバルド。以前は気性面と折り合いが課題だったが、それも解消され、レースを走るたびに強さを増している。中でも、皐月賞で見せた瞬発力は特筆もの。馬群を抜け出してからの加速力は1頭だけ次元の違う走りだった。自分から動いて勝ちをもぎとったレースというところにも価値がある。
今回は大外18番に入ったが、脚質を考えれば問題にはならないはず。むしろ外から被される不利を回避できるため、プラスと考えていいだろう。
ただし、絶対の信頼を置けるというわけではない。この馬の瞬発力がダービー向きかといえば、一概にそうとも言い切れない。府中の直線は長くいい脚を使える馬に適している。したがって、アンライバルドの課題は皐月賞で見せたキレ味を持続できるかどうかがカギになる。
あとは、仕掛けのタイミング。仮に、瞬発力勝負に持ち込むならば、後方一気という形ではリスクが大きい。昨年のディープスカイのように、追う毎に加速していくタイプならば差し切ることもできるだろう。しかし、アンライバルドは中山コースで中山向きの脚しか見せていない。未知数の部分が多いのだ。東京コースであのキレ味をどう活かすか。ここで結果を出せば、“本物の中心馬”と呼ぶことができるだろう。

皐月賞2着のトライアンフマーチ。後方待機策が見事にハマったとはいえ、上がり3Fの脚はアンライバルドを凌ぐ34秒4。年明けデビューで重賞勝ちがない馬は過去のダービー馬の傾向にはあてはまらないが、伸びしろという点では、皐月賞からさらに成長が期待できる馬である。揉まれる競馬になった場合はどうかと思っていただけに、大外枠はプラス。自分のスタイルに徹すれば皐月賞以上の走りを見せてくれるかもしれない。
不安点はやはり“経験値”だろう。この世代のトップクラスと走ったのは前走の皐月賞のみ。しかも、離れた位置からの競馬で、競り合っての2着ではない。追い比べになった時に勝敗を決めるのは“経験値”と言われる。展開が向かなかった場合には、脆さを露呈して惨敗するケースも考えられる。

皐月賞3着のセイウンワンダー。この馬の長所はポジションの自在性だろう。皐月賞は先行馬が前に殺到したため後ろからのレースになったが、好位からの競馬もできる馬。今回のように外枠に差し・追込馬が集まるようなレースでは、外を回るグループと内を突くグループに分かれやすくなるため、内・外の位置取りの差が結果につながるケースも多い。中団から先に抜け出す競馬ができれば勝機が見えてくるかもしれない。
課題は距離。不安視する必要はないのかもしれないが、2歳時の走りを見る限りではマイラーの印象が強い。スローペースの弥生賞で大敗しながらハイペースの皐月賞で結果が出たのも、スピードに乗った方が走りが良くなるからだろう。位置取りには融通の利くタイプなので、あとは流れに乗れるかどうかである。

アプレザンレーヴはトライアルの青葉賞で非凡な走りを見せてくれた。直線で一度はトップカミングに交わされそうになったものの、再び差し返して、ゴール前では後続を突き離す伸び脚。青葉賞の勝ち馬はダービーでは来ないというジンクスめいたデータもあるが、馬に能力があればまったく関係ないことだろう。東京コースで2勝あげていることも強調材料だ。
問題は位置取り。1枠に入ったために、中団より後方から外に持ち出す競馬がしづらくなった。内を突ける差し脚があれば問題ないが、外目に持ち出そうとするとロスが生まれる。内田騎手がどのようにこの馬の差し脚を引き出すか。そこがポイントだろう。

伏兵と見られているのが、アントニオバローズナカヤマフェスタ
共に、調整の狂いから皐月賞はぶっつけ本番。そのため、皐月賞前の段階から目標をダービーに変更したことは間違いない。アントニオバローズは輸送とコースを経験するためにプリンシパルSに出走。ナカヤマフェスタは元々東京コースを得意としているため、ここまでじっくりと待機した。勝負気配に関しては、2頭とも買える材料を備えている。
ただし、ローテーションというものは一度狂うと後々まで影響する場合が多い。休養明け初戦に厳しい流れの皐月賞を使ったことが、馬の負担となって残っていなければいいのだが・・・。特に、アントニオバローズの場合、皐月賞から中2週続き。出走回避(弥生賞)の後の間隔を詰まったローテーションというのは少々気掛かりだ。

扱いが難しいのは、皐月賞で人気を裏切ったロジユニヴァースリーチザクラウン。おそらく、多くの競馬ファンが取捨選択に悩まされているだろう。
ロジユニヴァースの皐月賞惨敗の原因は体調の問題と言われている。当然、今回はどこまで立て直しができているかがカギになる。皐月賞は先行馬主導の厳しい流れだったが、ダービーはまったく違う展開になるはずだ。自分のリズムで走れれば強さを発揮できる馬。そのため、思い切ってハナを切るという作戦も考えられるかもしれない。万全の状態であれば巻き返しがあっても不思議ではない。
自分の走りができればという点では、リーチザクラウンも同じ。今回は逃げ宣言をしているが、過去の戦績から、この馬が逃げて勝つパターンはスローペース。となれば、ハイペースで差しの決まった皐月賞上位組には向かない流れになることも考えられる。レース展開はリーチザクラウンの出方次第。この馬を“買い”にするか“消し”にするかによって、馬券の買い目は大きく変わってくるはずだ。

最後に、NHKマイルC組。
勝ち馬のジョーカプチーノは“短距離の逃げ馬”というイメージで見られているようだが、それにはこだわらない方がいいかもしれない。父・マンハッタンカフェ、母父・フサイチコンコルド。長い距離を走ったことがないだけで、こなせないとは言い切れない。おそらく先行策をとるものと思われるが、前が有利な展開で、この馬自身も折り合いがつけば、馬券圏内に残る可能性もあるだろう。
NHKマイルCでは不利を受けてレースにならなかったアイアンルック。今回は大きく人気を落としているが、勝負にならない馬と決めつけるのは早計だ。仮に、先に述べたように、リーチザクラウンがスローで引っ張る展開になった場合、その流れが最も向く差し馬はこのアイアンルックだろう。2走前の毎日杯は1800mのレースながら前半1000mの通過が63秒台。それを後方から一気に差し切った脚は見限れない。展開に左右される部分は大きいが、人気ほど実力が劣っているとは思えない。

あとは、当日の馬場がどうなるかだろう。
重が残るようであれば、やはり差し・追込馬には不利である(ファンとしては良馬場で行ってほしいが・・・)。基本的には、前に行くスピードと持続力を兼ね備えた馬と馬群の中で脚を溜められる好位差しの馬が狙い目と言えるかもしれない。
ともあれ、“選ばれし18頭”。
一生に一度の大舞台で全力を出し切ったレースをしてほしい。



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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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