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■ダービー・復習

1番人気・14着という“まさかの惨敗”から1ヶ月。ロジユニヴァースは皐月賞のリベンジを果たし、ダービー馬の栄誉を手に入れた。
ロジユニヴァースの勝因は、さまざまな条件を味方につけたことだろう。展開、枠順、馬場状態。データでは割り出せないこうした不確定要素が、ロジユニヴァースの能力を発揮させるプラス作用になり勝利への後押しとなった。
離れた2番手(実質1番手)で競馬をするリーチザクラウンを目標に楽な形で追走できたこと。最内枠を引いたことでロスのない経済コースを通れたこと。そして、不良となった馬場状態は、外枠の有力差し馬に不利な要素を与えると同時に、パワフルな先行力を武器とするロジユニヴァースにとっては大きなアドバンテージとなった。
横山典騎手はレース後に「まさか勝つとは思えなかった。自信がなかった」とコメントしたが、結果的にはそうした一歩引いた気持ちが、馬に負担をかけない丁寧な乗り方につながったようにも思える。もちろん、プラス体重に戻して万全の状態に仕上げた陣営の努力も見逃せない。
ダービーを勝って3歳馬の頂点に立つのは並大抵のことではない。しかも、ロジユニヴァースの場合は、当初原因不明と言われた敗戦からの巻き返しである。この結果については、素直に賞賛の拍手を送りたい。

2着のリーチザクラウンも皐月賞13着からの巻き返し。この馬も自身の能力を発揮できたと言っていいだろう。ジョーカプチーノが大逃げを打ったために、実質上のペースメーカー。こういう形になれば自分の走りができる。皐月賞よりも距離が延びながら折り合い面に進歩が見られたのも大きな収穫に違いない。

3着にはアタマ差でアントニオバローズが入った。まだまだ荒削りな印象のある馬だが、好位から抜け出して詰め寄る正攻法のレースは立派である。ぶっつけで皐月賞を使い、中2週続きのローテーションが心配だったが、むしろ“皐月賞を使って叩き3走目”という素直な考え方をした方が正解だったようだ。春のクラシックは“3強”だけが話題の中心にいたが、秋にはこの馬の名前も加える必要があるだろう。

アントニオバローズ同様、ダービーを目標に仕上げられたナカヤマフェスタが4着。最後の直線で見せた上がりの脚は光っていた。後方グループの中では最先着。この馬もまた秋の活躍が楽しみな1頭である。

1番人気のアンライバルドは見せ場もなく12着。敗因は馬場に尽きるだろう。他馬に被されることがなく有利と思われた大外枠も不良馬場ではまったく逆。力を必要とする馬場で外々を回らされては、道中での消耗度が増すだけである。岩田騎手が言うように「直線を向いた時にはもうヘロヘロ」。瞬発力の持続どころか使うことさえもできなかった。

不良馬場でのレースは底力の差が出ると言われている。ロジユニヴァースはデビューから4連勝を飾った馬。底力がなければこうした成績は残せない。それに対してアンライバルドは力よりもキレで勝負するタイプ。レースによって必要とされる能力の違い。それをを痛感させられる結果だった。
思い出すのは昨年暮れのGⅢ・ラジオNIKKEI杯。良馬場発表ながら重い馬場で行われたレースは消耗戦でもあった。直線半ばまで楽々と逃げていたのがリーチザクラウン。差して突き離したのがロジユニヴァース。着差は今回と同じ4馬身だった。この時からすでに、力を必要とする馬場への適性は示されていたのである。

不良馬場で行われたダービーは実に40年ぶりだという。我々競馬ファンにも、そしてそれぞれの陣営にも、「もし良馬場だったら・・・」という疑問がつきまとう。
だからこそ、新聞各紙の見出しには次のような言葉が踊る。

 「真の決着は秋」

ロジユニヴァースのダービー馬としての価値、アンライバルドの皐月賞馬としての価値。
それを証明する舞台の幕が上がるのを、今から心待ちにしている。


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プロフィール

安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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