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■安田記念・予習

春のマイル王を決定する第59回・安田記念。外国馬2頭を含むフルゲート18頭が顔を揃えた。
実績で抜けているのは、一昨年と昨年のダービー馬、ウオッカとディープスカイである。
ウオッカは前走のGⅠ・ヴィクトリアマイルで後続に7馬身差をつける圧勝。改めてその強さを見せつけた。「年内の引退まで強いウオッカを見続けていたい」というファンの心理も反映されてか、前売りの段階では単勝1.9倍の支持を得た。東京芝のマイル戦はこの馬にとってベストの条件。当然、GⅠ連勝、そして安田記念連覇への期待がかかる。
もっとも、ウオッカにとって、このレースは前走ほど楽な展開にはならないだろう。格下の逃げ馬がペースを作ったヴィクトリアマイルは、ゴーサインを出すだけで勝てたレース。牡馬の強豪が揃った今回、流れは当然厳しいものになる。後続を一気に突きはなす競馬ができれば問題はないが、混戦の追い比べになった場合はクビ差・ハナ差で届かないというようなケースもあるかもしれない。
さらに、不安点を上げるならば、前走でも問題になったドバイ遠征帰りの反動。前走が楽勝だったために見逃されがちだが、反動というものは2走目まで持ち越されることもある。いらぬ心配で終わればそれに越したことはないが、当日の気配には一応注意した方がいいかもしれない。

ディープスカイの前走はGⅡ・大阪杯。休み明けで斤量59キロの影響もあって、ドリームジャーニーにクビ差の2着に敗れたが、最後は内から差し返す底力を見せた。前走後はここを目標に調整。安田記念→宝塚記念を連勝して秋には凱旋門賞を目指すのが陣営の青写真。ここは落とせない一戦だろう。
凡走があるとすれば、レースの流れに乗れず、走りが崩れた時だろう。芝1600mを走るのは昨年のNHKマイルC以来。中長距離のレースが続いたためにこの馬の走りのスタイルがマイルに適応できるかがポイントになる。もちろん、陣営もそれは承知のこと。坂路での調教量を増やしてマイル戦向きのスピードを強化したという。それが結果に結びつけば、人気では差をつけられたウオッカを逆転するシーンも十分考えられる。

競馬ファンの3番手評価はスーパーホーネット。GⅡではトップクラスの馬だが、GⅠではあと1歩届かず2着止まり。6歳春の安田記念。ぜひともGⅠ勝ちの栄誉を手にしたいところだ。
この馬の場合、精神力に課題があり、特に、輸送が苦手という大きな弱点があった。そのため、昨年の安田記念では早めに美浦に入厩してレースに備えたが、結果は8着に終わった。
ところが、今年は香港遠征を経験。さらに、遠征後の休み明けとなったGⅡ・マイラーズCを快勝。はっきりと成長が見られるようになった。昨年のGⅡ・毎日王冠ではウオッカに先着した実績もある。この馬自身の走りができて、瞬発力勝負になるような展開になれば、ここでも好勝負になるだろう。
ただし、スーパーホーネットに関しても、ウオッカと同様に、2走目の遠征の反動という不安材料がある。今回は栗東からの輸送。大幅な馬体減などには注意したい。

昨年秋の天皇賞で、ウオッカ、ディープスカイと着差なしの接戦をしたカンパニー。東京芝実績は〈0.0.1.8〉と数字的には悪いものの、内容自体は決して見劣りするものではない。前でも後ろでも競馬ができる強味。前走のマイラーズCではスーパーホーネットにクビ差まで詰め寄る末脚を見せた。すでに8歳馬。陣営も「安田記念はこれがラストチャンス」とコメント。昨年は目に外傷を負ったために出走を断念したが、今年は万全の状態でレースに臨める。前評判では上位3頭に水を開けられたが、ゴール前が接戦の展開になれば、その争いの中に加わってくる可能性もある。

高松宮記念を制したローレルゲレイロ。差し脚で勝負する有力馬が牽制し合うような形になれば、前へ行けるこの馬に有利な展開になる。
その場合、自分のペースで行けるかどうかがカギになるだろう。同型のコンゴウリキリオーとの兼ね合いももちろんだが、1200m戦で求められるスピードはマイル戦のそれとは違う。後続をどれだけ引きつけるか、あるいは差をつけるか。“自在な逃げ”ができれば残り目も出てくる。鞍上の藤田騎手の手綱さばきに注目したい。

スマイルジャックは昨年のダービー2着馬。前走の京王杯SCでは、道中でジョッキーが立ち上がるほどの不利があった。したがって、7着という結果は参考外と見てもいいだろう。東京芝実績はここまで〈0.2.2.1〉。勝ち鞍はないが、安定した成績を残している。相手なりに走れるタイプ。馬自身が本格化するのはまだ先と言われているが、このレースでも複勝圏内の候補として押さえておいた方がいいかもしれない。

前哨戦の京王杯SCを勝ったスズカコーズウェイ。東京芝実績も〈2.0.2.0〉と高く、伏兵の1頭という見方がされているようだ。もっとも、京王杯SCはメンバー的に高いレースだったとは言い難い。ハンデ重賞を勝ったばかりのタケミカヅチや近走結果の出ていないステキシンスケクンが“実績上位”に位置付けられるレベルだった。馬自身に勢いがあることは認めるが、いきなりGⅠで好勝負を期待するのは酷かもしれない。今年に入って7戦目になる使い詰めも気になる。

毎年注目される香港馬だが、今年の2頭に関する専門紙の評価は低い。輸送後に大幅な体重減があり、馬なりの調整しかできていないという記事もあった。昨年の2着馬・アルマダもそれ以降は馬券に絡むこともできていない。見送りが妥当かもしれない。

先週のダービーは不良馬場で、出走した馬たちにはかわいそうなレースになった。今週の安田記念はなんとか良馬場で行えそうである。ベストマイラーの戦いと呼ぶにふさわしい白熱したレースを期待したい。



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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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