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■エプソムC・予習

春の東京開催最終週を締めるGⅢ・エプソムカップ。秋の重賞戦線を睨んで出走する馬や、ここを使ってサマーシリーズに弾みをつけたい馬など、多種多彩な18頭の顔ぶれが揃った。
前売りの段階で人気は2頭に集中している。
単勝2.3倍の1番人気はヒカルオオゾラ。前年の2着馬で、準オープンへ降級後、再び勝ち上がっての出走となる。前走はGⅡ・マイラーズC。重賞戦線のトップクラスとの初対戦だったためさすがに敷居が高かったようだが、それでも勝ち馬のスーパーホーネットから0.4秒差ならば上々の内容だろう。デビュー以来10戦して5勝、連対率70%という走りの安定感は馬券の中心には最適と考えていいかもしれない。
凡走があるとすれば、馬場が渋り上がりのかかるレースになった場合。この馬が連対を外したのは3レース。前走の6着に関してはスローの瞬発力勝負で差がついたものだが、その他の2レースは38秒台(2000m)と36秒台(2400m)の上がりで完敗している。1600~1800m戦に限っても、自身の上がりが35秒台だった2レースはいずれも2着(共に1番人気)に敗れている。重馬場の経験がないことも不安材料のひとつ。当日は午後から雨の予報だが、馬場状態によっては人気に応えられない走りになるケースも考えられる。

前走、GⅢ・新潟大賞典で2着馬に0.5秒差をつけて快勝したシンゲン。勝ち時計も1分56秒9と優秀だった。前売りではヒカルオオゾラに次ぐ2番人気で単勝2.7倍。東京芝コースは7戦5勝の好相性で、陣営はすでに秋の天皇賞を視野に入れているとのこと。きっちりと勝って賞金を加算したい一戦だ。
この馬の連対率も61.5%と高い。ただし、ヒカルオオゾラに比べると安定感に大きな差がある。未勝利戦の2着以外は1着か着外という両極端の戦績。その理由について、陣営は「テンションの調整が難しい馬」とコメントしている。このレースでも調整の順調度がカギになるだろう(専門紙の追い切りの評価は高いが・・・)。ちなみに、シンゲンが1着になったレースのローテーションを見てみると、中1~2週か1ヶ月半以上の休み明け。近走では中6週以上の使われ方になっている。今回の中4週の間隔がどう影響するか。念のため、当日の気配に注意したい。

サンデーサイレンス×ベガの良血馬・キャプテンベガ。近走では重賞でも堅実な走りを見せているが、あとひと押しがなく勝ち切れないレースが目立つ。
この馬に関しては、素質は認めても評価は下げて考えた方がいいかもしれない。一瞬のキレで勝負する走りのスタイルが東京コース向きとは思えないからだ。4走前にGⅢ・東京新聞杯の2着があるが、これは不良馬場で他馬が苦労する展開に恵まれたもの。道悪を苦にしない差し馬ならば、むしろ、重馬場になった場合に狙ってみたい。
ただし、今回の鞍上は横山典騎手。その馬の特性を最大限活かす騎乗はお手のもの。“鞍上込み”という考え方をすればノーマークにはできないが・・・。

東京芝実績〈4.4.0.0〉のトウショウウェイヴ。前走のGⅢ・新潟大賞典12着は2週前追い切りでトモを痛めたことが原因。コース適性を重視すれば、巻き返しが期待できる今回は狙ってみたくなる。
もっとも、“東京は走る”という理由だけで飛びつくのは少々危険。1800mの距離実績〈0.2.0.1〉と2000mの距離実績〈3.2.0.3〉の数字の比較からもわかるように、ベストの条件には1F短い。加えて、心配なのは、ここ2走で10キロ減った馬体。昨秋からの使い詰めで調子落ちの状態かもしれない。絶好の舞台ではあるが過信は禁物だ。

アーネストリーのオープン昇格後の2戦は4着、5着、重賞ではクラスの壁があるようにも見える。ただし、準オープンでも人気になりながら勝ち上がりまで3走を要したように、実際はクラス慣れに時間がかかるタイプ。3走目となる今回は前進を期待してもいいだろう。デビュー以来、掲示板を外したことがない堅実派。距離の1800mはこの馬には短いが、好位でレースを運べるだけに、複勝圏候補として押さえておきたい。

その他の伏兵(前売り単勝30倍以降)についてもふれておこう。

1000万、1600万を連勝して前走のGⅠ・ヴィクトリアマイルでもウオッカの3着に粘ったショウナンラノビア。翌週の牝馬GⅢ・マーメイドSではなくこのレースを狙ってきた勝負気配は“買い”の要素だ(仮にマーメイドSに出走してもそれほどの斤量は背負わされないはず)。ベストの距離はマイルだが、馬場が渋って前が有利な展開になれば、残り目もある。
内田博騎手が騎乗するホッコーパドゥシャも雨馬場歓迎の重巧者。ただし、重賞クラスでは格下の印象が否めない。陣営は「結果次第では宝塚記念も」とコメントしているが、本当の狙いはサマーシリーズのハンデGⅢ・七夕賞あたりとも推測できる。
同じ重馬場巧者でも、面白そうなのはマストビートゥルー。昨年暮れの1000万勝ちを境に頭角をあらわし、3走前ではオープン勝ち。2走前にはGⅡ・大阪杯に出走している。1800mで4勝の距離実績はメンバー1の勝ち数。内枠と先行できる脚質を味方につければGⅡ出走の経験値が活かせるかもしれない。
そのGⅡ・大阪杯で5着に入ったダイシングロウ。昨年夏に小倉で好走したように暑くなって良くなるタイプ。1800mは3勝。近走は馬券に絡んでいないが、掛かり気味の先行馬に差しのレースを覚えさせる途上の成績。スムーズに折り合える走りができれば、ここでの一変の可能性はないとまでは言い切れない。
もう1頭上げるならば、ニルヴァーナ。前走のGⅡ・金鯱賞では久々に行き脚のついた逃げを見せた。結果は7着でも0.5秒差。この馬も暑い時期が得意。最終目標はサマーシリーズかもしれないが、叩き3走目の今回は前走以上の走りが期待できそうだ(ショウナンラノビアとの兼ね合いがカギになるが・・・)。

エプソムカップというレースは“このレースが目標”という馬が揃うわけではないので、なかなか狙いを絞りにくい。今回もヒカルオオゾラとシンゲンの2頭が人気になっているが、仮にこの2頭で決着したとしても、3着には人気薄が飛び込んでくる可能性もある。馬場状態を確認して、ある程度の展開を読んだ上で、人気薄も拾えるような馬券の買い方が正解だろう。



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安東裕章

Author:安東裕章
東京都出身。2007年11月に書籍『競馬のツボ』、2008年7月に『競馬のツボ2』、2009年7月に『競馬のツボ3』を発表(いずれも総和社刊)。

このたび、拙著『競馬のツボ』を刊行していただいた出版社・総和社様の勧めもあって、ブログを始めることにしました。
競馬における一番の楽しみは、レースについて考えること。つまり予想です。
このブログを書くことで、自分でも週末のレースに向けてイメージを膨らませる訓練になるかと思います。
競馬について考えることが好きな皆様。レース予想に疲れて気分転換をしたい時など、よろしければフラッと遊びに来てください。

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